初NOTEブログ

久々にブログをNOTEで再開してみました。

初回だからといって特別な事はせず、ブラック

ジャックの1話目が15話目でやろうと123話

目でやろうと何の違和感も無いような主人公の

出生だったり、なぜ医者になったのかなどの

基本設定の説明ではなく、通常運転的開始だった

のを見習って我がブログも何の意味もないどうでも

いいお話から始めてみます。


「お金は汚い」

これがが母の口癖だ。


もともと母方の家は裕福だったから彼女はあまり

お金に執着してないからかもしれないし、或いは戦後の

労働争議なんかの影響で反資本主義的思想が彼女にそう

言わしめているのかもしれない。

とにかく彼女にとってはお金は汚らわしい存在なのだ。

子供の頃の僕は、複雑な事は考えられないから

母がどうしてそんなにお金を嫌っているのか不思議

でしょうがなかった。

大人になった今、お金の価値について改めて考えてみる。

少なくともこの国ではお金はないよりはあったほ

うがいいのは間違いない。

世の中の面倒臭い揉め事の殆どはお金で解決

してしまう便利なツールだからだ。

それにお金は悪くない。要は使い方だ。

お金は毒にも薬にもなる。

言ってしまえばお金は使う人間の思想を映し出

す鏡のような装置と言える。

お金が汚いのでは無い。使う人間の心が汚れている

のだ。だから決してお金の価値を「汚い」の一言で

片付けてよいものでは無い。

母は現在かなり高齢で、物忘れもひどく、思想とか

哲学などの複雑な思考を伴う会話が出来る時間は

もうそんなに残されていないだろうから、先日帰省

したおり、そのことについて母に聞いてみた。

なぜそんなにお金を「汚い」と言って嫌悪するのか。

母の返答はこうっだった。

「お金なんか誰が触ったかわからんもんや

から雑菌だらけで汚いに決まっとる。前に

触った人が便所行って手を洗わんとこの

お金触っとったらどないすんの!」

だからお金は汚いんだそうだ。


ちょっと待て。そっちか。

しかし反論の余地はない。

母は今でもお金を触った後は除菌ペーパー

で手を拭いてるらしい。


「お金は汚い」

これが母の口癖だ。




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