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紫苑ステークス予想

コース概要

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中山 2,000m 某アプリでもよく実況で言われている通り、中山の直線は約310 m と短く、3角あたりからロングスパートをかける形になることが多い。枠順としては、最初のコーナーまでそこそこ距離があることもあり、そこまで有利不利はない。脚質的には極端な直線追い込み馬でなければ、展開次第で馬券にはなる。血統的には、キンカメ、ディープ、ハーツクライなど有力な種牡馬が多く馬券に絡んでいるため、有力なデータにはならなそう。このコースを得意な騎手は、ダントツでルメール騎手、次いで田辺騎手、デムーロ騎手、戸崎騎手となっている。

レース概要

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1枚目の折れ線グラフを見ると、開幕週でそこそこ早い時計での決着となることがわかる。道中が少しペースが遅めで3角あたりから11秒台を刻んでの消耗戦となる。RPCIも50 以上(51~54.5)と上がりに少し重きがあり、1F平均ラップは12前後(11.85~12.04)とそこそこである。

全頭短評

スルーセブンシーズ 評価:D(能力:C、状態:C、展開:D)

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前走は前が止まってしまうような展開で、内から外に出すこともできずに伸び切らなかった。中山では2戦しており、結果自体は出せてはいるが、中山での3戦をみると、最内という枠はかなりこの馬にとって窮屈でうまく競馬ができない要因にみえる。能力的にはここでも問題なく戦えるポテンシャルはあるが、追い切りで見ても少し前進気勢が強いことや枠的に外に出して戦うことが難しいこと、さらにルメール騎手、戸崎騎手から大野騎手への鞍上弱体化も含めて考えるとここでの一発は厳しいだろう。ただ、能力はここでも勝ち負けできると思っているので、紐狙いはあり。(内があくなどの展開に恵まれれば。)

トウシンモンブラン 評価:D(能力:D、状態:C、展開:C)

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近走は、小倉での持ち時計もいいし、重馬場でも先行して勝ち切る強い競馬ができている。とはいえ、未勝利戦を勝ち切るのに少し時間がかかっており、3歳にしては使い詰めすぎていることやテン乗りの三浦騎手ということで、陣営の本気度もあまり見られないので、行けて掲示板程度か。内枠なのにあまり発馬が良くない馬ということも気になる。

ミスフィガロ 評価:C(能力:C、状態:C、展開:C)

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近走2連勝の上がり馬。前走は勝ち時計も末脚もかなりよく、舞台は違うが、血統的にも極端に後ろからにならなければやれるだけの能力はもっている。枠的にはもう少し外目が良かったが、ポジションも押し上げることもできるので、テン乗りの津村騎手には好騎乗を期待したい。

エクランドール 評価:B(能力:C、状態:A、展開:C)

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2戦2勝と、春クラシック参戦を狙っていた牡馬(テンカハル)にもあっさり勝つくらいの能力を持っている馬である。特に末脚を安定して繰り出せており、ここでも先行してこの脚を出せれば勝ち負けは間違いない。さらにルメール騎手も騎乗していることからここでの勝負度はまちがいなく高く、軸にできるほどの実績があるわけではないが、メンバー的にそこまで道中ペースが上がらなそうなところを見ると、ここでも勝ち負けはできろうだろうという見込みは大いにある。

キヨラ 評価:D(能力:D、状態:?、展開:D)

地方の馬には期待したいところだが、オパールカップのタイムを見ると、やはり地方の芝とはいえ、中央のタイムと明らかに差があり、勝利したとはいえ、開幕週の高速馬場のペースにうまく追走できるとは思えない。

シャーレイポピー 評価:C(能力:C、状態:C、展開:C)

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前走は4着に負けはしたが、古馬や有力牡馬相手に先行して粘り込める能力を見せることができた。末脚の切れ味などはまだまだ途上だが、今回の2,000 という舞台では、先行して粘り込めばワンチャンスはある。

パープルレディー 評価:C(能力:C、状態:B、展開:D)

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距離はレース経験上間違いなく持つし、鞍上も田辺騎手とこの中山2,000 においてはかなり有力な騎手ではある。しかしながら、器用な馬ではなく道中後ろからの競馬となると、東京より中山で結果を残せる馬とは思えない。状態と鞍上をみて紐には入れておきたいが、それ以外の強調材料はない。

メイサウザンアワー 評価:B(能力:C、状態:A、展開:B)

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前目で競馬できる上に、距離も問題ない。終いの脚ももっている。ここでは能力最上位レベルだろう。状態もよく、明らかにフローラステークスのときよりは上積みがあるので、さらなる好走を期待したい。

アイリッシュムーン 評価:C(能力:C、状態:B、展開:D)

