ローラとBEGIN





11月の下北沢B&Bでの黒瀬さんの、「なんか、全部を言おうとしますよね」「短歌で」を思い出していた。『Wintermarkt』刊行のトークイベントだったから、その執筆陣に対しての所感だったかもしれないし、範囲はもっと広い、黒瀬さんよりかは若手の、人の短歌、についてだったかもしれない。その前段にあったこと、をひとまずこのページでは再現できない。そんな大づかみなものの言いかたをする人ではないよなという気もしたうえで、でもトークイベントとか座談会の言葉ってそういった「飛び方」のスリリングさも込みだから、そっからの「やっぱり俺(ら)ってそうかも」という理解で落ち着きたい自分がいる。読者の読みを信用していないとそうなっていくのでは・・と、会の話はそこから流れたが、【読者を信用していない】ところから始まって、「じゃあ顔が見えるらへんの人から(信じられない、の範囲を)つぶしていこう」ということからこの頃の歌会のブ~ムなんだと思う。言葉としていやなので~(ニョロ)の方のー(伸ばし棒)を使いますけど歌会、ブ~ム。それによる、

草の根、

ロール作戦、

絨毯爆撃。

記憶が荒い(©山階基)、ぷちぷちをぜんぶ潰していくようなやり方で読者の読みを信じなおそうとしているのかもしれない。きのうの何時間かのツイッターのタイムライン見(み)で、とりあえず歌会、に対してこれだけ思っていたこと のある人がいることが僕はけっこうなボリュームで怖かった。それだけ賭けてきているひとたちがいるなかで、ノースリーブでいることはひょっとしたらもうちょいで危ない。かもしれない。


19日は神保町歌会。「子どもが死ぬとおもしろい」発言を筆頭に▲▲さんが場をロックしてた。「わたしは好きだよ、〇や▪や※を」を短歌で言うのに長けた人は、どうも上手く言えてるかなんですけど、「わたしは暮らしているよ、〇や▪や※と」の文体・モチーフ・読みぶりに移行していってほしい、というのがこの日の事実上の逆選だったあの歌に対して現場で言えてたらよかった。ことです
プロポーズ回のつぎは、日常回が見たいんだけど、プロポーズ回の名手は排水溝のぬめりとか書くの一瞬いやだと思う。自分はというとそろそろプロポーズが要るかもしれない。短歌すぐ自分の話になる