WTテコンドーの戦術に疎ければとりあえずタイのyoutube見ればいい話。
最近のテコンドーは情報格差が凄いですよね。特に日本ではキョルギの指導者講習を草の根レベルでしか行っていないので、道場間の格差は広がる一方です。その道場で強い選手を輩出していたり、指導者が2010年以降(電子防具採用以降)のトップ選手だったりしていれば話は別ですが、そうでもなければ、良く分からん技術を使われて強豪道場の子に手も足も出ずに大敗する事が多々あるのではないでしょうか。
そんな感じでお困りの父兄の皆様におすすめなのが、こちらのyoutubeチャンネルです。
タイ語です。タイバンコクの名門道場のyoutubeチャンネルなので、仕方ありません。言葉は分からないので、動画を見て動作で詳しい中身を判断するようにすると良いと思います。とはいえ、オリンピック選手やタイ代表選手を多数輩出している超名門なので、動画から得られるものは大きいでしょう。
例えば、2月20日の練習風景
動画を見ると、最初は入ってくる相手に対して、飛びながらスペースを作って前足の横蹴り(ヨプチャギ)でカウンターを取る練習から始まります。相手のモーションを見ていると、それが最近流行りのステップインパンチに対する練習だと言う事が分かります。その後で、後ろ蹴り(ティッチャギ)と半月蹴り(パンダルチャギ)や内回し蹴り(フリョチャギ)で同様の相手に対するカウンターを練習しています。一通り練習した後で、片方の選手がパンチで中に入り、もう片方の選手がカウンターを取るゲーム形式の練習が始まります。すると、最初の横蹴りで上半身を逸らす変わった蹴り方をしている事がパンチに対するディフェンスの意味があった事が分かります。
この動画中、ひたすら攻め側はステップインパンチ(ただし、カットを使う事もある)、カウンター側は三種類のカウンターを繰り返しています。
この練習ならば、取り入れる事が出来ると思います。
しかし、その時に大切な事は「なぜこの練習をしているのだろう?」と想像力を膨らませる事です。当たり前ですが、意味を推測しながらやらなければ、練習は意味を持ちません。残念ながら、動画ではそれを教えてくれませんから(教えてくれたとしてもタイ語が分からない)、自分で考える必要があります。そのあたりが大変ではありますが、世界のトップクラスの練習風景を見られるというのは、本当に良い時代だと思います。