【大学バスケ】西日本学生選手権に注目すべき理由とは
お久しぶりです。うさパンです。
今回ワタクシが有権者の皆様にお伝えしたい事は
西日本学生選手権を知る
イコール
『日本の大学バスケの80%を網羅し得る』
これです。
いきなり何を言い出すんだとお思いでしょうが、この事を皆さんに十分理解してもらった上で、西日本の展望を書こうと決意しました。そうです記事が長くなりすぎるから。
さて、皆さんの言いたいことは大体想像がつきます。藪から棒にテーマを言ったかと思えば、80%ってのは何をもってそう断言するんだコノヤロウりそんな声がおありでしょう、ええわかります。
ただ。ただですよ。
例えば高校バスケだと、ウィンターカップ本戦だけを見て国内の高校バスケの80%を網羅したと言えますか?
Bリーグだと、チャンピオンシップだけ見てB1B2の80%網羅したと言えますか?
その点でこの西日本という8日間の大会を見るだけで国内大学バスケの50%以上を網羅してます。これは数字的な根拠からくる事実です。
さらに観戦の最中や試合結果を見て気になった事をスマホでポチポチ検索するだけで、国内大学バスケ事情が8割理解出来ちゃうんです。私はこの理論を自信をもって提唱します。
名付けて『西日本を知るもの、大学バスケに通ず』理論
歯切れの悪いネーミングセンスも発揮された所なので話を進めていきましょう。
①そもそもその大会、なんじゃらほい?
『西日本学生バスケットボール選手権大会』は毎年6月上旬に大阪府大阪市を中心に行われる、北信越、東海、関西男女、中国、四国、九州の7学連に属する大学バスケ部がしのぎを削る、完全オープン参加型の男女同時開催で行われる大会です。
残念ながら今調べたらWikipediaのページはなかったです。勢いで作りそうになりました。
まず皆さんにお見知り置きいただきたいのは、国内の大学バスケは全てで11学連からなるという事。
なのにそのうち7つもの学連から参加可能、しかもオープンなので力量関係なく多くのチームが参加出来る大会なのです。
まず見るだけで50%以上の知識が入ってくるという根拠はここにあるわけです。Number don't lie。
大会期間は日曜日から日曜日までの8日の長丁場で、今年は男女合わせて184チームが
もう一度言います
184チームが
同じ時期に
同じ場所で
大会を行います。
思いついた人、マジでクレイジー。
連日開催という特異性も考慮すると、国内のオフィシャルなバスケの大会としては最大の大会ではないかと思います。
会場に関しては、序盤こそ毎年バラツキはあるものの、順位決定戦は
エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)
丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
で行われるので、アクセスは非常に良好です。
そんな大会を私は毎年見てるわけですが、これまでこの8日間の試合、心を無にして試合を見てきました。それは何故か。
無駄な自慢ですが、皆さんは8日間毎日、朝の10時から19時までぶっ通しで体育館で4面進行の試合をみたことないでしょう。私はあります。
それだけバスケを見まくるとどうなるか。バスケを見るのが苦痛でしょうがない瞬間がやってきます。なかや〇きんに君のYouTube動画見てる方が楽しいという錯覚に陥ります。
ちなみになかやまきん〇君のYouTube動画はそこそこおもしろいです。ただの筋肉動画です。
西日本の大会を見ながらのお昼寝ほど幸せな事はなかなかありません。それくらい試合数が多いです。
さて、大会の運営はというと、インカレと同じで基本ホストは地元の関西男女学連、当日は他地区の学連員も手伝ってくれるスタイルです。
学連員もかなりの体力勝負なので、学生学連員の方には出来る限り優しく接して下さる事をお願いします。大人の方々より頑張っ...おっと誰かきたようだ。次へ行こうではないか。
②参加校の事を知る→大学や地域の背景を知る
184校も参加していると、皆さんはおおよそ見たことも聞いたこともない大学の名前を目にするでしょう。その時点で未知との遭遇です、こんな大学地元にあったの?とか出てきます。
しかし文科省のサイトで調べると、平成30年度で高校はおおよそ5100校、これに比べて大学はなんとたったの800校。
さらにJBAのサイトに載ってる高校バスケ部の数を調べると、7500。これに対し大学では750。もちろん男女合わせての数です。
高校生の数が320万人に対して、大学の学部生が250万人ということを考えると、大学カテゴリでの部活バスケが置かれてる状況が少し見えてくるかと思います。
この理由には、高等教育機関であること、医学部は基本学連に所属しないこと、サークルや同好会の存在など上げればキリがないのですが、話がずれるのでやめておきます。
何が言いたいかと言うと、要するにそもそも知っておいた方がいいチームの数が圧倒的に少ないんです。
さらには教育機関としての大きさが小中高と全く異なる上に、現在国内の大学の7-8割が私立であり、使えるお金の規模と自由度が学校によってかなり違う事も相まって、大学バスケは格差社会そのものです。
考えても見てください、学生数1000人にも満たない田舎の大学が天下の日本大学と同じ土俵で真っ向勝負して勝てるわけがないんです。Bリーグをよく見る人なら分かると思いますが、平均入場客3000や4000のチームにB3のチームが挑むのと同じ構図なわけです。
それ故に、その部分も含めて大学バスケを楽しんで欲しい、というのが個人的な意見なのです。
レバンガ北海道の桜井選手の母校、愛知学泉大の男子バスケ部の休部がつい最近話題になりました。西日本で優勝した事もあり、あの小野秀二さんがHCもしていました。そんな名門校でも突如姿を消したりするのが大学バスケ界なのです。
国立公立だから推薦枠がない、工業系だから授業が忙しい、公式戦でも公欠が取れない、そもそも試合は全て県外に出ないといけない、大人の監督がいないチームの方が圧倒的に多い、体育館が使えても部員が練習に集まらない、などなど...
