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ガクヅケのあつあつやりとりラジオの感想



ちがうクラスの学級キャンプなのに、仲良い人が一人とか二人そのクラスにいるからってむりやり来ようとするやついたなーーとこの回の船引さんで思いだした。

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大喜利千景で見かける船引さんが全部の船引さんだったころは好きなほうの人だったんだけど、ラジオトークでラジオを聞くようになってから、けっこう嫌になった。

〈これくらいの〉おもしろさの船引さんが、〈あんなに〉おもしろい木田さんに、ずっとこんな感じなことに耐えられない。

自分を曲げない、そのわりに、(それゆえに?)幸せな時間を生んでいない印象。嫌な馬鹿にしかたを木田さんに向けている。グループ魂(だましい)じゃなくてグループ魂(たましい)です。

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好きじゃない芸人、
1位は船引さん 

2位が宮迫

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「ガクヅケには売れてほしいけど、木田さんに大金がいくのはなんか納得いかない」「船引さんにはいいんだけど」みたいにツイートしてる人がいて、この人radiotalk聴いてないんだろうなと思った。

木田さんがR -1を勝ち進んでた時期のradiotalkとか聞いてみてください。すごいいやなくだりがあるから。

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船引さんの世界には木田さんしかいないのに、船引さんは木田さんをいじめてるし軽んじている。理解に苦しむ。『キャスト・アウェイ』でバレーボールを蹴ってた無人島の主人公みたいだと思う。


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船引さんがラーメンズでは【ホコサキさん】が好きだというのはなんとなくわかる気がする。ラーメンズのなかではこのネタがトップ級に〈ツイートの連投〉チックな見せかたであると思うから。料理ではなく、つまようじの刺さった試食品。それでお腹いっぱいにさせてこようとする態度。ひとくちサイズ。会話劇のようで、そうじゃない会話。自分のアイディアの発表会。そういう場面に二人のラジオではよく出くわす。船引さんが思いついたこと。船引さんがふざけたくなって、ふざけたこと。こっちはもうとっくにそんなところで笑う段階にはないのに、そんなところで延々遊んでる。

radiotalkのほとんど全回を聴いたけど、船引さんはラジオってよりはツイッターの人だな、と頻繁に思う。ラジオ向いてないよ、と思う時さえある。そのツイッターも、「ボタンを押してフォローを解除するとき、人は虫を潰すような目をしている」みたいなことを書いてた日に、あぁそうですか、とすぐに解除した。Twitterでツイッターの話をしないほうがいいと思う。インプットが貧困だと思う。お笑いが好きなだけの人のお笑いは退屈きわまりない。お笑いの味しかしないから。もっと外に遊びにいったほうがいいんじゃないか。そういう意味では、映画作りに手を出したり、弾き語りをしたり、自作の曲があったり、という木田さんのほうが何倍も何倍もとっている動きとしては豊かだと思う。なのにそんな木田さんに、船引さんは下に見たような態度をとる。

木田「免許って2年ごとに更新でしたっけ?」

船引「あんまり知らん。」

相手に対して尊敬心も興味も持てないんだったらラジオなんてやめたらいいのに。

で、お決まりの「車の運転は怖い」トークに持ち込むも、新味は特に足せてないように感じた。ことわっておくけど、僕は「車の運転絶対禁止」の主張は好きです。ただ、新味が足せていないとは思います。「あ〜さ〜く〜ら〜」の言い方での「い〜の〜う〜え〜」も僕には不発。この世への興味が増えていかない人は本当にグロいと思う。僕もときどき自分に思う。ずっとドンキーコングとか寄生獣とかナンバーガールとか言ってるし。

