失礼ながら勝手に改作ウマ娘 第10,11,12,13話

 改作するということはプロの作ったものにケチをつけるということであり、非常に失礼な行為であることを理解しております。しかしそのうえで、やはりより良い作品を観たかった。放送が終わってから数日経っても良かったと浸れる作品を観たかったというのが私の正直な感想であり、個人的には3期はその域に達していたとは感じませんでした。そのため二次創作的?に改変をしています。3期が面白かったというのは否定しませんが、2期ほどの出来ではないというのが多くの見方でしょう。それは年間ランキングなどで数字として見える形になっていると思います。この改変は私なりに、素人なりに、どうすればより良くなったのかという考えにすぎず、これが正解というものではありません。プロに対して素人が失礼な行為をしていること、コメントをしていただく際は主観的な判断であるため「”個人的には”○○の方が良い」など個人的な好みであることを明言すること、素人である以上私はこれがベストだとは考えていないことなどを踏まえた上でご覧ください。

注:改作しますが方針は概ね変えません。ピークアウトや凱旋門賞等の路線はそのままにするとします。

第10話

割とゲームプレイヤーへのサービス回。たぶん一番調整が効く。

第11話

秋シニア三冠を目指す話をしているときに入ってくるスズカ。
沖野T「スズカ!?」
スズカ「秋シニア三冠を目指すのなら、走るのよね。天皇賞・秋。……私はそのレースで、先頭の景色を見ることはできなかった。だから、キタさんに見てきてほしいの。そして教えてちょうだい。それが、どんな景色だったのか……」
キタサン「でも、私……」
スズカ「聞いていたわ。ピークを過ぎたんでしょう? でも。ううん。だからかもしれない。あなたに、夢を託したくなって。その……おかしい、かしら」
キタサン「……いいえ。おかしくなんてありません。私、まだまだ走れるって見せてきますから!」
秋天レース中
キタサン(勝つ、勝つ、勝つ! 商店街の皆が、スズカさんが! 私に夢を、見てくれているんだ! 私はまだ、走れるんだ!)

変えた点
スズカとのやりとりを入れた。また「まだ走れる」という望みを持っていることをより強調させた。
変えた目的
スピカ6人目の夢。まだ走れるという期待があるほど、もう走れないという絶望と諦めが大きくなると考える。

第12話

ピークアウトという設定でいくのなら、特に変えるところはないと思います。

第13話

有馬記念前
テイオー「キタちゃん。これ、一度返すよ」
キタサン「これって……」
テイオー「あの時もらったお守り。ボクは辛くてもこれのおかげで頑張れた。だから、御利益はバッチシだよ! 勝って、返しに来て」
キタサン「テイオーさん……! はいっ! 必ず勝って返します! じゃあ、行ってきます!」
ゴルシ「ちょっと待てキタサン」
キタサン「はい?」
ゴルシ「あれ、一度返せよ」
キタサン「あれって……」
ゴルシ「あれっつったらおめー、あれしかねえだろ。ルービックキューブだよ、ルービックキューブ!」
キタサン「えぇ!? ご、ごめんなさい……。今日持ってきてなくて……」
ゴルシ「ああ!? んだよしゃあねえなー。んじゃ、今日はこれで我慢すっか」
ルービックキューブを取り出すゴルシ
キタサン(今どこから出したんだろう……)
ゴルシ「今日勝ったら、本当に7面揃えちまうな」
ゴルシ「このゴルシ様と約束したんだ。きっちり果たせよ」
キタサン「! ……はい!」

有馬記念
シュヴァル「ボクはここでキミにもう一度勝って、偉大なウマ娘になるんだ! キミがいなくなってもボク達が一番強いって言わせるような、そんな偉大なウマ娘に!」
クラウン「ダイヤが勝てなかった凱旋門賞! ここを勝って、次は、堂々と一緒に!」
有馬記念最後の直線
キタサン(スピカの先輩たちほどかっこよくなくて。ダイヤちゃんみたいな末脚もなくて。ドゥラちゃんみたいな豪脚もなくて。ピークも過ぎて。悩んでばっかりで。それでも)
モブ「いけーっ! キタサン!」
商店街の人「頑張れーっ! キタちゃーん!」
ますおとみなみと2人「頑張れ! キタサンブラック!」
ゴルシ「勝て。キタサン」
キタサン(それでも、皆が応援してくれるなら。皆が笑ってくれるなら…………勝つ! 2着でも3着でもない! 1着に! それが私だ! それが、キタサンブラックだ!)

変えた点
有馬記念前のやりとり。テイオーがまだお守りを大事に持っていると思うと嬉しい。それからスピカ最後の一人、ゴールドシップの夢。G1を7勝してトゥインクルシリーズで有終の美を飾ること。これをキタサンに託す。
シュヴァルとクラウンのセリフを変更。彼女たちが勝つ理由を初期の設定からあまりずらすことなく描いた。クラウンはダイヤにばかり背負わせるつもりがないというのは、凱旋門賞とかでもそうなのかな、と。サトノの悲願を達成し、国内G1も勝利し、なんのためにクラウンが走っているのか。史実では結局走っていませんが。
有馬記念中のセリフを「勝ちたい! ×20」から変更した。アニメ3期(改作)は「キタサンブラックとはどういうスターウマ娘か」を語るものであり、それへのアンサーとして「それが、キタサンブラックだ!」というセリフを入れた。
変えた目的
テイオーは単にお守りを大事に持っていてほしいっていうのと、キタサンブラックのお守りを「御利益はバッチシ」って言ってほしい。2期を知っているとテンション上がると思う。私は上がります。
ゴルシは夢を叶えるスピカメンバー7人目。スピカ最初がトウカイテイオーだとしたら、スピカ最後を飾るならおそらく彼女しかいないだろう。またこれがあると第3話にも大きな意味が出る。「ゴールドシップは7勝目ができなかったウマ娘」であることを初見さんにも伝え、その無念も描いた話として。ただ彼女は多くを語るわけでもないだろうから、調整は難しいところ。
なお、本当はドゥラメンテかサトノダイヤモンドも入れたかったが、それを入れるとだいぶ情報過多になってしまう。でも皐月賞でダイヤちゃんから元気をもらったキタちゃんが、凱旋門賞を大敗したダイヤちゃんに有馬記念で元気を返す構図って美しいですよね……。やっぱり彼女には有馬記念を見てもらいましょう。おそろいのブローチを握りしめながら。

というわけで変更点を追加します。

追加

有馬記念の会場に着くダイヤ。
「サトノダイヤモンドは、大丈夫かねえ」
「どうだろうな。海外に行って調子を崩してなきゃいいが」
「それだけじゃねえ。世界の厳しさを知って、心が折れてたら大変だよ」
観客が凱旋門賞の結果について話しているのが耳に入る。
有馬記念の、ファンファーレが鳴った。
ダイヤ「キタちゃん……」
ダイヤ(キタちゃんは強いよ。でも…………)
手には、合宿の時に渡したブローチとおそろいのものが握られている。
サトノクラウン。サトノクロニクル。このレースにはサトノの実力者も出走する。容易に勝てるレースではない。
しかし結果は、キタサンブラックの勝利。
ダイヤ「…………」
カペラT「キタサンブラックさん、強かったですね」
ダイヤ「トレーナーさん」
カペラT「はい?」
ダイヤ「先に帰ります。帰って、トレーニングします」
ダイヤはトレーナーに背を向ける。それを見つめるトレーナー。
カペラT「……ええ。頑張りましょうね」


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