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【競馬】皐月賞(GⅠ)有力馬考察【2021】
皆さん、こんにちは、こんばんは、ガタです。
最近なかなか投稿できなかったり、投稿が遅かったりして申し訳ありません。
先週は阪神競馬場にて牝馬クラシックの初戦である「桜花賞(GⅠ)」が行われ、【ソダシ】が圧巻のレコード勝利! 本当に強い勝ち方でしたし、阪神JFと同様にまたも2着と惜敗した【サトノレイナス】も負けて強しといえる内容でしたね。
さて、ついに中山競馬場で牡馬クラシック3冠の初戦である「皐月賞(GⅠ)」が行われます。
昨年のホープフルS(GⅠ)の覇者【ダノンザキッド】、共同通信杯(GⅢ)の覇者【エフフォーリア】、きさらぎ賞の覇者【ラーゴム】、弥生賞(GⅡ)でダノンザキッドを破り重賞初勝利となった【タイトルホルダー】等、まれにみる混戦模様と言われています。
“皐月賞は最も速い馬が勝つ”ともいわれている本レースを制するのはいったいどの馬なのか、非常に楽しみですね!
前置きが長くなってしまいましたが、さっそく本題に移っていきたいと思います。
◆⑧ダノンザキッド
昨年「ホープフルS(GⅠ)」を含む3戦3勝と無敗の成績で最優秀2歳牡馬に表彰されました。
本番(皐月賞(GⅠ))前に一度たたいたほうが良いとの判断で臨んだ前走の弥生賞(GⅡ)では、前半1,000mが【1.02.6】とかなりのスローペースでレースが進み、勝ち馬のペースでうまくやられてしまった形で初黒星。
スタートは良かったものの、周囲の馬を見る形で下げて追走し、道中は何度か行きたがる素振りを見せたりとあまりスムーズではない中、4角でジリジリ動くも、なかなか差は縮まらず。ラスト200mあたりでやっとエンジンがかかるも届かずといった形で、いかにもたたきらしい負け方ではあるものの、少々物足りない印象となりました。
前走の敗戦でこの馬はやはり「切れ味勝負」のタイプではなく、高い先行力を活かし、長く良い脚を使って突き放すのが勝ちパターンだということが浮き彫りになった形だと思います。
陣営としては負ける可能性はある程度考慮して試したいことを試したという形になったようですね。
この馬はスタートが得意で、先行力が高く長く良い脚を使うことができるのが最大の魅力。前走は負けたものの、スローペースの展開で好位追走し、早めに動いて突き放すのが理想です。
真ん中の枠となりましたが、新馬戦からずっと揉まれた経験がない分、包まれたくないということもあると思うので、うまく周りの様子を見ながら好位を確保したいところですね。
◆懸念点
前走でも何度か行きたがる素振りを見せるなど、やはり折り合いに少々難がある馬で、ストライドも大きく小回りコースよりは広くて直線が長い東京競馬場向きに思えます。さらには雨の影響が残るとなると余計に適性に不安が残ります。
◆⑦エフフォーリア
前走の共同通信杯(GⅢ)で無傷の3連勝で重賞制覇となり本レースに臨む形となりました。
前走は道中3番手あたりで追走し、直線に入って追い出してからの反応良く、後続を一気に突き放して2着に2馬身以上の差をつける見事な勝ち方でした。
このときの2着が後に「スプリングS(GⅡ)」を制する【ヴィクティファルス】、3着が「毎日杯(GⅢ)」で圧巻のコースレコード勝ちとなる【シャフリヤール】だっただけに、さらに評価が上がって本レースで一躍主役となっています。
ゲートを出てからの反応が良く、容易に先行集団で好位追走ができるタイプです。直線に入って追ってからの反応も良く、上りの脚をしっかり使えています。3戦ともスタートから4番手以内の好位で追走する先行力がありながら、上り3Fはすべて2位以内と安定した高いパフォーマンスは非常に大きな魅力ですね。
好位追走から長く良い脚をつかって後続を突き放すスタイルで勝ってきていることから、切れ味勝負よりはスローペースで楽に先行集団で追走するのが理想ですね。上り勝負はあまり向いていないと思います。
◆懸念点
今まで7頭立て、8頭立て、12頭立てと小頭数でのレースで、うち2戦は東京コース。前走を見る限りポテンシャルはたしかだと思いますが、楽にポジションを確保できるレース展開しか経験していないのは不安が残ります。1~2番人気が予想される中、真ん中の枠なので、厳しいマークで包まれたりしたときに弱さを露呈することも十分にあると思います。
