7月・119・日記


7月1日(月曜日)

コルトピが増やしたあとくらい数がある棟の屋上で、ウサギを育ててる夢。

どの棟に自分のウサギがいたのかが分からなくなってしまい、エサやりに行けなくなる。
檻の中でどんどんウサギが痩せていくのを、自分の布団のなかで思って、うわぁぁぁぁぁとなっていた。のに寝た。

自分が世話を怠ったせいで小さな生き物が死ぬ、という夢をよく見る気がする。

最近では、仕事が終わって自分ちの最寄り駅に着いたあとくらいに「金魚」と思うこともある。クラスの後ろにあるガラス鉢を職員室前に移しておくのを忘れていたし、それに気づいたのも夏休みに入って3日くらいになってからじゃないか。みたいに首から上が寒くなる。

なので、死んでいるかを確認しに行く時間……が自分の人生には多いことになる。夢の中も人生。

こういう夢はもっと天才な状態で見たい。
天才はこんなに、ネット飲酒コーヒースナック菓子自慰行為に生活の時間を使ってないと思う。

読書だ読書。
天才は上に挙げたぜんぶをしないで本を読んで肩関節と目を悪くしているはずだ。
いまは色川武大の「怪しい来客簿」を読んでいるけど本当は「墓地を見おろす家」(小池真理子)が読みたい。

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6/30 に、ポケットWi-Fiのレンタルのを近所のセブンで郵送返却したら、前は着払いだったのに発払いになっていて、840円という金額に(こんなんなら0.5GBを550円で買ってたほうがよかったじゃないか………)と顔がクシャクシャになる。

配達アプリを自分のスマホで起動させていると、30GBプランでも最終週くらいには通信制限がかかる。悩みだ。

クシャクシャの顔で店を出たら、団地の下の部屋の人がバイクをいじっていたので驚いたまま挨拶をする。この人は自分のことをきちがいだと思っている気がする。

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うけねらい


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月初は、行ってる図書館のリサイクル棚が増える。
スマイリーキクチのネット中傷被害本と、土井先生の魚料理の本、村上龍の「空港にて」をもらった。

家で飲酒しながらいろんな曲を聴いてるうちに合唱曲の「きみをのせて」「Believe」あたりに流れていって、「怪獣のバラード」を聴いてたらこの曲に〈あたらしい太陽は燃える〉という歌詞があったことを数十年ぶりに思い出し、テンションが上がっておかわりをしてしまう。


家の中なのにモバイルバッテリーを使ってしまう


7月2日(火曜日)

母に青椒肉絲を作って、昼に食べる。

レモンのシロップをおおさじ一杯いれるところを「それどころじゃない量」入れてしまった、と手作りのチーズケーキをもらう。自分の母親ってチーズケーキ作れたのか。

7月3日(水曜日)


ファーブルみたいなハットのおじいさんが鷺ノ宮図書館で山田ルイ53世の「一発屋芸人列伝」を読んでいた。

暑くて、今季の午後の配達でいちばんこたえた。
このくらい暑いと台車を押して走れない。
虫よけスプレーを忘れたのだが。30度を越えると蚊も動けなくなると聞いたことがあり。支障がなかった。


もうだいぶ遠いところまできてしまった気持ちになる。

波照間島で兄ちゃんと木の棒で野球してたのに。


7月4日(木曜日)

色川武大の『怪しい来客簿』おもしろい。
一篇を読んですこし休み、また読む。
「とんがれ とんがり とんがる」がいい。どんな終わり方だ。

家に『田中小実昌・ベストエッセイ』もある。
戦争の話を回顧する章で栞が止まってるんだけど、色川武大よんでたら、あれも今おもしろくなってるかもしれないと思った。
今のところはでも色川武大、田中小実昌よりおもしろい。

『一発屋芸人列伝』を読んでたおじいさんが、今日は【高田馬場アンダーグラウンド】という本を読んでいた。おじいさんになるともうそんな切り口でのこの世に飽きてると思ってたけどそうじゃないんだ。

帰りの電車で、カスタマーセンターから電話があるも、折り返しをすると繋がらない。ねずみ返しみたいなシステム。
きっと荷物の誤配なので、いったん花小金井で下車して、LINEでの対応願いが来るのを20分くらい待つ。

