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新しいデジタルタトゥー

Twitter
を始めて10年以上になる。

一つの呟きに140文字という制限が、より内容や表現を吟味することにつながり、工夫するのが魅力とするツールとして、ガラケーの時代からぽちぽち使っていた。

ホームページを作ってお絵描き掲示板を設置したり、ブログを作っていくつか日記めいたものを書いてみたこともあったけど、見栄えばかり整えるのに気力を使ってしまい、いずれも長く続かなかった。

集中力にメモリを消費してしまうぼくは、脳みそから直結してツイートできるTwitterと相性が良かった。

ちょっと気になったことをパッと描く。

脳から直結している奴は生活をリアルタイムにツイートしていく。

いつに何をしたとか、どこでなにがあったかとか、キュアムーンライトがいかにかっこいいかなどをタイムラインに垂れ流していく。
記憶力が乏しいぼくにとっては、非常にありがたいツールだった。

過去のツイートを発掘するまでは。


マジでさあ!昔のツイート読み返すのめちゃくちゃキツいんだけど!


インキャの痛い呟きが延々と10年以上続いている。


ネット界隈の流行は

・面白い人たちが面白い事をする
・面白い事が徐々に広まりバズる
・人が集まってくる
・有象無象の面白くない人たちが真似して面白い事をやろうとするがスベる

みたいな流れがあるじゃないですか。
あれじゃなくて

ただ滑り続けている、一人で。

怖いでしょ
流行ってないうえに滑った事を延々とやってるやつ

ね。
これがデジタルタトゥーです。

Twitterなんだからツイートもアカウントも消そうと思えば消せるし、Twitterは最新のツイートから3,200件までしか遡れないようになってます。(見る方法はある)

それでもそうしないのは、消したところでTwitterで過ごしてきた恥ずかしい失敗をしたという経験そのものが消えるわけではないからです。

オタクの黒歴史ノートがなかなか捨てられないのと同じ。




ホームページもブログもまだURLが残っている!

しかもIDもパスワードも忘れている!

あーもう取れないよ。
完全に沈着してるもの。

デジタルタトゥーなんてカッコいい名前つけてんじゃないよ。
デジタル鉛筆の芯が身体に刺さって取れなくなった奴だよ、お前は。


結局のところ、リアル私生活でも事あるごとに突然フラッシュバックする恥ずかしい過去を現在進行形で生産し続けている。
そんなやつがSNSやネット環境に逃げ込んだところで、残すことになる轍は歪なままなんだよ。

このnoteもそう。

絶対後から読み返して死にたくなるに決まっている。

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