また、初の中山コース。中山コースはとくに適性が重視されるコースで、他の有力馬と違ってコース経験がないのも少し不安が残り、右回りも新馬戦以来となり、直近2戦のような高いパフォーマンスが出せるかどうか。
◆⑤ヴィクティファルス
前走トライアルレースの「スプリングS(GⅡ)」を見事優勝して本レースに臨む形になりました。
前走では雨の影響で時計のかかる重馬場で、道中は9番手あたりを追走。大外から捲るように直線に入って、切れ味が削がれる馬場をものともせず素晴らしい脚で前を一気に抜き去る素晴らしい走りを見せました。母系が欧州血統らしく、力がいる馬場の適正が非常に高そうですね。
前々走では2着と敗れはしたものの、勝ち馬との位置取りの差というのもあったか、中団から早めに外から押し上げていった分、最後の直線で脚がもたなかった影響だと思います。
スタートで行き脚が良い馬ではなく、中団後方からの競馬になることが多いので、しっかりと脚をためることができるレース展開になるのが理想です。
また、今回は雨の影響で時計のかかる展開が予想され、この馬にとってはプラスに働きそう。
今まで1,800mしか経験がなく、初の2,000mということになりますが、血統的にはプラスに働きそうな分、問題なく高いパフォーマンスを発揮してくれることに期待したいですね。
◆懸念点
いままですべて外枠で、外から捲る形での好走を続けているため、今回の内枠というのはこの馬にとっては少しマイナス材料かもしれません。
目立った逃げ馬が不在でスローペースが予想されるなか、有力馬に先行好位からの抜け出しを得意としている馬が多く、やや後ろから行くこの馬にとっては相性が悪そうです。
◆⑬タイトルホルダー
前走トライアルレースの「弥生賞(GⅡ)」で過去2戦とも敗れていた相手である【ダノンザキッド】を降し、見事重賞初制覇を果たしました。
前走は他の逃げ馬が不在で、スタート良くスッとハナに立ってスローペースで引っ張り、ロスなく自分のペースで運んで余力を残したまま直線に入ったことでそのまま見事な逃げ切り勝ちを収めました。
ここまで一度も掲示板を外したことがなく、逃げ・番手でも最後まで脚をつかって粘ることができる安定感が魅力。
4戦中2戦で逃げており、どちらもかなりのスローペースに落とし込んでおり、その2戦で勝利をあげています。
ハナにこだわる馬ではありませんが、自分のペースで運んで最後の直線でしっかり脚をつかってまんまと逃げ切るのがうまくはまっているようなので、今回ももちろんロスなく自分のペースで運びたいところですね。
いかに自分のペースでロスなく立ち回れるかがポイントとなっている馬なので、目立った逃げ馬がいないのは好材料でしょう。
◆懸念点
前回の勝利は展開が向いただけと取れるような内容でした。今回は相手も同じ轍を踏んではくれないと思うので、前回ほどうまくいく可能性は低そうです。
また、今まで逃げていた2戦とも主張してハナに立ったわけではなく、ゲートが得意でスッと前に出たなかで自然とハナに立っていました。今回は多頭数で外枠を引いてしまったこともあり、今までほど楽にハナに立てないことが懸念されます。
◆⑨ラーゴム
前走の「きさらぎ賞(GⅢ)」で重賞初制覇を果たし、本レースに臨む形になりました。
前走ではスタート良く2、3番手の内につけて道中ロスなく追走、最後は3、4角あたりで少し早めに追い出しを図り、見事な押し切り勝ちを収めました。ジョッキーの好騎乗と馬の力が見事にかみ合っていた素晴らしいレースぶりでしたね。
ここまで4戦2勝、2着2回と連対率100%の安定した走りを見せており、敗れた2戦も着差はわずか。レースでは常にかかる素振りを見せており、無駄に体力を消耗してしまって本来の能力を出し切れていないように見える中でのこの結果なので、ポテンシャルはかなり高いと思われます。
また、すべてのレースで道中5番手以内、上り3F3位以内の末脚を披露しており、先行力の高さと長く良い脚をつかえることが魅力となっています。
心肺機能が高いため、ある程度ペースが流れた方が良さそうですが、好位追走というスタイルからスローペースになっても対応は十分可能だと思います。
◆懸念点
オルフェーヴル産駒らしく気性に問題があり、今までのレースで何度もかかって折り合いに難がありました。この部分が出ても好結果を残しているのはポテンシャルの高さの証明かもしれませんが、相手が強化されるここでは少し厳しい印象。
適性が問われる中山コース未経験というのも少し不安ですね。
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