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うちのとむちゃん♰の話
文鳥のとむちゃんは、我が家で孵ったヒナを手乗り用に育てた子の一人。
連れ合いの、やはり手乗りの子が亡くなった後、連れてきた女子との関係は微妙だった。
私が呼べばすぐに来るし、私が家にいるときはいつもとむぴょんは、私の周りにいた。鳥の鳥生としては中途半端に鳥でなかった。
かわいいかわいいと、食べちゃいたいぐらいかわいがった。
けど、年月は過ぎ、きれいなノーマル文鳥だった彼のお腹の毛は、タイトルの写真のように白いものが交じるようになり、十年という年齢から、覚悟する時が来ていた。
朝会社にいたら、娘から電話。
とむちゃんがやばいかも、と。
そんな時に限って忙しくて飛んで帰れず、帰ったときには、とむぴょんの看病でご飯も食べてないという娘の手の中にいた。
すぐに看病変わって、温かいよう自分の懐に入れ、とむぴょんにうちに来てくれてありがとうと感謝の言葉とどんだけ大事だったか話して聞かせているうちに、大きく一回息を吸い込もうとして、天国に旅立っていった。
とむちゃんは、私の帰りを待っていてくれたと思った。私の手の中で静かに十年のその鳥生を終えた。
とむぴょん、可愛かったなぁ。水浴び後の微妙な匂いをもう一度かぎたい。