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【mixi時代】武道交流系オフ会の思い出

山木のホーリーランドが好きな高校生

 僕が高校生だった2005年~2006年頃、探偵ファイルというWEBサイトの企画で「山木のホーリーランド」というシリーズが連載されていました。ムエタイのジムに通う探偵の山木陽介さんが色々な格闘技・武術をやっている読者の方をゲストに迎えてスパーリングを行うという企画でした。当時は格闘技ブーム真っ盛りで、高校入学と同時にテコンドーを始めたばかりの僕はホーリーランドの更新を毎日楽しみにしていました。

 同じ高校で柔道部の部長だったオタク友達のI君も山木のホーリーランドにドハマり。
「ホーリーランドやりてぇなぁ」
 
と言い出したI君は同じ高校で硬式唐手二段のK君、少林寺拳法二段のG君を柔道場に誘い出し、柔道部の練習が無い時に柔道場でスパーリングをやったり、技を教えあったりして遊ぶようになりました。
 当時は格闘技ブームの時代だったので、経験未経験問わず格闘技好きの友人達が集まってドンキで買ってきた滅茶苦茶安いミットでミット打ちをやったりしていました。それこそ、高校の柔道場だけじゃなく深夜の公園でも「ホーリーランド」をしたものでした。
 高三になり、みんなが受験生になったりI君が柔道部の部長を引退して柔道場を自由に使える権利を失うと、そんな遊びも次第にやらなくなってしまいました。WTFテコンドーを続ける為にM大学進学を目指した僕ですが、残念ながら学力が足りず、上京してC大へ進学。残念ながらC大理工学部のある後楽園キャンパスにはテコンドー部もテコンドーサークルも無かったので、道場難民となってしまいました。

2007年~2010年くらいの話

 そんな道場難民となった大学時代の僕がハマっていったのがmixiやザ掲示板や2chなどインターネットのオフ会でした。
 僕が最初にオフ会に参加したのはmixiの「新宿喧心會」というコミュニティの練習会でした。元アマチュアボクサーの方が主催されていた練習会で、キックボクサーや正道館空手など立ち技系の人たちが集まる交流会でした。顔は寸止めで肩から下はフルコンというルールでスパーリングをしていました。そこで正道館空手をやっていた同い年のH君と意気投合。

 彼に誘われて「実戦武術」というコミュニティのオフ会に参加するようになります。このコミュニティは色々な武術・格闘技の人が集まって、一人一つ技や練習法を紹介していくワークショップ形式のオフ会で、最後に希望者同士でマススパーリングをやるという形式でした。このコミュニティを通じて合気道、システマ、剣術、ナイフ術、ジークンドー、日本拳法、八極拳、意拳など様々な武術の方と知り合う事が出来ました。このコミュニティ、名前は「実戦武術」という厳つい名前ですが、中身は牧歌的で友好的な人たちの集まりでした。また、此処で知り合った人の繋がりから意拳の浜島健先生やDefficの丹勇二先生、ベンケイシラットのベンケイ先生等、現在武術指導者として活躍されている様々な方々と知り合う事も出来ました。不思議な繋がりで言えば、ブラジリアン柔術の青帯だった上智大生のU君と仲良くなり、彼が大学の柔道場を借りて格闘技の練習をしていたのにも何度か参加させて頂くようになって、その中で彼からは極真空手の日本代表だった方や、彼の柔術の先生でWTFテコンドー東京憲守会の綿引竹春先生を紹介していただくなど、様々な縁に恵まれる切っ掛けとなった会でした。武術だけではなく有難い経験をさせて頂いた練習会でした。

 また、「新宿喧心會」で知り合ったアマチュアキックボクサーの方に誘われて参加した練習会が「狂人連合(のちのKJR東京)」でした。こちらは、FIGHT★CLUB東京というイベントから派生した練習会で、剛柔流空手の先生が主催者でITFテコンドーで元内弟子だった方や180cm90kgの動く石像みたいな空手家などレベルの高い方が多い練習会でした。特にITFの内弟子の方と「動く石像」のお二方には後年もお世話になり、私がWTテコンドーで全日本選手権に出場した時も直前の調整練習などにお付き合いして頂いたり、様々なアドバイスをいただいたりしました。
 また、20代前半のころに大変お世話になったITFテコンドーの社会人サークルであるクラブチャギ(http://www.chagi.net/)を私に紹介してくれたのはKJRで知り合ったNさんであり、ここで知り合った縁も後々に与える影響が大きかったりします。

