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2021年9月 秋の紀伊半島

9/17〜9/20の日程で和歌山を目指した。9/19の桑田佳祐全国ツアーの仙台公演が当選したにも関わらず、まさか当たるはずはないと思い三重に住む後輩に会いに行く約束をしたために、当選チケットはリセールに流したのであった。
今回はそんな少しの後ろ髪を引かれながら旅を始めたのであった。

0日目 横浜〜亀岡


&9バーガー

2021年9月、秋の3連休を利用して紀伊半島を目指した。
金曜日の夜に夜の新東名を一気に西へ。
ひとまず横浜スタジアムの&9でハンバーガーで腹ごしらえをして阪東橋入口から保土ヶ谷バイパスを通りまずは東名高速横浜町田ICを目指す。
連休前の金曜日は保土ヶ谷バイパスも東名も混むので時間をずらす意味でも横浜で早めの夕食となった。
夜の移動は、深夜割引の時間調整をして亀山IC近くのカンデオホテルズ亀山までの移動となった。

1日目 亀岡〜大地町

朝食バイキング

以前は亀山駅近くのルートインを使用したが、今回は朝食の評価が高く、インターから近いカンデオホテルを利用した。
日替わりのメインがあるようでこの日はうなぎご飯。
このご時世、なかなかバイキングスタイルの朝食がない中でありがたいし美味しかった。

なめこおろしそばと炊き込みご飯のセット

土曜日は亀山から名阪国道を通り、天理、五條から十津川村経由で新宮方面へ。
名阪国道は朝から盛大に事故が起きていた。
五條からは大和八木ー新宮間の長距離路線バスでも有名な国道168号線を走る。
道中の道の駅に立ち寄りながら昼食は、道の駅十津川郷の行仙でいただいた。
関西圏のライダーの姿をよく見た。

バスでも主要な観光地を巡ることはできる。

山を降りながら辿り着いたのは熊野本宮大社。

大斎原の鳥居

熊野三山の一つである熊野本宮大社。
アクセスが容易でないこともあるが、やや観光客は少なめの印象。
次回はもう少しゆっくりしたい。

新宮へ抜ける道中、前日の大雨の影響からか道路沿いの滝が素晴らしかった。
これから大滝を見にいくというのに。笑

熊野速玉神社

新宮市内に入って久しぶりの市街地。
熊野速玉神社は思いのほか市内にありアクセス良好のため駐車場は入場待ち。
本宮とは規模感が異なるがこちらは秋の3連休を感じさせる人の群れ。

この日は朝から暑い中で、海に出てさらに厳しい蒸し暑さ。
ユニクロに立ち寄り夏の服装を確保した。

那智の滝(増水)

かねてより訪れたかった熊野那智大社・那智の滝。
この日は前日の大雨のおかげで迫力満点のお姿で、水しぶきが広がっていた。
ここを目当てにやってくる人が多いようで、紀伊半島でも有数の観光地であることを実感した。

那智の滝

高台から良く見る構図で写真を撮ってみたが、イマイチな構図になってしまう。

那智大社からは道路が続いているようなのでそのまま山を上って見た。
すると、素晴らしい絶景が広がっていた。

Wi-Fiが入らない和室のお部屋

宿は太地町のいなさの宿 白鯨
一度は訪れようと思っていた太地町。
今回は満喫するために一泊してじっくりどっしり構える事にした。

鯨フルコース

捕鯨の町ということで夕食は鯨三昧をチョイス。
百聞は一見に如かずをモットーに、他の料理になびかれながらも鯨。
鯨のさまざまな部位と食べ方で割と満足できた。

イルカとマグロの刺身

やっぱりお刺身も食べたい!
ということで、メバチマグロ。
紀伊勝浦が有名であるが、この辺りは生マグロがメインで厚切りであっさりしているのが特徴だろう。
そして、異彩を放つ黒いやつはスジイルカ。

スジイルカの刺身

日本中でも太地町以外でイルカを食える場所は限られてくるだろう。
見た目に反して、味が無い。
食感は柔らかく馬肉とマグロの間くらい(わかりにくい!)で、味はやや鉄分多めの感じ。物凄くうまいとは言えないものの、不味くはない。
しかし、脂身はどうにも美味くない。まず噛みきれないし、臭みがある。
最終的には、脂身を残して食べると美味しく感じる。
ちなみに脂身を鍋で熱してみたところ物凄く臭い。強烈な刺激臭。要注意。

