見出し画像

「ここに生きる意義を見出す」人もいる

「シルク・ドゥ・ソレイユが経営破綻するのでは?」
というニュースが最近飛び込んで来た。

言うまでもなく、Covic-19の世界的蔓延に伴うものである。

「シルク ・ドゥ・ソレイユ」は、サーカスと大道芸と音楽を融合させた芸術的なショーで、世界で7000万人以上の観客を魅了して来たエンターテイメントグループである。(「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事より引用)

かつて、東京ディズニーランドの片隅に、シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場があった。(2010年前後)
「ZED」という演目である。

1回目は、職場の職員旅行で鑑賞した。
職場の年配の先生が、やたら興奮して、「これ絶対見ないと損するよ!」と煽りまくり、10月に見にいくのに5月にはチケットを取るのがようやっと、というほどの人気があった。
当日は、移動の疲れもあって、半分以上寝ていたような気がする。
でも、そんな状態であっても、「オープニング」の素晴らしさには、度肝を抜かれた。

「あのオープニングを、もう一度生で観たい。」
その思いが叶ったのは、1年後くらいだったはずである。

足を運ぶ度、私は、心の底から魅了されていった。

はじめは、人間離れしたパフォーマンスの数々に。
次いで、ファゴットが前面に押し出された音楽に。
「準備を全く感じさせない」計算し尽くされたアトラクション準備に。
世界観を創り出していく、その演出に。
演技後の演者が決めポーズをしながら、肩の動きや息遣い・平静を保っている中に「必死さ」を見出したときに。
「今まで行われた演技がすべて出演していく」エンディングに。

パフォーマンスを鑑賞する。
「なくても生きていけるもの」かもしれない。
でも、
「またこれを見に来よう」
「それまで日々自分の仕事に励もう」
「シルク・ドゥ・ソレイユ」のパフォーマンスは、自分にとって、そのように思える存在であった。

「ここに生きる意義を見出す」人もいるのだ。

数日前、シルク・ドゥ・ソレイユによる、60分のスペシャル動画のライブ公開が行われた。(ライブ公開後も、動画は残っている。)
室内に篭っている方々に、極上のアートを提供する「Covic-19対策」もあるとは思う。
しかし、会社が傾きかけている中、それでも発信を続けているのである。

もしよかったら、動画に目に触れていただければと思う。
紛れもなく、超一流の「総合芸術」である。

※公開された動画
60-MINUTE SPECIAL | Cirque du Soleil | April 3
https://youtu.be/allVFq3P-48

※参考動画
「ZED」オープニング
https://youtu.be/qfoWi7Xg9us
「ZED」Hand to Hand
https://youtu.be/NRME8GF5HPQ
「ZED」エンディング(動画は見づらいけど、おおよそ行っている内容は判ると思います)
https://youtu.be/5BZGff3eqs4

※追記
2020年4月19日(土)午前9時から、記事で紹介した「ZED」の60分スペシャルが、YouTubeで公開されます。
おそらく、ダイジェストになるかとは思います。
しかしながら、公式から、まとまった形で映像が公開されるのは、おそらく初めてではないでしょうか。
5時間弱後に控えた公開が、心から楽しみであります。
https://youtu.be/3zuBpFgxDCI



タイトル画像は、今から10年前、2010年に「ZED」の常設劇場に鑑賞しに行った時のものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?