1-2 ローリングシンドローム /Fictionium

他人背中を見るのが辛くて
ぐるぐるぐるぐる回っていたら
もう20歳 盆に水は返らず
凡に還ってしまうようです
お金で鉛筆を買って
夢を追ってた少年も
夢から目を背けるために
酒とタバコに金を溶かす
何のために生きてるんだっけ
まだ若いのに腰だけ曲がって
夢を知らない
大人になったな

だから
ローリングシンドローム
うずくまっている
うずくまって回っている
替の効かない人生だけれど
変わってかないと捨てられる
ローリングシンドローム
うずくまっている
顔色を伺って
伺って疑って
顔を見るのが嫌になりました

明日の朝日を見るのが怖くて
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
重い瞼を押し上げて
鍵をかける 電気はつけたまま
鉛筆はキーボードに変わり
少年は大人に早変わり
現実は見たくもないから
酒だけ飲んでうつ伏せに
部屋に溜まるのはタバコの煙
埃被った夢の額縁
何も知らない
大人になったな
なので
ローリングシンドローム
うずくまっている
うずくまって回っている
賽も投げない人生だから
変わってかないで捨てられる
ローリングシンドローム
うずくまっている
ため息が連なって
辛なってつかなんで?
夢を終えれば楽になれました?

いつから謙虚が趣味になったんだ
やりたいことをやれなくなったな
こんなことなら
大人になんて
なりたくなかった

ローリングシンドローム
うずくまっている
うずくまって回っている
替の効かない人生だけれど
変わってかないと捨てられる
ローリングシンドローム
うずくまっている
顔色を伺って
伺って疑って
顔を見るのが嫌になりました


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