こう見ると赤身だ。
赤星

しっかり飲んで食べて大満足の夕餉となった。
ランチ利用もできるのでモノは試しに是非。
元・国民宿舎ということもあり施設は昭和感を感じるが、安く良質な宿である。

2日目 太地町〜新宮

日本の朝食

すっかり酔い潰れてスッキリした朝ごはんを迎えた。
和歌山らしく大粒の梅干しに梅そうめんまでついてきた。

太地町の高台から

くじらの博物館の開演時間の前に少し車を走らせてみた。
この日もなかなかいい天気。

くじらの博物館

博物館内では、太地町での捕鯨の歴史を解説している。
全国の捕鯨基地として栄えた地域ではこうした展示が多い中、クジラとイルカの生態調査も行っているので科学的な話も多く興味深かった。

カマイルカ

イルカショーは博物館の屋上からも見られるので、望遠で撮ってみた。

アルビノのバンドウイルカ

ここではアルビノのバンドウイルカが飼われている。
屋上から見ていたときにはシロイルカ(ベルーガ)もいるのかと思っていたのだが、世界的にも珍しいイルカだ。
全国の水族館でも珍しいイルカがもう一種類いる。
それは昨日のスジイルカだ。食用に適したイルカはスジイルカしかいないようでそのスジイルカちゃんのショーも見ることができる。

天然の入江を利用した展示

アクティビティも充実しておりイルカと一緒に泳ぐこともできる。
公共交通機関でくるとバスの時間を気にしてゆっくり回ることができなそうだ。

和歌山といえばみかん

充実の太地町だった。
最後に道の駅たいじに立ち寄って、いざドライブの開始。

橋杭岩
橋杭岩

本州最南端の串本町は潮岬がなんといっても有名だが、この橋杭岩も人気の観光地である。橋杭岩の目の前は国道沿いの道の駅の駐車場ということもあり大いに混雑していた。
変わった岩が立ち並ぶが、隆起した際に柔らかい部分が風化し硬い地層が残ったためにこうした姿となっている。快晴の日にまたこよう。

サンドリア

串本の町で洋食が食べたくなったので、やってきたのはサンドリアという洒落た外観のお店にやってきた。
メニューを開いたら、和食も洋食もあるお店で実際に地元の方達は、いろんなものを食べていた。ファミリーレストランといったところだろう。

ハンバーグとエビフライ
ハンバーグとエビフライ

和食に少し心奪われそうになりながら、王道のハンバーグとエビフライを選択。
フライがとても美味しかったので、何食べても美味しいお店で地元人気高いんだろうなとそんなお店だった。

潮岬灯台
灯台からの本州最南端を望む

潮岬にやってきた。
駐車場が見えて、入るとそこは500円の有料駐車場で歩いて行くと最南端ではなくて、最南端の灯台へのアクセス路だった。ご注意を。

本州最南端の碑

気を取り直して辿り着いた本州最南端の潮岬。

潮岬には広大な芝生が広がっていた

広大な土地が広がる姿は想像していなかったが気持ちいい時間を過ごすことができた。台風の時には遮るものがなく物凄そうというのも同時に実感。

トルコの英雄

串本といえばエルトゥールル号の遭難をきっかけにトルコとの友好関係を築いっていったその舞台である。
遭難の現場となった紀伊大島にはトルコ記念館があり、訪れて見たかったが昨今のご時世で閉館中であった。

紀伊大島から望む水平線

潮岬からは眺望が望めないが、お隣の紀伊大島・樫野崎灯台からは地球の丸さを実感できる。

キャラメルマキアート

樫野崎灯台駐車場にあるカフェラパンにで一服。
どうやって新宮に帰ろうか作戦を練ることになる。

一枚岩

和歌山県内には未整備の道路がある。
国道371号線はその代名詞だが、道中にはその名もずばり一枚岩という景勝地がある。
今回は、一枚岩から戻って和歌山県道43号を進む事にした。

酷道区間中間点

串本側から県道43号がまともな道路なのは道の駅滝之拝太郎までだった。
ここから先で車とすれ違うのは1時間半の間でわずか2台だった。
この中間点までも車がすれ違うことのできない薄暗い道が続いていたのだが、ちょうど峠で車とすれ違った。互いに自然と運転席の窓を開けた。車は和泉ナンバーで、60代のご夫婦だった。ほんまにいくんか?と尋ねられて笑顔でそれに応えたのだが、ここから先の幅1.7m制限区間が想像以上だった。薄暗い中で一人運転する精神状態がなんとも言い難い。この先の県道44号も酷道なのだが、心折れてしまい昨日走った県道45号で勝浦に出る事にした。

ホテルニューパレス

国道に出てからは大人しく新宮の街へと走った。
今夜の宿は新宮駅前の商店街にあるホテルニューパレス。

お通し(のはず)

