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【競馬】桜花賞(GⅠ)有力馬&気になる馬の考察【2021】

 久しぶりに有力馬考察の記事となります。
 今回は気になる馬2頭についてもちょっと紹介。

傾向データ等はこちら(↓)の記事をご覧ください。
https://note.com/gata_keiba/n/nea48a8545154

 明日の桜花賞(GⅠ)について有力馬の考察をしていきます。
 今年は無敗のまま阪神JFでGⅠ勝利を飾った白毛馬【ソダシ】と、阪神JFで鼻差の2着と、敗れはしたものの高い実力を示した【サトノレイナス】の2強が注目されているこの一戦。
 2強が勝つのか、それとも他の馬が勝つのか、注目のレースですね。

◆④ソダシ

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 無敗で臨んだ前走の阪神JF(GⅠ)では、淀みのない流れの中、5番手あたりの好位につけて追走し、直線でやや詰まるも開いてからの反応良く、最後の坂でもう一伸びして激しいたたき合いを制しました。
 勝ちタイム【1.33.1】というのは過去10年で見ても、一昨年の2歳コースレコードに次ぐ早いタイムでの決着となり、先行勢には苦しい展開の中でしっかり勝ち切ったのは改めて能力の高さを感じました。

 ゲートも問題なく出る馬で、折り合いも良く、前傾・後傾ラップどちらでも好位追走から早めに仕掛けて押し切れるのが魅力。特に近2走は差し・追い込み勢が2、3着に入る先行勢が厳しい展開の中でも、しっかりと押し切っているのは非常に強い勝ち方です。

 外差しが届きやすい舞台ということで、先行勢がやや相性の悪いレースという点は気になりますが、一昨年の【グランアレグリア】のように能力の高さで押し切るというのも十分期待できます。
 どんなレース展開になってもしっかり対応できてきた馬なので、いつも通りの強みを活かしてくれれば。前回のように馬群に囲まれて詰まってしまうということに気をつけたいところですね。

 レース間隔が3か月以上の休み明けというのは初ですがその分しっかりと調教で負荷をかけてきており、追切も迫力十分でしっかり動いているので、レースでも期待が高まります。

◆懸念点
 無敗で今まで強い競馬を見せてきているので、弱点らしい弱点が見当たりませんが、こういうところでふと露呈するということも
 調教でしっかり負荷をかけているとはいえ、レースとなると休み明けでずぶさを見せたりすると厳しいところ。
 また、今回は今まで以上にマークが厳しくなると思うので、内枠で囲まれて蓋をされて抜け出せなくなるということも想定されます。


◆⑱サトノレイナス

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 2連勝で臨んだ前走の阪神JF(GⅠ)では、スタートがやや悪かったものの道中は勝ち馬である【ソダシ】の後ろにつけて追走。直線に入って馬群の中から抜け出すのに時間がかかったものの、一度抜け出してからはすごい脚で一瞬先頭に立ったものの、最後は勝ち馬にハナ差で敗れました。

 重賞勝ちはないものの、前走の高いパフォーマンスから今回の期待値が非常に高く、【ソダシ】との2強と評判の馬ですね。

 スタートがあまり得意ではないようで、道中は脚をためて追走し、直線で抜き去るスタイル。
 追って追って伸びていく馬で、エンジンがかかるまで少し時間がかかる印象なので、早めに仕掛けて末脚を活かしたいところ。

 阪神外回り1,600mという舞台は外差しが決まりやすく、また過去10年の本レースは差し・追い込み性がやや優勢となっており、この馬のスタイルにはあっています。
 今回は大外枠ということで内で馬群に囲まれるという心配もなさそうですが、スタートがうまくない馬なので位置取りが難しくなりそう。ここはルメール騎手ということで手腕に期待したいところですね。

 休み明けですが、ディープインパクト産駒は休み明けのほうが動くタイプが多く、自身も2戦目が4か月ぶりでも勝ち切っており、あまり心配なさそう。長距離輸送も前回で経験しているのも大きいですね。

◆懸念点
 大外枠ということで位置取りが重要になってきますが、スタートがうまくないなか、今回は目立った逃げ馬もおらず、ゆったりとしたペースになりそう。前が詰まってしまったり、終始外を回らされて脚をためれないということも想定されます


◆⑧メイケイエール

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 前走のチューリップ賞(GⅡ)では、スタートからジョッキーが抑えようとするも終始かかって、抑えがきかなくなってハナに立つという暴れっぷり。そんな消耗が激しくなったなか、同着ながら勝ち切ってしまいました。

 前走ではハナに立ってからは折り合いがついたようにかかることもなくなり武豊騎手もコメントしていましたが、「逃げ」というのも手かもしれません。
 しかし、前走で道中からハナに立ったとはいえ、スタートからハナに立った経験はなく、最後までもつかという不安もあり、なかなかリスクのある選択。逃げるとしたらうまくスローペースで運びたいところですね。

 今回は主戦の武豊騎手がケガのため、横山(典)騎手に乗り替わりということで、いったいどんな騎乗を見せてくれるのか期待と不安でいっぱいですね。馬の気分に合わせて騎乗するのが持ち味なので、枠順的にも逃げさせるような気はしますが。

