2021年の劇コバ

ごきげんよう。

劇コバの最高権力者の三瀬です。

2021年になりましたね。

劇団初の単独劇場公演も実現して劇コバで6年積み上げてきたことがどんどんと形になってきた予感にあふれた2019年。

え、2019年の次って2021年だっけ?

もしくは、今年も2020年?

ってくらいには昨年の記憶が薄いです。

そりゃ親子寄席も2020年かー。

denki プロジェクトもスタートさせたなー。

全く動かなかったわけではないですけどここまで手も足も出ないって年はなかったんじゃないでしょうか。


いやーいいようにCovid–19にやられました。

クロースアップパフォーマンスは密集させてなんぼのビジネススタイルでしたし、コントライブだってまとまった人数を集めて稽古するわけで直前で中止にしないといけない環境で簡単に出来ることじゃないです。

今まで当たり前だと思っていたことがここまで当たり前じゃなかったなんてどちらかといえば理論派だと思っていた私も考慮にも入れてませんでした。

やろうとしてたことをどうにか実現しようとしてたんですけどその時点で負けてました。

グーに対してどうにかチョキで勝とうとしてるほどの無理ゲー。

いや、パー出せよって話なんだけどパーがないのよ手持ちにって感じ。


わかったわかった。負け認めるわ。あんた凄いよ。


ただこっちだって劇コバがやりたくて生きているくらいにまでは人生を賭けてコントやマジックをやりたいと思ってるんです。

何回も何回も跳ね返されながらも今の自分達に出来ることを模索しました。

その一つがやっぱりこれ。

動画配信です。

もちろん今までの蓄積があったからこそ動画配信の道を模索できたわけで今まで動画に携わってくれた全ての人に感謝するのは忘れないですが、これから本格的に着手することになりそうです。

今までのような公演の記録や、劇団員のオフの様子だけでなくYouTubeにある程度特化した企画もやっていかないとと思っています。

そしてその経験や手に入れたもので劇場での上演もパワーアップする。

もしくは直前で理不尽に中止になったとしても作品をお客様にお届けすることができる。

そうなりたいと思っています。


1年間。

ただもがいたわけじゃない。

私たちなりにしっかり備えたつもりです。

だから。

逆襲の年にするよ、2021年。


具代的には、


①上演中止にまつわるリスクは徹底的に回避します

もう、中止になることは受け入れました。

でも中止ってただ準備してきたものが報われないだけじゃないんです。

金銭的損失。

生々しいけどこれだって馬鹿にならない。

こういうことに向き合わないとどんどん上演をする体力が削がれていく。

だから劇コバは金銭的損害のリスクがある公演をしばらくやりません。

補助金や助成金などを活用して中止になった時に少なくとも参加してくれた人に手ぶらで帰らせないようにするところからスタートします。

当然上演回数は減ります。

「劇コバって季節ごとに何かやってるからいつでも観に行けるかー」

は収束するまで無理です。

ぜひすぐ来て下さい←


②企画開始から動画配信を念頭に置いた制作をします。

中止にせざるを得なくなってから動画とか別ジャンルを検討するから厳しかったんです。

最初から動画配信が考慮されていればそもそも上演が出来た上で劇場に来れない人も購入してくれる可能性も出てきます。

むしろ動画配信は地方劇団が地方にいながら活動の幅を広げる福音なんだと捉えることにします。

正直これに関しては将来的に動画でプロモーションが必要になる日が来ると思って数年前から力を入れていました。

再生数は多くありませんが、いつか劇団を知りたいって思った時に動画を探す時代が来る。

その時に劇コバは準備されていることが重要なので「再生数よりも動画があることに意義がある」という信念のもとにやってきました。

今年は動画配信での上演のクオリティアップを目指しつつ劇場で上演できることは「生で楽しむことができる贅沢な行動」になるように位置付けます。


③YouTube番組を制作

これも数年前から色々模索はしてたんですけど本格的に着手します。

状況によっては稽古をすること、集まることすら出来なくなる可能性を知ったわけです。

録画した動画というのは自分の見たい時間に見たい場所で見ることができます。

隙間時間に分割してみることも出来ます。

時代が変わってきている以上、劇コバの表現活動も多様化を進めないといけないと考えています。


④台本の販売の本格化

ステイホームの時に演劇をスマホやテレビで楽しむ人も増えました。

地方にいながらサテライトで宝塚や東京の人気劇団の公演を楽しんだ人もいたのではないでしょうか。

そういう面では「台本を読む」というエンタメも見直さないければならないと思います。

動画配信を見るのともなかなか負けてないと思いますよ。

バッテリー消耗しないし…笑

これからの劇団の作品は台本販売までをセットにします。

上演に来た人も来れなかった人も台本をぜひ手に取って楽しんでください。

今までの台本などもタイミングを見計らって商品化しようと思います。


長くなりましたね。

とりあえず劇コバは2021年も活動します。

応援よろしくお願いします。

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