来ず。

一回家帰って明日対応するより、これからリカバーしたほうが絶対いいのに、そこから帰ってしまう。ホームに座りながら、死にたくなる。こうなるとよくない。

7月5日(金曜日)

国立で髪。

国分寺に行って、家系を食べたあとコーヒー飲んで加藤さんのトラック通らないか窓の外に見てようと思ったけど、カスタマーセンターから文面で誤配の内容がくる。
やっぱり誤配してたか。

鷺ノ宮に行って、間違ってた102号室を正しい建物の102号室に配り、報告し、駅前で黒龍ラーメンを食べて、小平、ドラッグストアで乳液とドーナツ、帰宅。12時5分。よし。
まだ12時。

休みの日の9時台に髪切りを予約するのはやっぱりいいね。
一日の時間が多い。
欲張りすぎると散髪のために通勤ラッシュに巻き込まれることになるけど。


バッドボーイ ver

7月6日(土曜日)

暑い。吹きかけたところが涼しくなる霧スプレーをシャツにかけたりして乗り切る。水筒のルイボスティーもグリーンダカラも、午前中のうちになくなる。

走れないくらい参ってしまい、8:00〜12:00指定の荷物で一つ不履行を出す。配達を始めた頃ぶりくらいのミス。

図書館のファーブル帽のおじいさんが今日は『横浜アンダーグラウンド』を読んでいた。

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午後は雨。夏の苦痛をひととおり味わわされた日だった。
30分くらい、配達を中断した。


この「お互いに」はなんか泥棒の声で聞こえる。

7月7日(日曜日)

暑いけど、ポカリスウェットが半分になるくらいの暑さで、よくわからない。
台車を停めるときは全部 日陰にするとだいぶちがう。

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「弁当として売られているカレー」の良さを最近知ったかもしれない。
あったかくないカレーの味ってのもいいもんなんだね。スプーンですくったら容器の黒が見える。すぐにルーが戻り、見えなくなる。あったかくないルーゆえに、ルーの味だけがする。からい。からくておいしい。夏だから。

7月8日(月曜日)

GUに行って、ユニクロのシルキーなんとかみたいな肌着を2枚と、白ポロシャツ、白T、靴下三足セットのやつ、ボクサーパンツ2枚を買う。配達中に着る服がない。そのあとBOOKOFF前沢店。

おやすみプンプンは再々々々読……くらい。

全巻を集めたあと「自分はもうこれを読んで落ち込むほど、若くないな」と思って売ったり人にあげたりする、を何回かしているけどべつにぜんぜん、これに落ち込まないようにならないな。

地元で一回、大学の図書館で一回観たときにたけしの『菊次郎の夏』を、自分はこれから毎年 夏になるたびこれを観よう、窪塚の「ピンポン」も、と思ってたけど、毎年は観れてない。おやすみプンプンはでも、夏になると読んでる気がする。三年に一回くらい。菊次郎の夏は、なんだったら図書館以来みてない。エロい人もかっこいい人も見られないからかな。
最後のシーンはみたい。思い出すだけで「達せれる」。

この話が「おやすみプンプン」ってタイトルの意味を、三年に一度くらいだと忘れてるので、ラストでグッとくる。あと、横断歩道のシーンで背景にあるドトール、たぶん交際相手と行ったことあるな。

たぶん新宿御苑の近くの…

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自分が食事をしてる様子を見たくて、動画に撮る。


横に太るタイプだなぁ 顔

クチャクチャ言うタイプじゃなくて安心したけど、麺類じゃない食べものを口に入れるときも「スゥッ」って音が鳴ってるのが気になる。口の中をやけどしたくないのかな。

7月10日(水曜日)

年間で最大のセールが明日から始まる。普段は60個くらいの配達だけど、90個くらいになるかもしれない。それを午前と午後で一回ずつ。おそろしい。

色川武大『離婚』の感想をAmazonレビュー以外で読みたかったので、2015年に作った覚えがある読書メーターにログインする。パスワードを忘れていたので、再発行で入る。