【ルールに関して】
特にこのルールでやってください、という縛りはありません。
スパーの強度についても両者合意の上でお願いします。
相手が同意すれば、「金的ありでもどうぞ」ということですが
怪我には十分注意してください。
けがに関しては当方では一切関知致しかねますので、
自己責任でお願いします。
スポーツ保険加入推奨。

【以下推奨】
スーパーセーフ面
ヘッドギア
マウスピース
ファウルカップ
グローブ
レガース
その他サポーター類

KJR東京

 大本のイベントとなったFIGHT★CLUB東京ですが、こちらのルールは次のようになっています。

・顔面と金的への攻撃はナシ
・対戦スタイル(パンチ、蹴り、寝技、ヒジヒザ、グローブ、などの有無)は やる者同士が納得して 同じ条件でやる
・ファイトの強要もダメ
・ケンカは絶対アカンよ 両方とも退会な
・ギブアップの合図は3回以上タップするか、ギブって言う 
←ケガをしないためであって、負けとかじゃないのでよろしくね
・時間は30秒or1分間のどちらか選ぶ(初ファイトの人と格闘技未経験者は30秒、経験者同士は応相談)
・酒飲んでのファイトはダメ 終わってから飲んでなー
・首より上への打撃禁止
(これはパンチ、キック、頭突き全部禁止です。)
・ヒールホールド、アンクルホールド禁止。
(ケガしやすい関節技のため)
・危険な投げ技や、相手を叩きつける行為禁止。
(受け身を知らない人のケガ防止)

注! ファイトクラブで事故(大怪我)があった場合、全てのF☆Cを閉鎖!サヨナラDEATH! (なので、安全面に関してはみんなさん手助けしてね)

 「狂人連合(KJR東京)」はFIGHT★CLUBの系列で事故が起こり、入院・手術が必要な大怪我を負ってしまった方が出てしまい活動が縮小していた頃に、FIGHT★CLUBで知り合ったメンバー同士が始めた練習会でした。私の場合はイレギュラーなケースで、KJR東京経由でその後再開されたFIGHT★CLUBに参加する様になりました。
(動画は空手道士縁会、武田健志先生にビビりまくって腰が引けてる21歳の僕。武田先生が滅茶苦茶気を使って手加減してくださったお陰で「強い人ってのはこういう事なのか!?」と大人の余裕を学べました)

 こうして、色々な場所に顔を出して練習していると、WTFテコンドー青帯という戦闘力だけでは他流派と組手をしていても全く歯が立たない事が分かりました。そこで、ボクシングを学ぼうと思い、「レッツゴー!!」というコミュニティに参加します。時期的には2009年~2010年ころにかけてお世話になりました。このコミュニティは元プロボクサーのレッツゴー・リョージさんにボクシングを教わるというコンセプトの練習会をしているというサークルで、週1くらいのペースで練習をしていました。ボクシングルールをベースにした格闘技イベントの「BOXFIGHT」に出場していた中村選手などボクシング経験者も参加しており、和気藹々と楽しくマスボクシング(ボディのみフルコン)をする会でした。

 リョージさんと中村選手には本当に良くして頂き、それこそグローブ選びなんかも相談に乗っていただいたり、丁寧に教えていただきました。このサークルに出入りするようになった事が海外ボクシングを見るようになった切っ掛けでしたし、「後楽園近いから見に行きなよ」と言われれた事から後楽園にボクシングを見に行くようにもなりました。

 「レッツゴー!!!」の隣で練習していたのが「格闘技同好会」というサークルで古武術の先生が主催されている総合格闘技系の練習会でした。中村選手がどちらにも出入りしていた関係でよく合同で練習を行っており、僕自身、時々「格闘技同好会」さんの方に交じってマススパーなどをしていました。当時、アウトサイダーの影響で地下格闘技が流行っていた頃で、静岡の地下格闘技団体で試合に出ていた人なども練習に参加しており、やがて団体名が「格闘海賊団パイレーツオブキング」というキャッチ―なものに変わっていましたが週1開催で定期的に練習をしていたので、よくお世話になりました。

 そのほかにも「ザ掲示板」経由で伝統派空手の方が集まるオフ会に参加させて頂いたり、あるいは大手の新宿草格闘技に参加したり、様々なオフ会に参加して武術系の交流を深めることが出来たのは二十歳前後の頃の良い思い出です。