「せっかくのファンタジーが」を言うときとか、スーパー3助を真似ての高い声を出したりにイラッとするとき、自分はもう本当にこの人が好きじゃないんだなと思う。好きなら笑えるんだろう。でも万一笑ったとして、それは「おもしろいなあ」の喜びには接続しないと思う。単なる反射。さわったやかんが熱かったってだけで、別にその後やかんが生活の脅威となるわけでもない。マヨネーズがかかってておいしい、ってだけ。マヨネーズがかかってておいしいものはあるけど、マヨネーズそのものは料理じゃない。船引さんのスーパー3助で笑う日が来たとして、それは箸の先のマヨネーズをちょっと舐めてふつうにマヨネーズの味がした、ってだけのこと。
 というか、フジモンやハリウッドザコシショウあたりがアリにしていった感あるけど、お笑いの人がお笑いの人の真似を一瞬でもしてみせるときって、ちょっと照れとか、対象への露悪みたいなのが滲んだ妙味になってない限りいっさい無効だと思うし、志も低いと思うんだけどどうだろう。大喜利千景にもそんなノリがある。

上沼恵美子の「死ぬ気でやっとるっちゅうねん」を真似た、何かの言い方をして、反応できなかった木田さんに「木田はもっと勉強したほうがいい」ってちょっと嬉しそうに言ってたことあったけどいやいや、M-1の上沼恵美子の言い方を真似する、ってセンスじたいどうなの?と思う。それじゃあ船引さんはもっとラップを聴いてくださいよ。っていうか、お笑い芸人が他のお笑い芸人のフレーズやら声色やらギャグやらを真似する……ってけっこうカジュアルにみんな、するようになりましたよね。阿久津大集合さん(この人も好きじゃない。おもしろい大喜利ライブで、おもしろくなく時間を割くから。)とか前、自己紹介でPPAPやってた気がする。ペンだかパイナップルだかアップルだかのところをウンコに替えて歌ってた。無惨。

船引さんからおもしろいものを受け取りたい、という希望はもうない。せめて、イライラしたくない。「緊急車両以外要りません。」の終わり方、最悪。感じが悪いだけ。

良い回。
木田さんにはこういうことが起きる。
船引さんには起きない。世界に対して心を開いてないから。

木田さんの言ってることをそのまま否定してるだけで、それが面白くもなってないので聴くには苦しい回だと思います。ほんとうに、こういう回が一つや二つじゃない。相手に尊敬心も興味も持てないなら二人でのラジオなんてやめたらいいのに。

おそらく、お笑い芸人としての船引さんがいちばん上手く会話ができる相手であろう木田さんに、どうしてこんなに雑に向き合えるのかが理解に苦しむ。

木田さんは芸人という存在様式・お笑いの人という立場に甘えている、と船引さんは言うけど、船引さんは船引さんで会話展開の工夫を放棄する、という形で木田さんやリスナーに甘えてると感じます。


https://radiotalk.jp/talk/678135

船引さんがコナンの声真似をする時間がある回。

もしも自分が、船引さんのことをもうそんなに好きではないーーことに気づいていない状態で(心の中で言語化できていなくて)、この回を聴いたとしても、この声真似で嫌いになれるくらいの、そんな琴線を逆撫でしてくる声が聴けます。少なくとも、僕には耐えがたかった。なので、自分は船引さんのことを好きなのか嫌いなのかがはっきりしない人は、この回を聴くといいと思います。この回のコナンに腹が立たなかったら、船引さんの良き支持者として引き続き、この人の表現を追っていけるんでしょう。僕は無理です。船引さんに一円でさえお金がいくのがいやだから、配信のコントライブも買わないでいる。キモシェアハウスのライブなど、木田さんの一人の出仕事のものは喜んで買う。木田さんはおもしろいから。

服部と工藤を取り違えてた件なんか、木田さんが間違えていたらチャンスとばかりに船引さんはいじりまくってそんなにおもしろくはならなかったんだろうな、と思うとまだ船引さんが引いてくれた間違いでよかったとさえ思う。

放送の補足スペースにある「なぞ」という表現もつまらないです。はしゃがないでほしい。この回はなんか、船引さん機嫌よかったな。いいことでもあったのかな。

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これは切り口としてよかったです。聞いてられました。

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お笑い芸人の他にしたい職業、に「警察」って船引さんの回答はおもしろいと思いました。

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