 この馬に関してはレース展開どうこうよりも、ただ折り合いがついて消耗なくレース運びができるかどうかということが全てだと思います。
 能力に関しては現3歳世代でも間違いなくトップクラスだと思うので、能力を出し切ってレースをしてほしいですね。

◆懸念点
 この馬のレースぶりを見てきた方なら皆同じ気持ちだと思いますが、とにかく折り合い難につきます。無駄な体力を消耗して最後の直線で手ごたえが悪くなる可能性が高いということ。1400mまでは折り合いを欠いていても最後まで手ごたえ十分でしたが、ここ2戦の1600mでは明らかに直線で手ごたえがなくなっていました。


◆⑤アカイトリノムスメ

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 前走のクイーンC(GⅢ)では、先団好位につけて追走し、徐々に動いて直線で手ごたえ良く伸びて最後は粘り切るという形で重賞初勝利を飾りました。
 淀みのない流れの中、中団、後方から直線で上り最速の末脚一気という形だけではなく、早めに動いて最後は粘り切るという形で勝ち切れたのも大きいですね。

 本レースでは差し・追い込みが決まりやすい舞台で、末脚をしっかり使えるこの馬のスタイルにはあっていますが、内枠ということもあり前走のような騎乗ができたほうが良さそうできれば淀みのない流れで枠を活かした競馬がしたいところですね。

 ペース次第というのもありますが、理想は隣に入った【ソダシ】の少し後ろにつける形で追走する形だと思います。

 主戦は戸崎騎手ですが、今回騎乗する横山(武)騎手も一度騎乗したことがあるというのも心強いですね。

◆懸念点
 初の阪神&右回りコースの適正。また、新潟で行われた新馬戦の時もまったく見せ場のない凡走だったことから、関西への長距離輸送によるコンディションも懸念されます。
 また、横山(武)騎手が関東のジョッキーということもあり、阪神競馬場での騎乗経験が少なく、立ち回りがスムーズにいくかという不安もあります。


◆⑬エリザベスタワー

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 前走のチューリップ賞(GⅡ)では、終始かかって最後の直線で内を突いて伸びてきていたものの、体力を消耗した影響かいっぱいになって【メイケイエール】に並ばれて同着優勝となりました。

 新馬戦で後方から見事な末脚一気で優勝し、前走でもあれだけかかっていながら最後の直線でしっかり末脚を使えており、差しが決まりやすいこの舞台でも自慢の末脚が活きそう。

 末脚を活かした競馬をしたいところなので、ある程度ペースが早くなって前がつぶれる展開が理想ですね。

 阪神1600mの舞台は2戦2勝と相性が良く、Kingman産駒もデータ数こそ少ないものの、名マイラーらしく、産駒も1600mでの好走が多くなっています
 また、川田騎手は阪神1600mの舞台で非常に相性が良く、今年の重賞戦線で調子が良いのでここでも期待が高まりますね。

◆懸念点
 かなりの気性難で、前走でも終始かかって無駄に体力を消耗した影響で直線でもバテ気味でした。陣営もその点を気にしており、相手関係が一気に強化されるここで気性難が出るとかなり厳しい。
 スタートもあまり良くないので、ポジション取りがうまくいかなく終始外を回らされるとしんどいところ。


-★-★-★-★-★-以下は個人的に気になる馬-★-★-★-★-★-

◆⑯ソングライン

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 新馬戦こそ2着と敗れたものの、その後は未勝利戦、紅梅Sと2連勝、ともに2着に3馬身差をつける快勝でした。
 新馬戦、未勝利戦ともに出遅れて後方からの競馬でしたが、前走では多少改善されており、3番手まで押し上げて好位からの追走。ハイペースで前につけた馬がバテていくなか、上り最速の末脚で後続を突き放す強い勝ち方を見せました。

 過去3戦とも上り3F2位以内の末脚を披露しており、先行してハイペースになっても良い末脚を使えるのは魅力的。大外枠なので、外差しが決まりやすいということもあり控えて末脚にかけるのも面白そう。

 今回距離延長となり、距離延長組は過去10年で【レーヌミノル】の1勝のみとあまり奮っていませんが、そのときの鞍上が池添騎手。今回テン乗りとなる池添騎手は桜花賞は2勝をあげており、ともにテン乗りで勝利を飾っているのも心強い。

 相手関係が一気に強化されますが、一発があっても不思議ではないと思っています。


◆⑥ストゥーティ

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 前走のチューリップ賞(GⅡ)では、スタートでダッシュ良くハナに立ち、途中で番手になるもそのまま追走。直線では手ごたえがなくなっていくも3着に粘りこみました。

 3戦連続3着と勝ち切れない競馬が続いていますが、掲示板を外したことがなく、脚質も逃げ・先行・差し・追い込みといろいろ試していますが、大崩れはなく、自在性があるということでしょう。

 チューリップ賞組の相性が良い本レースで、内枠で岩田(康)騎手ということもあり、ロスなく運べれば穴をあけてくれるんじゃないかと期待しています。

 末脚勝負は分が悪そうな気がするので、ある程度好位につけて運べればチャンスはあるんじゃないかとみています。

 馬格が小さい馬なので、当日馬体重がある程度増えていてほしいですね。


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