不知の知
いきなりだが、私は知らない世界を知ろうとする性分だ。
私に限った事ではなく「やった事はないけれど面白そう」そう思った事は誰でも、何度でも、あるのではないだろうか？
スーパーヨーヨーが流行った時期に颯爽と現れ颯爽と消えたジターリングで遊び。
弱虫ペダルが流行れば自転車で鎌倉まで行き(帰り迷子になり計120km以上走り)
ダンベル何キロ持てる？が流行れば運動しないのにプロテインを飲み。
ハーバリウムが体験出来ると聞けばハーバリウムを作り。
硝子細工が体験出来ると聞けば硝子細工を作る。
そんな日常から非日常までそこかしこにある事柄に興味を示し、体験してきた。
興味の無いことは右から左なんで要はミーハーなのだろう。
さてさて、ここまで書けば何を言いたいのか、もうお分かりの諸兄姉も多いと思う、そう「ポールダンス」である。
うん「また」なんだ。済まない。
はてさて「ポールダンス」と聞くと妖艶なダンスである種、いかがわしい物をイメージするのではないだろうか？
私もその通りのイメージだったし、関わることも知る事もない世界。先日までそう思っていた。
しかし、知ってしまった。
今では公開が終了してしまったアニメ映画「ポールプリンセス」
友人に「絶対好きだから観てください」と言われた以上観ない訳にもいかず特に何も調べず劇場に行くも…
・キャラ紹介もない状態で誰が誰かもよく分からないのにスポ根されても反応に困る
・そもそもなんでポールダンス？
と、正直に言えば観る映画間違えたな…。と感じていた。
後半いよいよポールダンスが始まるも若干冷えた視線で「あー、ダンスはオマケで歌がメインなのね」とぼんやり眺めていた。
しかしポールダンスが始まると世界が一変した。
え？ダブルス？？？え？人の中を潜った？？？は？？？え？？？
茫然自失というか何を見せられたのか理解が追いつかなかった。少なくとも自分がイメージする妖艶なダンスは微塵もなかった。
矢継ぎ早に二人目の演技が始まる。
和服いいな〜とか浮ついた事を考える余裕が復活したと思えば…
え？刀？？？え？火？？？いや、動きがヤバイ…
と、あっという間に魅せられてしまった。
ポールダンスのシーンは全部で6個、約20分(映画の1/3程度)に満たない時間でストーリーやキャラがよく分からなかったが、それでも始めて観る世界に興奮した。
帰って作品について色々調べると、ポールダンスのシーンはモーションキャプチャーを使った「実際に出来る事」だと知り興奮は驚愕に変わった。
更に劇場版の前日譚がネット配信であると知り遅れて履修。
なるほどなるほど、これを知ってから観れば話やキャラが分かるようになるのか、と２回目の鑑賞へ。
が、２回目でもポールダンスのシーンの凄さに圧倒され細部までよく分からなかった…と３回目へ。
おかしい…。３回観てもポールダンスのシーンが凄すぎて、上手く言語化出来るところが「大会直前のスバルの腹筋が良い」ぐらいしか出てこない…。
どう凄いのかは下にネット配信版で特に気に入っている南曜スバルのポールダンスムービーとモーションキャプチャー比較動画を貼るので騙されたと思って観て欲しい。
この動画を観て私は「ポールダンス」と言うか最早これは「スポーツ」だと感じた。
そして、柔軟性皆無(前屈+20cm)の私だが無謀にもやってみたいと思ってしまった。
知らない世界を知りたくなってしまったのだ。
そして知らない世界の入り口は身近にあったのだった。
ポールプリンセス作中のアズミスタジオの内観やモーションキャプチャーに協力しているスタジオ「TRANSFORM」が渋谷にあったのだ。
端数切り捨てれば30になるおっさんが渋谷でまさかポールダンスのレッスンを受ける事になるとは人生分からないものだ。
柔軟性こそ皆無だがパワーはあります！と挑むも…
たった１時間程度、初歩の初歩を体験しただけで約一週間身体の節々で筋肉痛、約二十日間胸筋が悲鳴を上げると散々な結果。
約一ヶ月後、二回目のレッスン、翌週三回目のレッスンと回数を重ねてきたが、まだまだ基本の基すら身についていない状態だが身体を動かすのは楽しい。
やる以上これだけは出来るようになりたい！という目標が私にもある。
↑で貼った動画の1:10〜のトリックの「スイッチバック」が目標となる。
恐らくは柔軟性より腹筋と腕力で行うトリックなので出来る可能性はあるかもしれない…。
まあ、ほら。「富士山登るよ〜」より「八合目目指すよ〜」の方がやる気もでるし。
↓noteの動画貼り付けテストも兼ねてTRANSFORMでお世話になってるKAORI先生(作中キャラ蒼唯ノアのモーションキャプチャー担当)の「スーパーマンからのショルダーマウント」
そんな訳で最近はポールダンスを習ってます。
レッスン終わると両手パンパンに腫れるし痣が出来るけど久しぶりに充実してる感。
そんな感じす。
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