休園日記 51～53日目
51日目（５月29日）
良い天気なので、家族みんなで大きな公園へ。
何度も通った公園、休園開始当初は桜が咲いていたけれど、すっかり緑が眩しくなり、虫がたくさん(笑)。
子供たちは棒きれを振り回して歌い、枯れ葉を放り投げ、池を覗き込み、綿毛を吹き飛ばす。
途中傾斜を上った先のちょっとしたスペースで一休み。
ここは双子弟が保育園のお散歩で来た時に見つけ、「ぼくの秘密の場所教えてあげる」と教えてくれて、私もとても気に入ったところ。
植え込みの陰になっているのだけれど、反対側の眺望が開けていて気持ちがいい場所なのだ。
夫は初めて来たのだけれど、やはり気に入っていた。
そこで夫が「今日ブルーインパルスが飛ぶんだってね」と言い、飛行ルートを調べてみたら「あれっ、もしかしてここから見えるかも？」
よく調べたらやはり、開けている方をちょうど飛ぶみたい。
30分ほど時間があったので、子供たちはおやつを食べ、トミカを走らせたりペットボトルを転がしたりして遊んでいた。
今か今かと待っていると、聞き慣れない音が近づいてきてそれと分かった。
「来た！」
青空に白い線を引いて飛ぶブルーインパルス。
動画を撮る準備をしていたのだが、一瞬見とれてしまい、視界に入ってすぐを撮りそびれてしまった。
それくらい美しくて、清々しかった。
確かに、ブルーインパルスを飛ばすならそのお金を他のところに、という考え方もある。
私も実際に見なかったらそう思ったかもしれない。
でもあの景色は、なかなかどうして、想像以上に、とても良かった。
誰かに「おーい」と呼びかけたくなる感覚。
操縦しているパイロットさんに。
一緒にブルーインパルスを見上げている、知らない誰かに。
人との繋がりが持てない今だからこそ、「みんな同じ空の下にいる」ことを感じさせてくれたあの眺めは、とても美しくて、清々しかった。
自分が見るのに夢中になっていて、子供たちに教えるのを忘れて怒られた(笑)。
なのでちょっと待って２周目も見た。
子供たちも「かっこいいー！！」「かっこいいー！！」と大喜びだった。
その後も公園の中を遊びながらお散歩して、２時頃帰宅。
遅いお昼ごはん。
長期休園の締めくくりとして、なかなか素敵なお散歩になった。
52日目（５月30日）
本日もお天気が良いのでお散歩。
離れたところにある大きな公園へ。
昨日の公園と今日の公園、休園期間中何度も通った、思い入れのある場所。
保育園が再開しても行けなくなるわけじゃないけど、もう一度子供たちと行っておきたいと思った。
今日も夫が来てくれるそうなので、家族みんなで。
すっかり日差しが強くて暑い。
季節が移り変わっている。
保育園に置いてある服も長袖長ズボン、冬用の上着のままだから、入れ替えなきゃなぁ。
公園に着くと、子供たちは石を拾ったり、筒状のベンチにまたがって遊んだり。
おやつを食べ、息子は一足先にベビーカーでお昼ごはん。
噴水のある公園なのだけど、緊急事態宣言以降ずっと止まったままで、水が緑に濁っていた。
ムスメを肩車してぐるっと一周したら、大喜びで大笑い。
肩の血流が死んだけど(笑)、こんなに笑ってくれるなら安いもんだ。
夫はせがまれてムスメ、双子弟と順に肩車してあげていた。
ひとしきり遊んで、また歩いて帰宅。
息子をおんぶしたので、双子は「暑いよー」と交代でベビーカーに乗っていた。
息子の妊娠中に買った二人乗りベビーカー（２台目。１台目は双子が乗り潰した）、あまり出番がなくて無駄だったかなーと思ったけど、年末年始に夫がめまいで寝込んだ時と、この休園期間に大活躍してくれた。
基本はムスメと息子だけど、息子はぐずっておんぶになることもしばしば。
それでも、どうしても荷物も多くなるので、二人乗りがあるとかなり楽。
ちなみにうちが買ったのはカトージの二人でゴー。
amazonのセールか何かで買ったので、１万５千円くらいだったと思う。
後席が簡易なので、双子よりも年子～２、３才差くらいの兄弟におすすめ。
さて話が逸れたけど、休園期間のお散歩はこれでおしまい。
明日は保育園に備えて、家でのんびり過ごそう。
53日目（５月31日）
いよいよ最終日！
夫と「終わっちゃうとなると、それはそれで寂しいね」と話す。
「でも明日から再開だって分かってるからこそだよね。終わりが見えなかったら絶対、１日も早く登園させてくれ！って思うよね」。
夫が双子を連れて散髪に行ってくれると言っていたが、お店を見に行ったら大行列だったとのこと。
散髪は諦め、家で過ごす。
ずっとテレビを見せていたら、やはり元気を持て余すのかケンカし始めたので、ほんの少しだけ近所を散歩。
でも大声で歌ったり追いかけっこしたり、自由にさせてあげたいけどそばを通る人がいるとやはり気になってしまうし、帰りにアイスを買いに寄ったお店でも、ソーシャルディスタンスなんてまだまだ守れなくて、これも気になってしまう。
子連れにはますます肩身の狭い世の中になるのかなあ、と考えて少し落ち込む。
子供たちには２、３日前から「あと○日お休みしたら保育園始まるよ」と伝えていたけど、「いよいよ明日から保育園です」と言うと案の定「ええー……」「やだなー……」。
「先生に会えるよ」「お友達に会えるよ」「給食おいしいよ」「おもちゃいっぱいあるよ」と言うも「ぼく保育園行けるかなあ……」「私保育園こわーい……」。
分かる、気持ちはめちゃくちゃよく分かる。
家で好きなことだけしてる方が断然いい。
正直お母さんも、この何の予定もない、何もかも棚上げにしても怒られない生活から抜け出したくないくらい。
でもダメなんだ……それじゃ生きていけないんだ。
「めっちゃ早いお迎えしてくれる？」と言うので（めっちゃ早いお迎え＝お昼ごはん後にお迎え）、「いいよ、めっちゃ早いお迎えにしよう。ご褒美にアイスも買っちゃう。YouTubeも見ていいよ」と言ったら、どうにか３人とも（不承不承）行く気になった様子。
明日の朝は手こずるだろうなー。
この休園期間、大きなケガも病気もなく乗りきってくれた。
それだけで百点満点！
みんなよく頑張ったね！！
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