2015年の自分のセンスにゾッとする。こんなはずはないと思う……どうしてこんなことになってるんだ。交際相手に見せて笑わせようとでもしてたんだろうか。
そうだとしたらなおさら、そんなはずはない…と思う。自分のつまらなさに落ち込んでしまう。違法ログインとかをされたのであってほしい。でも読書メーターに違法ログインするって何……

すこしのあいだ歯をガチガチさせながら、自宅にいるのにこっそりと、「野ぐそ歯科」に変更する。

17時くらいに帰ってこれたのでテレビをつけたら、テレビ埼玉でスラムダンクの、みんなで新品のバッシュを踏むシーンだった。



7月12日(金曜日)

休み。
夜ご飯のときにワインを3杯のむ。

歌詞のない曲を聴きながら、除草シートのせいでしばらくある水たまりの光を見る。これだけでもうだいぶいいね。


7月13日(土曜日)

三連休なのか。
休みの日の出勤は西武新宿線が空いてるのでお得。

4年くらい使ってたと思うハシが割れる。
それでゴーヤーチャンプルーを食べる。



歩道橋が近いマンション

7月15日(月曜日)

1階2階3階までが集会室や調理室やフローリングの室内運動スペースで、4階〜6階が図書館の区民館の一階でエレベーターを待っていたら、おじいさんとおばあさんでパンパンのが降りてきた。

入れ違いに乗ると、畳みたいな匂いがした。

明後日が返却日の「空白」を、明後日は休みでこのへんまで来ないので明日GEOに返さないといけない。結局みれなかった。

7月17日~7月20日(水曜~土曜)

16日の午後配達が雨に濡れながらで、「夏の雨って春の雨よりも濡れながら配達がさらに余裕だな~」みたいな顔でカッパで濡れながら配ってたら、帰って寝て起きたら風邪のときの喉痛と頭の動かなさになっていた。この日締め切りの原稿があったし、19時からは「公響ラップ」も見に行きたいし、20日には「にけつッ」の観覧があるのでこれでは困った。


行けんかった結局・・・

なんで終わらせれたのか分からないまま原稿を書き終え、神に感謝し、冷蔵庫の中のペットボトルカフェラテを飲んで横にだけなってたら、これの二時間前に飲んでたロキソニンとのかけあわせがよくなかったのか、息が「す~~……」という感じじゃなく「す、す、すー… す、す、」というふうにしか吸えないくらい心臓が早くなり、あおむけ横寝うつぶせ全部でも苦しい状態が15分くらい続き四つん這いになって119にかけていた。

(ロキソニン カフェインで検索したら「カフェインが無いロキソニン」みたいな商品ページが引っ掛かったくらいだったので、危険性はないのかもしれなかった)

汗もだらだらにかいてたから、もしかしたら自律神経てきなアレかなと思った。寝るとき除湿で冷えた部屋で寝てるし。救急車をお願いしてる時の自分の敬語をセクシーに感じた。

それでは出動しますね、と電話が終わったあと、うそのように心臓が戻っていく。嘘? やっぱりじゃあなんかちがう心のきっかけな話なのか…? とすぐに再119。今度は消防署の人がとってくれたので今出動要請したぶんを無しにしたいんですけど、と謝る。

「はい、そうです。」

「はい、そうです。」

の連打箇所があったときの感じを除けば、ひきつづき、セクシーな敬語だったと自覚した。出動は取り消せた。よかった。



酒井若菜の写真集を棚に戻してない部屋で死んでしまうところだった。

原稿をがんばりたいので、壁に応援係にいてもらったものも初めてだった。

次の日の配達の午後が、2月から始めてからいちばんこたえた配達だった。
おれこればっか言ってるな。
風邪も3回引いてるし、外にしかいられない仕事、ってのは合計5時間くらいでも大変なんだと思った。

「空白」を仕事の前に返しに行ったら、まだ昼の12時になってなくて17日返却あつかいなので延滞金はいいですと言われて、球児くらい頭を下げた。

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19、20、が二連休で助かった。
両日寝ていたが、ぜんぜんそれを「くそー」と思わなかった。とりあえず締め切りオーバーで人に迷惑をかけなかったからなんだと思う。6年ぶりくらいで、一杯もコーヒーを飲まない3日間になった。これ書いた後飲むかもしれない。

