舞台『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』を見て疑問、感想

こんにちは、10月15日、16日の二日間でCultureZパーソナリティー二人を拝んできたガツヲです。

夏川さんと佐野玲於さんを見てきましたが、お二人とも凄かったです…(語彙力)

さて、ここでは10月15日に開催された夏川椎菜さん初舞台、初主演、初座長の『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』昼公演、夜公演に参加してきたので、ストーリ上での疑問、感想を書いていきます。(佐野さんのライブも後日書いていきます。)

もう千秋楽も終えたので、ネタバレ解禁してもよいかと思うので早速本題に入ります。

/*  俺はすんげぇバカなんで詳しいことや考察とかあまりできねぇし、原作の予習を半分までしかできてなかったけど、気になったことがあったからそういうのを書いていけたらなと。これはこうだという箇所があったら言って下さい。またメモも取り忘れているので、頭の記憶から引っ張り出しています。 */

~開演前~

開場の中に入ると曲は一切流れず、大聖堂で響くような秒針音だけが流れていました。1回目の時は何故秒針音だけなのか?と思いましたが、一度舞台を見た後だと、この秒針音にも意味があるのでは?と考えてみました。
僕個人では「『平和』な『時間』が進んでいる」と考えました。今回の舞台は「<戦争>について考える演劇」と深作さんはコメントされており、ジャンヌが生きた世界は戦争が起き、過去にも、そして現在も戦争が起きています。子供の頃、とある資料館に行った時に見た時計を思い出しました。その時計は壊れて止まっており、秒針も止まっている状態。戦が始まった世界では何もかもを破壊され、止まってしまう。平和な世界だと時計の針は進み続ける。このように考えてみましたが、真相を知っているのは深作さんだけ。いつかお聞きしたいです。

~序章~

「ジャンヌ…ジャンヌ…!」と心に直接呼びかけているように、どこかに導かれるジャンヌ。その様子が客席側から登場するとは思わなかった僕は、その少女が通り過ぎる瞬間がスロー再生に見えました。(推しが近い、死ぬ)その少女の顔はどこか遠くを見るような顔をしており、誰かの声を聴いて歩いていく様子が伝わりました。

ジャンヌのお父さんことティボーが結婚の話をしていた時に気になった物は左手に持ってた杯。これはとあるゲームでもアイテムになった「聖杯」かな?と思ったが、違った。後にブルゴーニュ、タルボット、ライオネルが話すシーンにブルゴーニュが持ってたのが「聖杯」だったのかもしれない。実際に結婚式で使ってた杯とブルゴーニュが持ってた杯は大きさが違っており、ブルゴーニュが持ってた杯が大きく、ティボーが持っていた杯は小さくなっていました。庶民や貴族によって杯の大きさが違ったりするかもですが、ここも気になりました。

ベルトランが兜を持ち帰って、兜を奪ったときのジャンヌ。この時は怯えていた少女の状態で呼吸も荒く、兜を大事そうに持っている様子が見えました。(推しが近すぎて心肺停止になりそうになった僕、話している演者さんと夏川さんのどちらを見たらよいか戸惑う僕)その後、豹変するジャンヌはさっきまで怯えていた少女とは思えない人になってしまい、泣きそうになりました。(実際、普段見ない夏川さんだったので、初見クソビビってたのは内緒)

~第一幕~

ラ・イールは裏切り者のブルゴーニュに決闘を申し込むため、手袋を投げる(決闘を申し込む)というセリフがあったが、今回の劇では一切手袋が使われず、"椅子を投げつける"といった行為があった。
※第四幕のジャンヌの父ティボーに決闘を申し込むデュノワ(だっけ?)シーンや、第二幕のタルボット、ライオネル、ブルゴーニュの3人が話しているシーンなど
ヨーロッパの決闘について調べてみると、決闘には黒布で覆われた2つの椅子、審判者たちの座席、被告が敗北したときに処刑するための絞首台が設置されているみたいです。(wiki調べ)決闘する際に使われる椅子を表していたのではないかと。
※追記。台本が届いてこのシーンを見ると、台本には手袋と書いてある。

(昼公演のこのあたりのシーンでアニエスさんが何かを落としていたが、演技の途中でいつの間にか拾ってて、「すげぇ…プロだ…」と思った僕)

傷ついた兵士を連れてきた時、兵士の報告の途中でデュノワとラ・イールが先に言い出したのは何故なのか?ただ単に兵士の報告を横取りしたのか。それとも意味があって代わりに報告しているのか。このシーンはちょっとわからないことが多いが、もしかしたら笑いを取りに行ってたのかも…?と思ったり。

王シャルルから旗を準備してもらうシーンについて、原作では指揮刀を持っていたのに、なぜ旗だったのか?確かにジャンヌ=旗のイメージはよくあるので、みんなが知っているジャンヌを出すため旗にしたのか?また、ライオネルとの恋愛シーンでも、原作では刀を貰っていくぞ!というセリフもあり。

