オンライン独学でテコンドー(WT)を学ぶとしたら?

 ここ数年で韓国文化院を始めとしたさまざまな団体がオンラインテコンドー講座を出しています。
 非常に良い動画が沢山あるのですが、これらを使って本当にテコンドーのテの字も知らない方が独習する場合、どの順番に動画を見ながら練習していくと良いのか? というのをまとめてみました。

先ずは韓国文化院

 本当に初歩の初歩の基本を学びたい場合にオススメなのが、韓国文化院のテコンドー体験教室オンライン版です。
 各回の動画が「ストレッチ+技の習得」という感じで10分弱の動画となっているので、毎朝の日課として試してみると良いかもしれません。
 内容としては白帯で学ぶ基本的な技術+ストレッチ・トレーニングがベースになっており、非常に初学者向けの丁寧な動画となっています。

 担当するグォン・ドヒョン師範は啓明大学テコンドー学科卒業後に来日。  
 グォン師範が館長を務める明星テコンドーは選手育成に力を入れる方針の道場ではない為、グォン師範が表に出て来る事は殆ど有りません。しかし、幅広い年齢層の生徒に韓国テコンドーを広めており、基礎から丁寧に積み上げる指導力には定評のある知る人ぞ知る名師範です。

大阪韓国文化院は少し進んだ内容を!

 一方で、型の内容も含めた一歩進んだ内容を紹介しているのが大阪韓国文化院です。WTテコンドーの型(プムセ)の習得や組手(キョルギ)で使われる基本的なコンビネーションまで踏み込んだ内容となっています。
 各技術をバラバラにして動画にしており、最初の動画では立ち方を、次の動画では受け方を、その次には突き方、そして蹴り方といった順番で進んでいきます。
 特にプムセに関しては太極1章~8章まで紹介しており、色帯段階で習得する全てのプムセが含まれています。蹴りに関してもティフリギやターン蹴りも網羅されています。

 東京の韓国文化院にあるグォン師範の動画で白帯レべルの基礎を習得した後には、大阪韓国文化院の内容を進めていくと良いと思います。

効率の良い練習方法

 では、オンラインで指導者も居ないのにどうやって習得すれば良いのでしょうか? オススメなのは自分の動作を動画に撮って手本の動画と見比べるという作業です。鏡で自分の動作を確認しながら練習するのでも構わないのですが、冷静に自分の動作を客観視するには動画に残すのが一番です。
 それでもやっぱり上手く出来なかったり動画化されていないコツを学びたければ実際に道場に通ってみるのが良いと思います。

一歩進んだマニアックなキョルギ向け動画

 もう一歩進んだマニアックな動画としておすすめなのがベルギーのジャアド・アチャブのYoutube動画です。蹴りやステップなどキョルギ向けの技法を分かりやすく説明しています。

 更にマニアックな動画がアメリカ代表フィリップ・ユンの人気動画シリーズであるテコンドー・スパーリング・チュートリアルです。こちらの動画は現在のルールには対応していない為、古い内容となっていますが、この動画が公開されていた2016年当時にWTテコンドーをやっていた世界中の学生が英語のリスニング教材代わりに使っていた事は大変有名な話です。

あとはミット蹴りの教材としては元イギリス代表で色々あってマン島代表となり、後に大富豪の後ろ盾を得てモルドバ国籍を取得してモルドバ代表となったアーロン・クックのyoutube動画であるクックコンボもオススメです。

また、世界最新最高峰の練習メニューを観たい場合には、こちらの動画がオススメです。ここまでくると、「動画で見たから習得できるぜ」とかいうレベルを超越していますが、オススメです。

追記 TKDラボめっちゃいい

 戦術的なことを紹介している動画で2022新ルール対応で最も良いチャンネルの一つがTKDラボです。これもメッチャいいです。