コーヒーもアルコールも外で専にしたほうが絶対いいんだろうな。

眠りすぎて眠れない。人と喋って「中原昌也作業日誌」という本があることを思い出したので初年度の1月から3月まで読む。読めるようになっている。

今日は団地の祭りで、今雨が降ってきてしまったので外ではみんなが撤収していってる。



もうちょっとで小ぶりになるようなので、松屋に牛丼を食べに行ったあと水を買って、ワークマンにでかい麦藁帽がないかを見に行こうとおもう。

七月・八月の肉体労働ほんとハードだ。
使えるものにはなんでもすがりたい。

7月24日(火曜日)

絶対に間違ってるお年寄り(図書館の資料を延々スマホで撮ってる)はポケモンなので、ボールを投げるように注意して・注意して・注意してたんだけど、「この貼り紙の【撮影禁止】は館内を撮ることのこと」 「館内のこと」 「館内のこと」と本を抱いたまま後ずさりで階を降りていかれて、逃げられた

7月25日(木曜日)

子供に怒ったあと「金食い虫……」と言っているお母さんを団地のスーパーで見てしまう。

7月26日(金曜日)

二日前、コンビニ店員どうしが同じバイトの男をとりあうアダルトビデオを見てるときにカーテンレールをごきぶりが歩いており、へんな条件反射がついた気がする。怖くて観れない。

逃がしてしまったが寝る前に見つけ、布でくるんで外に逃がす。

今日は休みなので、陽が落ちたくらいで部屋にバルサン・霧タイプを焚いて喫茶店に行くのが楽しみ。

7月28日(日曜日)

「屋上と短歌」の、短歌語りセッションに行って【孵るものなしと知ってもほおずきの混沌(カオス)を揉めば暗き海鳴り/穂村弘『シンジケート』】について語らしてもらう。なんか初めて味わう会の空気に、初めてつかう頭の使い方だった。

「屋上」さんは、なんかひそひそ話に向いてそうな店内で行けてよかった。やっと初めていけた。
ここでもっと長時間いたいな。
ものもたくさん飲んで、貢献したい。カルピスビールもおいしかった。思ってるほどぜんぜん白くなかった。ビールの黄色って強いんだな。

「風。そして?」という、山階基『風にあたる』についての文章を書いてから、直接そのことを山階さんと喋るのはそういえば初めてだった。『夜を着こなせたなら』について語るのにビビってるのは、「風。」のほうの文章がわりあい書けてよかった、と思ってる文章だからだと思う。勝ち逃げしたい。みたいなせこい気持ちが働いている。

でも、『夜』もいい歌集なので、そんなことを忘れたかのようにいつかこそっと文章をどこかに置いておけたらと思う。「風。」についての反省は、あの文章は、山階さんを聖域の善き人のように書きすぎてると思う。「山階さんは優しい人だと思う」を勝手に一人で思っておく、ことと「優しい人…ですよね?」みたいに言う、のはもうぜんぜんちがう……

みたいに気まずく思ってたら、そんなことも全体的に更新されるような『夜を着こなせたなら』の読みごたえだったので、一人の作家を追っていく、というのはほんとにおもしろいもんだなと思う。

前半は平山夢明のトークショー、後半は短歌の会と、地元を離れて住んでる甲斐があるような一日だった。地元、と脳内で漢字で思ってしまうと「光森さんが毎日楽しいといいな」と思う頭になる。



7月31日(水曜日)

今日が給料日なこと、を12時くらいまで忘れられてるようになった。

払ってない時期のぶんの年金とか健康保険とか市民税は大変だけど、電車移動のお金がないほどではない。
2月からけっこうがんばれてる。

鷺ノ宮駅前のUFJで8万6000円をおろし、横のセブンでなにかのお金を払い込む。暑いなか配達、どうなるんだと思ってたけどルイボス茶のんでグリーンダカラ飲んで冷却ミストスプレーをシャツの内側にかけて、なんとかやっていけそう。
でも大変な日もあるんだろうな。


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以下、撮った写真、不潔な写真、消したツイート、
(あれば)合わなかったお笑いの感想
(あれば)グチ
(あれば)いやらしいこと


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