新宮市街は賑やかで、飲食店も多い中で東宝茶屋という居酒屋で夕食。

さんまの馴れ鮓

少しお高めのお店だがお目当ては馴れ鮓。
琵琶湖も有名だがこちらも名物だそうで、昨晩に引き続き百聞は一見に如かずということでいざ実食。発酵している酢飯がなんともいえない。不味くはないが一尾もいらないというのが正直なところ。二切れくらいがちょうど良いだろう。
カウンターに座ったが、後から予約してやってきた30代くらいの観光客の女性も興味津々で頼んでいた。

東宝茶屋の名物は鰻
新宮の地酒

一人で飲むには食べ物のチョイスが難しいお店だった。
今回は馴れ鮓を食べるノルマがあったのもあるが、攻略とまではいかないもののすっかり酔っ払って店を後にした。

店舗にはひっきりなしに人がやってきていた
ベーコンチーズバーガーとチーズナゲット

宿への帰り道夜食を買いにやってきたのはマジックピエロ
酔っ払っていてその時はなんとも思わなかったが函館のラッキーピエロみたいじゃんね。メニューは豊富で、クレープがメインらしい。
正直期待せずに頼んだが、非常に美味しいハンバーガーだった。
次回新宮に立ち寄る際は再訪必須のお店となった。

オーシャンアロー

ハンバーガーの待ち時間に運よくオーシャンアローの入れ替え作業を見ることができた。大学生の頃から紀勢本線の完乗を試みて計画をしていたのだがまさか自分の車で来ることが先になるとは。

3日目 新宮〜横浜

朝食バイキング

最終日の朝食バイキング。
カレー見つけたらその瞬間が喜びの頂点であることを理解しながらカレーも食べる。
最近カレーをとる場合は二口分のルーを別皿に取り入れるのがスタイルとなっている。

まんぼう

最終日は大学の後輩に会うためにまずはひたすら国道42号を北上していく。
朝7時半の出発はやや早め。
黙々と走る中で、道の駅紀伊長島マンボウにて休憩。
お昼ご飯が早いので迷ったがどうしても食べて見たかったまんぼうの串焼き。
とても水分が多い身で噛んだ瞬間にジュワっと水分が広がった。決して脂では無いもののなんとなくまんぼうの旨味と塩コショウ味で美味しかった。

和田金

後輩と合流してやってきたのは松阪は和田金
ずばり松阪牛を食らうべくやってきたのだ。
まず、1回ロビーに入ると赤絨毯が引かれており1組ごとに仲居さんがついてくれる。さっそく圧倒される若者ふたりであった。

炭が置かれているテーブル
ランプステーキ
すき焼きのお肉(2人前)
牛ひつまむし

ステーキとすき焼きのコースを予約していた。
メインの前の料理から肉づくしで、しかも上品で美味しい。
ステーキとすき焼きは全て焼いていただいてそれを見るのも楽しかったのだが、完全に空気に飲まれてしまったので楽しみきれなかった。笑
久しぶりにそうした初体験だったのでほんと貴重な出来事で後輩にも感謝。

酒乃店 もりした 本店

大満足の若者二人はドライブの前に、パスタソースキッチンを訪れた。
オシャレな外観のイタリアンだと思っていたそのお店はなんと冷凍のパスタソース販売専門店で、その雰囲気や美味しそう。。につられて思わず何種類も買ってしまった。

鳥羽までやってきた。最大の目的は酒屋に行くことで、お酒好きな後輩おすすめの酒乃店 もりしたにやってきた。
日本酒のラインナップがまさに俺好み。何より驚いたのは作の充実ぶり。20種類ほどの作が並んでおり何が何だかわからない。さすが地元。
関西方面の日本酒も多く取り揃えており、而今、作に続くのは黒龍だった。

英虞湾

英虞湾を望む展望台は軒並み昨今のご時世で封鎖されていた。しかし、なんとかその展望を拝んで帰れる運びとなった。

かつや

後輩を津まで送り届けて夕食探し。
津市内や鈴鹿市で何店舗か目星をつけていたのだが軒並み休業中。
ということで、国道沿いのかつやにて夕食。
四日市の段階で、東名の渋滞が御殿場から東京まで並んでいるという凄まじい情報の中みえ川越ICより伊勢湾岸道にて帰宅の途に着いた。
駿河湾沼津SA(21:30)まで戻ってきても渋滞は大井松田から横浜町田という深刻さに、大井松田で降りて西湘バイパスで帰る事にした。

由比ヶ浜で実況見分が行われていたため、保土ヶ谷バイパス回りと対して時間差がなかった(むしろ遅い)ようだが、安全運転で無事に帰宅した。
4日間の走行距離は1,575km(424km,310km,156km,685km)という紀伊半島の旅でした。


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