各校にとって様々な環境面での差がある中、同じコートで同じ競技を通じて青春という貴重な時間を燃やしてコートの上で表現する、点差がついてもコーチがいなくても彼らがバスケをする理由は色んなところにあります。
そういうのを最も色濃く感じることの出来る大会なんです。あらやだ目からタイダルウェーブが。
話が長くなりました、次にいきましょう。
③西日本の結果が全ての指標になる
国内の大学バスケチームが公式戦で他地区と戦うのはこの西日本以外だと、インカレのみ。なので北海道、東北、関東の大学にとってはインカレは初めましての一発勝負で雌雄を決する舞台なのです。
が、しかし、皆さん知っての通り、昨年のインカレ男子は見事にエリート8全てが関東の大学でした。女子は愛知学泉大と日経大の2校が辛うじて入っています。
これに関して言いたい事は柳沢慎吾の口数くらいありますがそれは一旦置いといて、『他地区が束になってもなかなか崩せないのが関東の壁』というのが今の大学バスケの紛れもない事実、現状なのです。
しかし、インカレでしか他地区を見ることのない方々には、関東がいかに強いか、しか印象に残らず、それ以外のチームの強さはほとんどよく分からないまま大会が終わります。
関東はCSPARKさんのおかげで大分と細かいBOXや動画などの情報が発達しています。しかし他地区は試合の結果しか分かりません。
そこでです。
この西日本を見ると、7地区学連の強さ関係が大体わかり、そこからそれらのチームがインカレや個別の練習試合、さらには学連別のリーグ戦でどのチームとどういう試合をしたかをネットでポチポチとチェックすれば、おおよそどれくらいの強さなのかが芋づる式に分かってしまうのです。
幸いにも西日本はベスト8までは必ずといっていいくらい、どこかのコートでありえないくらいつまらない試合(自分で言った事をすぐに覆すやつ)があります。
そんな試合を見ながら『さっきのチーム、意外と強かったけど、地区内ではどれくらいの強さなんだ?』とか『こんだけ強いのにインカレで勝ててないなんて、去年はどこに負けたんだ?』とか自然と疑問が湧いて、ポチポチ調べちゃうでしょ?
さらにはその中から、新潟の今村選手や大阪の吉井選手、女子だと羽田のモニーク選手や畠中姉妹など『こいつはやべぇ!』みたいなヤツを先に見つけ出して、通ぶれたりします。
もう1つ言うと、女子はとてもとてもレベルが高く、インカレを前にして『愛知学泉大vs大阪人間科学大学』みたいなインカレメインコートレベルの試合が見れちゃいます。
悔しいですが男子よりも女子の方が圧倒的にレベルが高いので、ベスト8以上はインカレに匹敵するレベル。
もちろん楽しく観戦するのもそうだけど、中高生とかにも見て欲しい素晴らしい技術が結集した女子のゲームはため息すらでます。いやほんと。
唯一の問題は学泉があまりに強すぎるくらいです。
〇結論
以上を総じて、『関東はいつでも情報が手に入る、手に入らない情報は西日本を見ればほぼ網羅できる。つまり西日本さえ押さえておけば国内大学バスケの全体像がわかる』というわけです。
もちろん東北と北海道はどうなんだ!という話もあるし、自分自身足を踏み入れて新しい発見は沢山あったのですが、
1つの大会を見るだけで、1つのカテゴリーのバスケをここまで広く深く知ることの出来る機会は西日本を差し置いて他にはない。
という事が言いたいのです。
そんな西日本学生バスケットボール選手権、是非この機会に1度気にかけてやってください。
多分はじめらへんは試合結果が多すぎて全く頭に入ってこないと思いますけどね笑
地元の大学に1人はスター選手がいて、その選手が地元のBリーグのチームに入って、生え抜きで活躍して、という夢を見たいのは小生だけでは無いと思います。
バスケットボール界全体が盛り上がる為に、関東一極集中の大学バスケの現状で、西日本という大会は1つの『きっかけ』に成りうる魅力がある大会なんだ、と声高に伝えたいのです。
長々と書いて気づいたのですが、こんだけ熱く書いたので肝心の展望を書く熱意が薄れてきています。こんな稚拙な記事を書くより、準決決勝を動画配信してくれれば全てが済むんですよ誰かやれ。
という事で関東新人はCSPARKと関東学連に任せて、せっせか西日本の展望を書きますので乞うご期待!
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