細かいところが気になる

この記事は学生フォーミュラの現役学生、OB、審査委員などの関係者によって12/1から25日まで一日一記事づつリレーしていくアドベントカレンダーです。

前回の記事は[もりシィ]さんの[学生フォーミュラと4輪/2輪関連企業への就職]でした。


イライラしたときに聞くとスッキリする曲でも紹介しましょう

Not now - Blink182
Bad decisions - Ariana Grande
The Days - Avicii
That's the way it is - Celine Dion
In Outside - Def Tech
Flathead - the Fratellis
8 concerto etudes Toccatina - N.Kapustin
The Business - Tiesto
Dahlia - X Japan
Piano sonata no.23 Appasionata - L.V.Beethoven
Look at her now - Selena Gomez

めんどくさい奴が来たな、と思ったあなた、その通りです。自分が今まで少しでもいいなと思った事柄について話します。

時計の話でもしましょう。
ジャガー・ルクルトのアトモスという時計があります。非常に体積膨張率が高いガスが封入されたドラムにチェーンが結びついており、僅かな気温の変化でぜんまいを巻き上げる変態時計です。テンプ(振り子のようなもの)の振動数はなんと1/min.。

映画を見ていても撮影の技法が気になります。例えばロッキーの名シーン。フィラデルフィア博物館前の階段を駆け上がるシーンです。当時開発されたばかりのカメラ安定装置ステディカムが使われました。開発されたばかりなのか映像はかなりゆれてましたが、時を重ねるとその揺れはほぼなくなって浮遊感のある映像を生み出してきました。(シャイニングのホテルロビーを駆ける三輪車や、パルプフィクションの階段を降りるシーンなどが有名ですね)

こだわりのあるショートフィルムも好きです。マイケル・ジャクソンのゴーストという作品をご存知でしょうか。40分あるのにショートフィルム。当時最先端のvfxが用いられました。映像美、ダンスの美しさどれをとっても一級品なのでぜひ見てみてください。マイケルがソロデビューのスタートを切ったモータウン25周年番組でのパフォーマンスも素晴らしいです。ムーンウォーク初披露の番組として有名ですが、注目してほしいのはその映像自体。あの映像の編集者はマイケル本人なんです。

f1のピットシーンも好きですね。formula 1 themeの公式pvがYouTubeにありますが、ホイールガンの音の中でスローモーションでジャッキがマシンから下ろされるシーンでものすごく鳥肌が立ちました。そのシーンだけ数十回リピートしました。ジャッキの安定させるための機構、マシンを傷つけないための工夫、軽く上げ、素早く下ろすための機構、各配置されているメカニックの動作の美しさ、どれをとっても芸術だなと感じます。それと、ホイールガンは管楽器です。

Box Car Racerというバンドをご存知でしょうか。Blink-182というパンクロックバンドのサイドプロジェクトとしてわずかの期間だけ結成されたバンドです。その唯一のアルバム「Box Car Racer」の中のWatch the worldという曲がたまらんです。冒頭のスネアドラムの16ビートに始まってこれから何が起こるんだと期待させて、なんとハイハットの八分2回打ちの連続。初め聞いたとき意味不明すぎて。ドラムのトラビス・バーカーは新しいことに常に挑戦する人で聴いていて飽きないですね。


要するに細かいこだわりが感じられることが好きなんですよね。あと少しひねってるところとかが好きですね。これは、細かいところが気になりすぎる性格にも関係してるんでしょう。

最近でこそ少しずつ改善してきた自分から、細かいことが気になって前に進めない人にアドバイスをできればなと思います。

時間をかけたことが良い結果となることはあまりない

例えば作業の段取りを決めたり、大学での課題で与えられた式が多すぎてどこから求めたらよいか手が止まる、ことがあると思います。
そんなときは、「今」わかっているところから始めると良いと思います。今、というのが大事です。あと少し考えたらわかるかも、ここも考えておかないとまずい、、と言ってなんでいてもほとんど結果は変わりません。

考えるより行動せよ

ここでの考えるより、というのは難しいですが
考えなくてもよいという意味ではありません。上の節とも繋がりますが、今わかっていること、やるべきと思うことをやりましょう。そうすると脳のワーキングメモリが上書きされて考えあぐねて堂々めくりというのがかなり解消されます。あと、理解できないことをいつまでも考えていても進まないです。理解できる概念をすこじずつでも具体的な形で書下すほうが結果的に難解なことを理解するのも早いです。あな不思議や。

この2つを行動基準においたことでかなり前に進むようになりました。

話をもとに戻すと、機械式時計の構造の話や映画の撮影方法、曲を聴いてリバーブや、クラッシュシンバルの譜面がどうこうとかなんて他の人と話が合うことはありません。フォーミュラのときは旋盤の話でさわやかでの食事時間を過ごしましたが、まあほとんどそんなことはないでしょう。

プロだからすごいと片付けるのは簡単ですが、なぜすごいのか、更に掘り下げてなぜそこまでやるのかを知るとどれだけの時間、才能、お金が注ぎ込まれて一流と呼ばれるに至ったのか理解できます。自分もそんなすごいと思われるものを作れるような人になりたいです。自分の細かいところが気になりすぎる性格が活きればよいのですが。


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