唐獅子仮面 ヘルレイザー映画

唐獅子仮面
デビルマンの永井豪からキャクター原画をもらったから作った映画

監督が東映経由で永井豪に漫画の映画家を提案したところ断られたが、
代わりに映画で使ったら?とキャラの設定画を送ってこられた。
東映側としては大御所漫画家に無料で仕事をさせてしまったため大騒ぎになり製作したそうだ。

大御所が関わることは必ずしも良いことばかりではない

これが無名のイラストレーターの原画であれば、ダメ出しして何度も設定画を描かせるし、売れそうになければ却下する。

しかし大御所漫画家であるため、最初の設定画がスッと通ってしまった。

例え大御所といえども一発で最適解を出せる訳ではない。原画ではカッコ良くても、実写化した時に違和感のあるキャラデザインだったらダメ出しして、描き直してもう必要がある。
相手が大御所過ぎて、それができないからキャラのコスチュームが全体的にチープになったのではないか。

ヘルレイザーを考えよう
ここで私の大好きな低予算映画ヘルレイザーの話をしよう。
この映画は、自分の小説が何本か映画かするも出来が酷すぎて絶望、
作者自身が監督となり自身の小説を映画化したものだ。

低予算のため映画の舞台はほとんど一件の家の中。
しかし微塵も低予算を感じさせない。
4体の魔神?に襲われるホラー映画で、普通に撮ればもの凄いお金がかかりそうな題材だが、一件の家の中で大半の撮影が終わるようにストーリーが考えられていて、そのストーリーに違和感がない。
魔神のコスチュームにもチープ感がない。

ここまでチープ感がないのは作者自身が監督になったからというのもあると思う。
自分の頭の中のイメージと実写との相性は実際に現場で思考錯誤しないと分からないのではないか。

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