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東武本線の車両を運用別に分類・まとめ

皆さんこんにちは、ガサキ鉄道です。最近noteの方の更新が遅れてしまい申し訳ありません。今回は東武本線系統の車両を所属基地や運用別に分類してみました。それぞれの分類の特徴や歴史も詳解します。複雑で分かりにくいところも多いとは思いますが是非最後まで見てください‼️
 なお、各系統の路線図は東武の公式路線図から加工しました。

⚠️この記事ではWikipediaなどを出典元の不明確なものを参考に使っておおります。あくまで参考としてご利用ください。

①地上線通勤型

地上線通勤車の運用のみを切り取った路線図の画像
地上線通勤型の運用範囲

概要

 地上線で地下鉄直通に対応せず、4扉の車両。最近急速に活躍の場を減らしている。春日部支所所属。

該当車両

  1. 8000系/8500型

  2. 10000系

  3. 10030型/10050型/10080型

  4. 30000系地上用車

10000系普通北千住行きの画像
10000系
10050型区間急行館林行きの画像
10030型/10050型

運用

①準急→区間急行
 (浅草〜館林〜太田〜伊勢崎)
 (浅草〜南栗橋〜新栃木〜東武宇都宮・東武日光)
②区間準急
 (浅草〜館林〜太田)
③普通
 (浅草〜北千住〜竹ノ塚〜北春日部)
(北千住〜北春日部〜太田)
 (北春日部〜久喜〜館林〜太田)
 (東武動物公園〜南栗橋〜新栃木)

歴史

1986年
曳舟〜東武動物公園の一部列車を連結運転で10両化
1990年
10両編成の運行区間を業平橋〜館林に延長
2006年 

準急を区間急行へ名称変更し日中の準急は廃止
50050系導入により30000系が地上用へ転用
太田〜伊勢崎、新栃木〜東武宇都宮から撤退
2009年
30000系導入により8000系が撤退(野田線に転属し5000系列置き換え)
2011年
30000系が東上線へ転属開始
2013年

連結した10両編成の運行を廃止
日光線南栗橋〜新栃木の区間急行から撤退
日中の区間準急が廃止(日中の優等列車、日中の竹ノ塚〜久喜から撤退)
2015年
30000系地下鉄用機器撤去車のの東上線転属が完了 
2020年

北千住〜北春日部の普通列車から撤退(日比谷線直通に統一)
館林〜太田の全列車から撤退
20400系投入に伴い日光線南栗橋〜新栃木から撤退


②半蔵門線直通用

半蔵門線直通用車の運用のみを切り取った路線図の画像
半蔵門線直通用車両の運用範囲

概要

 地下鉄に直通する4扉の車両。基本的に10両で運行される。南栗橋車両管区所属。

該当車両

  1. 30000系

  2. 50050系

  3. 50000系(伊勢崎用車)

二子新地駅に入線する50050系の画像
50050系
東上線転属後の30000系の画像
30000系(東上線転属後)

運用

①通勤準急→急行
 (中央林間〜渋谷〜押上〜久喜・南栗橋)
②区間準急→準急
 (中央林間〜渋谷〜押上〜久喜・南栗橋)

歴史

2003年
半蔵門線と東武線の直通開始により誕生
30000系の専属運用
2006年
通勤急行を急行に改称し、運行時間帯を朝夕から日中に変更
区間準急から地下鉄直通列車分離し準急とし、運行時間が日中から朝夕に変更
50050系を導入
2021年
30000系が撤退

他社線車両

  1. 地下鉄8000系

  2. 地下鉄08系

  3. 地下鉄18000系

  4. 東急8500系

  5. (東急8090系/8590系)

  6. (東急2000系)

  7. 東急5000系

  8. 東急2020系


③日比谷線直通用

日比谷線直通用車の運用のみを切り取った路線図の画像
日比谷線直通用車両の運用範囲

概要

1962年、地下鉄日比谷線と東武伊勢崎線の直通開始により誕生。当初は18メートル級4両だったがその後8両化。春日部支所所属。

該当車両

  1. 2000系

  2. 20000系/20050型/20070型

  3. 70000系

  4. 70090系

70090系の画像
70090型
20000系の画像
20000系

運用

①普通
 (菊名〜中目黒〜北千住〜東武動物公園〜南栗橋)

