20.2 読者備忘録

2020年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3318ページ
ナイス数:24ナイス

https://bookmeter.com/users/1012443/summary/monthly
■名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)
ついに全く馴染みのない未開の極地へ足を踏み入れる。

虫でも殺すかのように、暗殺のオンパレード。
弟が姉を、夫が妻を幽閉し、父が息子を、妻が夫を殺してきた歴史。
おそロシア。

実は生きていたり、20世紀に神が出現したり。長らく女帝が君臨していたり。
明らかに今まで見てきた主要国の歴史とは異なる色がそこにはあった。
最後の最後まで薄暗い霧の中にいるような感覚。
これがこの地の面白さであり、不気味さでもある。
読了日:02月02日 著者:中野 京子
https://bookmeter.com/books/8185562

■中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇
人間の物語を手に取る。
有名無名を問わずそれぞれの場所で、それぞれの時代を精一杯生きた人間の放つ光は眩い。
中でもジョージグロスの絵には強烈なものを感じた。
想像を絶する戦争を直接味わった人間にしか描けないであろうグロテスクかつ退廃的な作品。
当時どんな想いで色を重ねたのか。
まさに、迫ってくるなにかがそこにはあった。
読了日:02月05日 著者:中野 京子
https://bookmeter.com/books/7669036

■名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書)
個人名だけでなく王朝の名前もころころ変わり複雑でわかりにくいイメージのあったイギリス王家。

あとがきにあるように、物語に富んだ一族だった。
ロマノフ同様女性の力強さを感じる。
そして親子の不仲が伝統と知り、今日まで続く王室スキャンダルが一層身近なものとなった。
読了日:02月07日 著者:中野 京子
https://bookmeter.com/books/12368421

■モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)
時代の縦関係、そして東西の横関係でそれぞれのイメージが大きく変わる。
ここに面白味を感じる。

中でもカラスは意外だった。
ノアのストーリーも初耳だったが、それ以上に河鍋暁斎の作品。
衝撃を覚えた。

猿、蛇などは東西でこんなにも解釈が違うかと。
とりわけ想像上の生き物、竜。
たしかに西洋の竜は退治の対象としてよく描かれる。

うさぎ、ねずみの嫌われ者が日の目を見るようになった歴史も感慨深い。
読了日:02月07日 著者:宮下 規久朗
https://bookmeter.com/books/6963034

■名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)
キリスト教の話以上にさっぱりわからんギリシャ神話。
巻末の解説にあるとおり、ギリシャ神話の登場人物はつくづく身勝手で無秩序だ。
現代ギリシャ人のとんでも理論の下地がおそらくここにあると理解できた。
そんな神話に出てくる神々は、人間味に溢れている。
神に向かって人っぽいとはどうかと思うが。
だからこそ、キリスト教とは全く違うかたちでの、自分への戒めにはぴったりだ。
そして個人的にはこっちのほうが好きである。
読了日:02月11日 著者:中野京子
https://bookmeter.com/books/9747025

■クラシック音楽の歴史 (角川ソフィア文庫)
クラシックに興味が出てきたものの、あまりに西洋音楽史に疎かったため、さらっとした通史を望んだ。
私のような、名前は知っているが作品や人間性はさっぱりという人間にぴったりな一冊。

当然だが、同じ芸術の中でも、分かりやすく作品を提示できる美術と、紙の上で組み立て、それを生で演奏をして聞いてもらうことで達成される音楽とでは世界が大きく異なる。

資金調達をどこから行うか。
偉大な型を守るべきか、変えるべきか、捨てるべきか。
時代地域のタテヨコの特色もありとても興味深い。


読了日:02月16日 著者:中川 右介
https://bookmeter.com/books/12251819

■クラシック音楽全史 ビジネスに効く世界の教養
クラシック入門書と見せかけながら、本一冊でクラシックが分かると思うな、クラシックをナメるなと一喝された気分になれる。
クラシック音楽初心者の心をへし折るにはぴったりな一冊。
読了日:02月17日 著者:松田 亜有子
https://bookmeter.com/books/13156925

■モチーフで読む美術史2 (ちくま文庫)
前作以上に参考図が多く、惹かれるものばかり。
桜や雲、雪などでは日本画の素晴らしさをあらためて知れた。
しかし最も印象に残ったのは最終章の涙。
数々の名作は宗教画の範疇を超越し、我々に大きな感情を訴えかける。
読了日:02月19日 著者:宮下 規久朗
https://bookmeter.com/books/9763356

■西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
西洋美術に関する知識はほんの少し備わりつつある今、それ以外の芸術はどんな歴史を辿ってきたのかに興味が湧いた。
耳の国であるドイツへ行こうとしている人間がここを知らずにどうする。ということで手にした本。

生に勝るものはないと言うが、序章にあるようにとりわけ音楽は適切な聴き方が求められるのだろう。
そして最適な聴き方で浴びることで没入感を得られると。

ぜひとも感動を体感したいと思う。
読了日:02月21日 著者:岡田 暁生
https://bookmeter.com/books/549138

■海外で恥をかかない世界の新常識 (集英社文庫)
読むのにかなりの時間がかかったが、それだけ一都市ずつ丁寧に読み込んだ証でもある。
世界中を旅したくなる一冊。
読了日:02月22日 著者:池上 彰
https://bookmeter.com/books/12069048

■一冊でわかるアメリカ史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史)
読了日:02月26日 著者:関眞興
https://bookmeter.com/books/13743965

■2時間でおさらいできる戦国史 (だいわ文庫)
麒麟がくるの時代背景がわかる!の帯に負ける。
作品が期待以上に面白いので、せっかくならと久々に日本史本を手に取る。

今までさらっとこの時代を流していたことを後悔した。
明智、真田、島津、毛利。
個性の百花繚乱。魅力の再発見。
学び直しにうってつけの一冊。
読了日:02月26日 著者:石黒拡親
https://bookmeter.com/books/9817737

■書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)
稚拙ながら日記をつらつら綴っていくうちに、もっと面白い書き方はないかと欲が出てきたので満を持し一気読み。

目から鱗がぽろぽろと。
背伸びせず、名文を読み知識を集め、ここぞのときに織り交ぜる。
之字、頭と結び、読み手を意識することなど、今すぐ使ってみたいと思うものばかり。

今日は何を書こう。
読了日:02月29日 著者:池上彰,竹内政明
https://bookmeter.com/books/11299663


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