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2019年ベストゲーム10選

10位 11月2日 社会人野球日本選手権 準々決勝(京セラドーム大阪)
三菱自動車岡崎 3-1 日本通運
岡崎 000 000 010 000 2 | 3
日通 000 000 001 000 0 | 1
この大会では2試合とも1-0のスコアで勝ち上がってきた三菱自動車岡崎。8回に先制点を取ったときは「まさかこの試合も…」と思いましたが日本通運が土壇場の9回裏に内野ゴロの間に得点し同点に追いつく展開に。日本通運先発の釘宮投手は出塁を許す場面はとても多かったのですがピンチを迎える度に別人のようなピッチングを見せてこりゃ打てねえわって思いながらスコアを付けてました。また三菱自動車岡崎は先発の秋山投手、6イニングリリーフを見せた神原投手と首都大学野球で何度か見た投手をこの日見られたのも嬉しかったです。

9位 10月27日 首都大学野球秋季入替戦 二回戦(相模原球場)
桜美林大学 3-1 大東文化大学
桜美大 020 001 000 | 3
大東大 000 000 010 | 1
8回1アウトまで一人のランナーも許さないピッチングを見せていた桜美林大先発の松葉投手から初ヒットを足がかりに1点を取った大東文化大。この試合を落としてしまうと二部降格になってしまうという状況でのこの攻撃にこのまま簡単に引き下がらないという意地を見ました。また、試合終了後の整列の時に大東文化大の選手が桜美林大の選手に握手を求めに行ったり、クールダウンをしている松葉-徳田バッテリーの元へ石原主将が声を掛けに行ったりと試合中のプレー以外でもとても感動しました。

8位 5月19日 首都大学野球春季二部順位決定戦 二回戦(日体大健志台球場)
獨協大学 2-4 大東文化大学
獨協大 000 000 101 | 2
大東大 101 002 00x | 4
グループリーグを8戦8勝で突破し順位決定戦の初戦も勝利と勢いに乗る獨協大相手にリードを奪い、終盤の追い上げも凌ぎきった大東文化大の耐え忍ぶ野球が光りました。いやほんとね、今年の獨協大の試合を見た人ならわかると思うけど攻撃はとにかく押せ押せだしスタンドからの応援も声量半端ないからから相手にするとほんときついと思うの。

7位 5月3日 ベーブルース杯(大垣市北公園野球場)
SUBARU 6-7x カナフレックス
SUBARU 000 000 300 3 | 6
カナフレ 010 000 200 4x | 7
2回にカナフレックスが先制し先発の宮城投手が6回まで無失点の好投。7回表に逆転されるもすぐさま追いつきそのまま延長戦へ。タイブレークで3点を失い迎えた10回裏、一死満塁で暴投で1点を返した直後に2番武田選手がレフトへサヨナラスリーランホームランという劇的な幕切れ。失礼ながらSUBARU優勢で進むのかなと思っていたのですが宮城投手の好投や逆転された直後にすぐさま同点に追いつくという展開で「これカナフレックスもしかするぞ」と思いながら見ていましたが、こんなド派手な決着までは予想していませんでした。

6位 4月14日 神奈川大学野球春季一部 二回戦(KAITスタジアム)
横浜国立大学 5-6x 神奈川工科大学
国大 210 020 000 | 5
工大 000 000 141x | 6
この試合だけ見ると5点差をひっくり返した逆転勝ちなんですが、個人的には前日からの流れに注目をしてほしくて。国大は前日に17失点の大敗を喫していて、攻撃でも9回1アウトまでヒットすら打てませんでした(工大のピッチャーは浅野投手)。あんな負け方をした翌日に終盤まで試合を優位に進めた国大は素晴らしい戦いぶりでしたし、そこから試合を一気にひっくり返した工大も素晴らしかったと思います。

5位 10月5日 首都大学野球秋季一部 三回戦(小野路球場)
筑波大学 6-5 帝京大学
筑波大 010 000 110 03 | 6
帝京大 000 001 002 02 | 5
このカードを落として勝ち点を失った方が最下位、入替戦に近付く一戦だったのですがまさに死闘でした。エースの村木投手が9回に失点し追いつかれた筑波大は10回から吉本投手が登板。タイブレークとなった11回も続投し、帝京大の攻撃を2点で食い止め逃げ切ったのですが試合終了後に筑波大の選手たちが吉本投手に抱きつきに行っていたのがすごく印象的でした。また、この試合は両チームともミスが目立っていたのですがそれだけプレッシャーというか重圧がのしかかっていたのかなとも思いました。見ているこっちも神経がすり減ったのを感じたのでプレーしている選手たちはもっと疲れただろうな…。