~第二幕~

ここでの気になるところは前述で大体書いたので、個人的な好きポイント。
・ブルゴーニュとタルボットが嫌そうにハグするところでガッツポーズするイザボー太后。
・イザボー太后「ギターの音量上げろおおおおおおおお!!」
・~ジャンヌ待機中~って下に字幕があってもおかしくない、きょとんとした顔で待機する夏川さん(可愛かった)
・そのあと役者モードに入る夏川さん(切り替えすごい)

ここまでは原作を見てましたが、以降は完全初見でした。

ジャンヌがイングランドへ攻めに行った時、戦いをしたくないといったモンゴメリ。この兵士だけしゃべり方に違和感がある。そう、訛りが入っていた。なぜこの兵士だけなまっていたのか?訛りの雰囲気的に関西の訛りで、恐らく九州近辺だなと思われる。峰 一作さんは福岡県出身で、特技に博多弁と書かれているので、もしかしたら博多弁だったのかも?しれない。(教えて博多の人)

ブルゴーニュを捕らえて和解するシーン、ジャンヌが神の様に見えたが、それもまた一変。恋愛については絶対にしない、私は戦うのだと言わんばかりに線上に向かうジャンヌ。あのシーンの夏川さんの演技、狂人になったかのようで怖かったけど好きです。

~第三幕~

瀕死になったタルボットのシーン、死に際がかっこよすぎ問題。

完全初見だった僕は三幕の恋愛シーンがとても印象に残っています。ジャンヌ(夏川さん)…、あなたはそこまで成長したのですね…。…と思ったら、先日のCZでお話が合った通り、すべては溝口さんの筋肉のおかげです、と(笑)

CZでも弊害になったといわれていた付け回し、このシーンでよくやってたんだなぁと思ったりも。

~第四幕~

戴冠式が行われたとき、ジャンヌの持ってた旗は血の色に染まっていた。敵兵やタルボットを倒したことで付いたものだと思うが、後の第五幕にて、デュノワが持ってた旗は何故真っ白の旗だったのか…?普通にジャンヌが使ってたものから変えたのか…?わからん。

戴冠式の際にジャンヌの父ティボーが乱入するシーン、その前に客席側で待機しているところを間近で見ていましたが、フード越しでも震えてる様子でした。わかるよ、お父さん。

~ 第五幕~

ここでついにジャンヌが火刑台に捕らわれる。このような再開でとても辛そうにしているライオネル。もし自分が同じ立場だったら絶対に泣いてる。ライオネルが途中戦場に向かうが、ジャンヌが神の力を得た時に、なぜライオネルが戻ってきて来たのか?ジャンヌのことが気になって戻ってきたと考えて良いのかな…?

主に気になったことは以上です。


~全体的な感想~

今回の演劇は戦争について考えるといった演劇で、学生時代に資料館へ行った時を思い出すような内容でした。
「戦争は膨大なお金がかかる。」
「戦争に出ている一人一人の人生がある。」
「人は生まれ持って人権を持っており、差別のない世界へ」
演技の途中で現実でも起こってる世界情勢や、近年起きた事件、戦争、それぞれが今回の演劇に詰まってました。

宗教や神についても、最近話題になってるニュースとかありますよね。それに何かしらの関係か分かりませんが、夏川さんの演じるキャラにも神や宗教に関わる作品も最近出ましたよね。一言で言うなら「神の名の下に。」と言えばわかる人は分かるでしょう。どちらも私たちの自由の為に戦っているので、何かしらの共通点もあったりして。(多分ない)

今のご時世的にも平和でかつ、自由な日常へと戻って欲しいものです。

 今回の演劇に、ジャンヌの過去、今の世界情勢、人権、自由といった伝えたいことを詰め込んで考えさせられる2時間でした。

~最後に~

演劇の感想以外に、夏川さんのファンとして見に行った感想です。夏川さんが演劇をすると聞いたとき、ほんとにやるのか?アドリブだらけの演劇じゃないよな???と色んな思いでいっぱいでした。

舞台を見ると自分が想像してたよりも、はるかにガチガチのガチで椅子から転げ落ちそうでした。CultureZでもとてもヘトヘトな夏川さんを見た後に、舞台を見ると全てを納得しました。そりゃ脳死でナメコを栽培し始めるわけよ。

今まではアニメキャラを演じる夏川さん、ライブで歌う夏川さん、朗読劇をする夏川さんといった中で、新しく演劇をする夏川さんを見れて本当に良かったです…!!今後も成長して進化する夏川さんを見れる日を楽しみに待っています!!

推しの成長を見れるのが、推し活やってて楽しいことなのです。

がつを。

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