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箸にも棒にも 【濡衣】

あれ想う ゆえに あれあり❓
シャレ想う ゆえに シャレあり
まれに思う ゆえに われあり❓ 
ころがる石は、こけてるわけではないよね❓

6月21日のオイラの記事。

>>>>>この記事に対するながた師範のコメント。


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>>>>>このコメントにオイラのセンサーが素早く反応。「これは記事にすべきである」って。なにしろ、オイラ、ながた師範「箸にも棒にも」シリーズの大ファンですから。


>>>>>ところが、ながた師範も、なかなか手ごわい。


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>>>>>この後、ちづちゃんあつ子ちゃんをはじめ、たくさんの記事化を望むコメントがありましたが、ここでは紹介しきれませんので割愛させて頂きます(笑)。


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>>>>>なにしろ、この性格ですから、なかなか「うん」と言ってくれません。

>>>>>でも、根は善人、多くのファンの声に押される形で、今日のご紹介とあいなりました。ただし、自分の記事を汚すのは忍びないので(笑)、あんちゅうの記事に掲載して自分の名誉を守る、ということで妥協したことを付記しておきます。

      ◇      ◇      ◇      ◇



箸にも棒にも 【濡衣】


何度も丁重にお断りしたのですが、どういうわけだか、記事を書かされる羽目になりました。

ふだん庵忠さんが仲良くしてくださっているので、勘違いしている方も多いと思いますが現実はこうなのです。

庵忠さん 「書け」
僕    「はい」


さて、きっかけとなったコメントだけを読むと「残念な子供」としか言いようがありません。

ですが、時代背景、地域性を把握すれば、共感して戴けると思いますよ。はっきり言いましょう、僕は悪くないのです

ひとまず以下の記事をご覧ください。

小2のkojuro少年は、こう書き記しています。

こんどは 同じ年の子に ぶつかりました。ぼくの 自てん車の ハンドルが まがって しまいました。ぼくは おこって「べんしょうしてくれや。」と いいました。

特筆すべくはこの部分『ぶつかりました』。お分かりでしょうか? 決して一方的に『ぶつかられた』わけではないのです。それにも関わらず、kojuro少年はこう言い放ちます。

『べんしょうしてくれや』

チンピラかな? 

殆どの方はこう思ったはずです。ところが、僕の印象は「修羅の国(注1)」で育った小学生ならそうなりますよね」でした。

要するに、時代背景と地域性によって物事は違ってくるのです。

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刻は昭和の真っ只中、お昼休みにドッジボールを堪能した僕は、廊下に備え付けられた水道で汚れを落としていたのですが唐突に肩をつかまれたのです。

そして振り返るやいなや、顔面に平手が飛んできました。

僕  「え? なんで?」
担任 「食べ物を粗末にするヤツは最低やぞ!」
僕  「は?」


まったく意味がわかりませんが、ひとまず状況把握に努めます。

すると、傍にいたテツが、気まずそうに担任に向かって首を左右に振っているのが目に入りました。

担任 「さっさと教室に戻れ!」
僕  「まだ休み時間やで?」
担任 「いいから戻れ!」


何がなんだかさっぱりですが、ここは素直に戻った方が良さそうです。話が通じない相手には関わらない方が吉でしょう。

ちなみに、テツは職員室へと連行されていきました。

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教室に戻ると、しくしく泣いている女子が1人と取り囲んで慰めている女子たちが目に入りました。

なんだか面倒ですね。見なかった事にしましょう

女子グループとは別に、不穏な動きをしている男子たちを発見。テツの取り巻きたちですが事情聴取するならここですね。

それで、聞き出した話をまとめるとこうなりました。

・給食で登場したミカンがひとつ余っていて、テツ組のメンバーで争奪戦に
          ↓
・そうこうしているうちに、ミカンは無残な形になり、投げあいが始まる
          ↓
・テツが投げたミカンが女子に命中、スカートにシミができ泣き始める
          ↓
・女子グループが担任を召喚
          ↓
・実行犯のテツが連行される

なるほど、どうやら僕は、テツを連行中の担任と遭遇してしまったようですね。

とすると、ミカンの汚れを洗い流していると勘違いされたパターンでしょうか。完全に濡れ衣です。ありがとうございました。



さて、5限目の授業は中止になり、臨時の学級会が開催される事になりました。

教壇に立った担任のすぐ傍には、ふて腐れてうつむくテツがいます。

その後に、担任から語られた話は以下の通りです。

① 食べ物を粗末にすることは赦されない
② 注意しない者も赦されない
③ 悪いのはテツだけでなくクラス全員だ

ほう? つまり連帯責任だとおっしゃるので?


担任は運動会の玉入れで使用する紅白の玉を一人ひとりに配り、こうおっしゃったのです。

「今までイタズラをしたことのない人だけテツに投げなさい」


実はこの後も、担任の説法はつづくのですが、ここで一息ついたため、僕は投げ込みタイムだと勘違いしたのです。

そして、渾身のストレートが担任の貫禄あるお腹に直撃しました。ぼすっと。

叱られタイムで静まり返っている教室がさらに静かになったような気がします。

大事なところでやらかしてしまいました。こうなったらテツに続いてうつむくしかありません。目線の先には紅い玉が寂しげに転がっていました。どうすんねんこれ・・・

ところが、奇跡が起こります。クラスの誰かが吹き出したのです。すると、堰を切ったように教室が笑いに包まれました

顔を上げると、相変わらず下を向いたままですが、肩を揺らして笑っているテツが居たのです。じぶんなに笑ろてんねん。

こうなったら僕も便乗するしかありません。笑って全てを誤魔化す事に決め、わざとらしいくらい大笑いしてやりましたとも

そんな中、担任だけは鬼の形相で僕を睨みつけておりました。こっち見んな・・・



いかがでしたか? 楽しんで頂けましたでしょうか? オイラの目にくるいはなかったでしょう。この珠玉の作品を見出したオイラの才能に自画自賛(笑)。

確かに、断片だけを切り取ってみると、ながた師範少年は被害者です。しかし、少年の心を聴けば、以前から先生を斜め上から見下している分別臭い少年がいた(笑)。これは濡れ衣というより、テツを出汁に使っての、先生によるながた師範少年へのリベンジだったのではないでしょうか(笑)。そして、渾身のストレートは、決して勘違いなどではなく、綿密な計算のもとになされた行為だった(笑)。


ながた師範、この度は、オイラの my  mother 失礼、我がママにお付き合い頂き、心より感謝申し上げます。当初は濡れ衣を着せられたと憤慨したことでしょうが、こうして振り返ってみると、そう悪いことでもなかったでしょう(笑)。

オイラは、今回の経験を通して、記事は自分で書くより、外注した方がおもしろいということがわかりました。今後は、オイラが「これは」と思ったコメントに「濡れ衣」をかけちゃいますので、その節はご協力のほどよろしくお願いします(笑)。

注1:kojuro先輩の母上が尼崎出身でございます(笑)




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