4位 10月20日 首都大学野球秋季二部順位決定戦 二回戦(日体大健志台球場)
獨協大学 10-7 桜美林大学
獨協大 003 000 610 | 10
桜美大 100 202 200 | 7
5位もなかなかの死闘でしたがこちらも負けず劣らずの死闘となりました。獨協大は登板したピッチャー5人中4人が失点、特に先発の稲荷田投手は立ち上がりから5球連続ボールで降板、3番手の福田投手は8球連続ボールからの死球で降板と継投プランでかなり苦しみます。しかしそれを吹き飛ばしたのが3回の川又選手の逆転スリーランホームラン、7回の前島選手の逆転満塁ホームラン。前島選手のホームランが飛び出した時は鳥肌が立ちました。6回途中からゲームセットまで投げた雪野投手は前日にも5回91球を投げており9回には落ちた帽子を拾うことすら難しいレベルでフラフラでしたがそれでも懸命に、まさに死ぬ気で投げていたのが印象的でした。

3位 10月14日 神奈川大学野球秋季一部 一回戦(相模原球場)
関東学院大学 3-2 横浜商科大学
関大 000 100 020 | 3
商大 011 000 000 | 2
試合序盤に苦しんだものの修正して波に乗った関大・松川投手とランナーは出すもののしっかり要所を締める商大・藤村投手の見応えのある投手戦でした。8回表の関選手の逆転ツーランホームランはゴロゴーを失敗した直後に飛び出したもので、この流れで気落ちするどころかホームランで試合をひっくり返すんだからそりゃ関大首位だわと思ったものです。この試合は藤村投手が商大のエースに成長したという噂を聞きつけて見に行ったので負けはしましたが9回を投げきった姿を見られたのはとても嬉しかったですね。

2位 11月2日 社会人野球日本選手権 準々決勝(京セラドーム大阪)
大阪ガス 3-1 NTT西日本
大ガス 000 000 120 | 3
NTT西 001 000 000 | 1
10位で取り上げた三菱自動車岡崎対日本通運と同日に行われた一戦。NTT西日本の先発大江投手は6回までノーヒットピッチングも7回に先頭の小深田選手の打球が膝に直撃しそのまま負傷降板。大阪ガスはこれを足がかりに盗塁と相手のエラーでチャンスを広げて古川選手のタイムリーで同点に追いつき、8回にはヒット2本と相手の野選エラーで勝ち越しに成功しそのまま逃げ切りました。あの打球直撃がなければ…と思ってしまうくらい流れが急変しましたが、あれを糸口に一気に攻めることができるのが大阪ガスの強みなのかなあと思いました。3回に2度大阪ガスの盗塁を刺したNTT西日本の辻本選手の送球も素晴らしかったです。

1位 6月9日 都市対抗野球北信越地区二次予選 準決勝(長野オリンピックスタジアム)
FedEx 1-2x 千曲川硬式野球クラブ
FedEx 000 000 100 00 | 1
千曲川 001 000 000 01x | 2
前日に両チームの試合(FedEx対五泉クラブ、千曲川硬式野球クラブ対バイタルネット)を見ていたのですが、千曲川硬式野球クラブは守備1イニングを見て「これはバイタルネットと普通にやりあえる」と感じたくらいめちゃくちゃ守備が上手かったのですが、その一方でFedExは大量リードはしていたもののミスが目立っていました。しかしこの日のFedExは守備がしっかり締まっていて、そして千曲川硬式野球クラブも前日同様のディフェンス力を見せており、これが久保田、八幡の投手戦を演出したのかなあと思います。
北信越地区は今年初めて見に行ったのですが企業、クラブの差を感じさせない各チームの力が均衡している激アツ地区のように思います。自分がJABAのめっちゃくちゃ偉い人になったら北信越地区だけ補強選手5人でクラブからも選べるように手回ししてあげたいって思うくらい面白い地区だったので来年以降も見に行きたいです。

以上、10試合を適当な感想付きで紹介させていただきました。もちろん他にも面白い試合はたくさんありましたので気が向いたら別枠として紹介したいと思います。気が向いたら。
それでは。

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