歴史

1962年 
日比谷線と東武線の直通開始により誕生
2000系の専属運用
当初は18m車4両編成
北越谷までの直通
1966年
6両化
直通区間が北春日部まで延伸
1971年
8両化
1981年
直通区間が東武動物公園まで延伸
2003年
直通区間が南栗橋まで延伸
2013年
日比谷線と東横線の直通が廃止(営団車による3社直通も廃止)
2019年
20m級7両編成の70000系を導入
2021年
70000系に統一、伊勢崎線から18m級車が全廃

他社線車両

地下鉄13000系
地下鉄03系
地下鉄3000系
(東急1000系)
(東急7000系)


④館林地区地方用

館林地区地方用車の運用のみを切り取った路線図の画像
館林地区地方用の運用範囲

概要

館林地区のローカル運用に就く。2両編成と3両編成があり、運用は路線ごとに分かれているがダイヤ乱れ時は混じる時がある。館林出張所所属。

該当車両

  1. 5000系/5050型

  2. 1800系通勤列車化改造車

  3. 800型/850型

  4. 10000系ワンマン車

伊勢崎駅に入線する800型の画像
伊勢崎線末端部の800型

歴史

2006年
ワンマン化により5050型、1800系引退
4両編成から2・3両編成へ短縮
伊勢崎線太田〜館林で浅草からの直通が廃止(館林所属車に統一)
2013年
伊勢崎線館林〜太田の一部列車もワンマン列車となる
2020年
特急を除く館林〜太田の全列車をワンマンに統一(浅草からの直通が廃止)
それに伴う不足分として10000系2両をワンマン化して投入


⑤日光線地方用

日光線地方用車の運用のみを切り取った路線図の画像
日光線地方用の運用範囲

概要

 日光線系統のローカル運用に就く4ドアロングシート車両。2007年から東武宇都宮線、2020〜2022年にかけて日光・鬼怒川線がワンマン化されこれに統一。新栃木出張所所属。

該当車両

  1. 53系→3070型

  2. 5050型

  3. 8000系/8500型(非ワンマン車)

  4. 10000系

  5. 10030型

  6. 30000系地上用車

  7. 8000系4両ワンマン車

  8. 20410型/20420型/20430型/20440型

20400系ワンマン新栃木行きの画像
20400系

運用

①普通
 (東武動物公園〜南栗橋〜栃木〜新栃木〜東武宇都宮)
 (東武動物公園〜南栗橋〜東武日光)
 (東武日光〜下今市〜新藤原〜会津高原
※一部列車:南栗橋〜新藤原
②急行
 (南栗橋〜東武日光)
③区間急行
 (南栗橋〜東武日光・新藤原)

歴史

1996年
3070型が引退
2001年
日光線新栃木以北、鬼怒川線、野岩鉄道から撤退
2002年
6050系普通列車運用開始により5050型が引退
2006年

6050系普通列車転用により5050型引退
東武動物公園〜南栗橋の普通列車から撤退
2007年
東武宇都宮線のワンマン化
東武宇都宮線は8000系列ワンマン車に統一
30000系、10000系は春日部へ異動
2008年
10030型が春日部へ異動して非ワンマンの新栃木所属車消滅
南栗橋〜東武宇都宮を走る朝1本を除き日光線から撤退、東武宇都宮線のみの車両になる。
2018年
日比谷線直通用70000系導入により20400系列が転入(ワンマン化改造)
2019年
8000系が引退
2020年
日中のほぼ全ての運用が南栗橋〜東武宇都宮へ変更(日中の南栗橋〜新栃木をこれに統一、ワンマン区間拡大)
日光線新栃木以北、鬼怒川線にも入線開始
※春日部所属通勤型の南栗橋〜新栃木運用は廃止
2022年
日光線と朝一本を除く鬼怒川線をこれに統一し後述の6050系撤退
原則日中は南栗橋〜東武日光/新栃木〜東武宇都宮と南栗橋〜東武宇都宮/新栃木〜東武日光の交互になる
ワンマン区間が日光・鬼怒川線全線に拡大


⑥近郊形車両

近郊形車両の運用のみを切り取った路線図の画像
近郊形の運用範囲

 日光線系統の主に長距離速達列車で使われた2ドアボックスシートの車両。後に普通列車に運用が拡大するが⑥のワンマン運転の拡大により日光線内からは消滅。現在は直通先の野岩鉄道と鬼怒川温泉の1往復で細々と残る。新栃木出張所所属。

該当車両

  1. 6000系 

  2. 6050型

  3. (500系 特急リバティ会津)

会津鉄道線内を走る6050系普通東武日光行きの画像
6050型(会津鉄道線内で撮影)
6050型の6000系リバイバルカラーの画像
6050型の6000系リバイバルカラー(参考)
500系特急リバティの画像
500系特急リバティ(参考)

運用

①普通
 (南栗橋〜東武日光・新藤原)
 (南栗橋〜東武宇都宮)

 (新栃木・東武日光〜鬼怒川温泉〜新藤原〜会津高原尾瀬口〜会津田島)
②区間快速 2021年〜2022年
 (新藤原〜会津田島)
③快速→急行
 (浅草〜南栗橋〜東武日光・会津田島)
④区間快速→区間急行
 2022年まで
 (浅草〜南栗橋〜東武日光・新藤原〜会津田島)
⑤準急→区間急行
 2017年まで
 (浅草〜新栃木〜東武宇都宮・東武日光)

歴史

1964年
日光線の雑多な旧型車置き換え用として6000系登場。快速・準快速運用に就く。
1986年
野岩鉄道開業により同線でも運行開始
通勤型8000系の快速運用開始
1988年
6050系増備により8000系の快速運用(野岩鉄道乗り入れ)終了
1990年
会津鉄道会津高原〜会津田島電化により同区間でも運行開始
1991年

300系投入により快速急行から撤退
2001年
5050系置き換えのため運用が普通列車と宇都宮線に拡大
2007年
ワンマン化により宇都宮線から撤退
2017年
500系投入により快速、区間快速、浅草〜新栃木を走る区間急行を廃止
浅草〜南栗橋から撤退
新たに南栗橋〜東武日光の急行・区間急行設定。
※特急リバティ会津号運行開始、下今市〜会津田島は特急料金不要で一部は全駅停車(事実上の普通列車)
2020年
20400系導入により日中の南栗橋〜新栃木の普通列車運用から撤退
2021年
会津田島〜新藤原の区間快速設定
2022年
20400系投入により東武日光線、鬼怒川線(朝1本除く)、会津鉄道線、から撤退
野岩鉄道線内で1日5往復500系の補完をするのみの形式になる
区間快速、区間急行廃止
会津高原尾瀬口〜会津田島は特急リバティを除き気動車運転に戻る
※リバティ会津号の特急料金不要区間を鬼怒川温泉〜会津田島に短縮し、全区間で通過運転を行う


⑦亀戸・大師線

亀戸・大師線の運用のみを切り取った路線図の画像
亀戸・大師線用車両の運用範囲

概要

亀戸線(曳舟〜亀戸)と大師線(西新井〜大師前)で共通運用される2両編成ワンマン運転の車両。亀戸線と大師線で入れ替えを行う際や車両基地への出入庫時は東武スカイツリーラインを回送で走る。他路線との直通は一切行わない。10000系は西新井駅での車止め衝突事故により90年代以降入線不可。自動運転の計画があるが、新車導入となるかは未定。春日部支所所属。

該当車両

  1. 5000系/5050型

  2. 8500型

  3. 10000系2両

大師前駅停車中の8500型の画像
大師線で運行される8500型

⑧野田線

野田線の運用のみを切り取った路線図の画像
野田線用車両の運用範囲

概要

野田線で運用される6両編成の車両。七光台支所所属。

該当車両

  1. 3000系/3050型/3070型

  2. 5000系列/5050型/5070型

  3. 2080系

  4. 8000系

  5. 10030系青帯車

  6. 60000系

  7. (500系 特急アーバンパークライナー)

春日部駅留置線に停車中の60000系の画像
60000系

運用

①普通
 (大宮〜柏)
 (柏〜船橋)
※一部列車:大宮〜船橋
②区間急行
 (大宮〜柏)
③急行
 (大宮〜船橋)

歴史

1988年
日比谷線直通用20000系導入により2080型(元2000系)が転入
1989年
東上線10030系導入により8000系が野田線へ転入開始
1990年
東上線末端部と本線から5000系列転入開始
1992年

3000系列、2080型が引退
2004年
5000系列が引退
2013年
30000系の転属により東上線の10030型が野田線に転入
新型車両60000系が運用開始
2016年
急行を新設
2017年
特急アーバンパークライナー新設、野田線内は普通列車と同じ料金で乗車可
2020年
区間急行新設
2024年
新型車両導入予定
6両から5両へ短縮予定


 いかがでしたか。東武本線はとても奥が深い路線です。今後もガサキ鉄道では東部本線に関するブログを上げる予定です。最後までご覧いただきありがとうございました。

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