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距離も持ち、前走もいい時計で勝つことができたが、馬柱をみると2,000で好走できるのが、時計がかかったときで、そうでなければ終いが物足りず勝ち切ることができていない。そのため、中山開幕週は条件が悪いとみる。距離的にも2,000 よりは1,800 ぐらいまでが良さそう。

エイシンチラー 評価:B(能力:C、状態:B、展開:B)

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前走のように控えて競馬することもできるし、先行して粘り込むこともできる。ペースが流れるような展開でも追走もできているので、自在性がある。状態もそこそこで追い切りのタイムも悪くない。さらに中山2,000の成績がよいデムーロ騎手ということでここでの好走を期待したい。

ファインルージュ 評価:C(能力:B、状態:B、展開:D)

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道中息を入れられないようなスローのペースで明らかに全く向いていないレースとなったオークスではあるが、それにしても中団やや後方から3角あたりからの手応えがないのは、ペースだけではなくて距離が思っている以上にもたない可能性が高い。今回は、400m の短縮ということではあるが、前走をみると2,000 でももたない可能性が大いに考えられ、最終直線の坂で失速し、差される可能性が高い。能力的には、ここではもちろん最上位に近いが、適正的に見ると軸にするには不安要素が強い。

アビックチア 評価:D(能力:C、状態:C、展開:D)

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おそらく単騎逃げ濃厚で1,800 の逃げを見ると、あまり道中ペースが流れることがなさそう。その点でいうと良さそうではあるが、やはり距離がここにきて2,000 というのは厳しい。また開幕週で普段よりもペースがはやくなりそうなので、ここで勝ちきれるかというと微妙。

ハギノピリナ 評価:C(能力:B、状態:C、展開:D)

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能力は間違いなくあるが、切れる脚があるわけではないので、ロングスパートをかけてじりじり伸ばせるような馬場、展開にならないと厳しい。その点だと、今回の開幕週の中山は条件があっているとは言えず、厳しい戦いをしいられると思われる。

ホウオウイクセル 評価:D(能力:C、状態:C、展開:D)

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距離延長はプラスにはたらきそうだが、そこまで切れる脚をもっておらず、テンも早くないので、外枠の今回だと中団後方からのスタートでどこまで追走できるか。そこまで強調材料はないが、うまくポジションにつけられれば一発も可能性としてはあり。

スライリー 評価:B(能力:B、状態:A、展開:C)

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オークスでは勝ちに行ってあの息をつく暇がなかったペースで早めに抜け出して勝負をかけにいっての直線伸びないでの負けなので度外視。フローラステークスでうまく前で粘り込んだあのパフォーマンスに期待したい。状態もフローラステークスのときより上向いている。ただ、発馬がうまくいかないことが多いので、出遅れて後ろからになると厳しいか。

クリーンスイープ 評価:C(能力:C、状態:C、展開:C)

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前前走はメイサウザンアワーと差のない競馬ができて、能力的にはそこそこやれそうなところはあるが、追い切りでのパフォーマンスはあまり良くなく、外枠からの勝負となるので、好位につけられるかがポイント。このコースを得意としている戸崎騎手騎乗なので、印はうっておきたい。

ホウオウラスカーズ 評価:C(能力:C、状態:B、展開:C)

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スイートピーステークスでは世代上位のタガノパッションに大敗してしまったが、近走はマイルで2連勝と調子が良い。末脚も問題なく、好位につけられるので、あとは距離と枠順か。状態も悪くないので、好位につけて追走できれば一発はある。

プレミアエンブレム 評価:C(能力:C、状態:C、展開:C)

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入着は外していないが、少し時計がかかった決着が多く、開幕中山でどこまで戦えるかは疑問。(前走快勝したが、相手関係に疑問符)状態も、追い切りで強めに追われた割には時計がそこまで出ていなかったので、あえて逃げて粘り込めば入着もありえるか。個人的には軽視したい一頭。

評価一覧

評価A:なし
評価B:エクランドール、メイサウザンアワー、
エイシンチラー、スライリー
評価C:ミスフィガロ、シャーレイポピー、パープルレディー、アイリッシュムーン、ファインルージュ、ハギノピリナ、クリーンスイープ、ホウオウラスカーズ、プレミアエンブレム

夏のハンデ戦と同様、秋華賞トライアルの今回はC評価が多く、紐荒れを狙っての3連複で狙うのが良さそう。

展開予想

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スタートして前に行くのはやはり、12 アビッグチア その後に17 ホウオウラスカーズが持ち前の先行力で先行か。それをみつつ、うちには8 メイサウザンアワー、9 アイリッシュムーン あたりが落ち着くか。外には、10 エイシンチラー、中には、4 エクランドール、2 トウシンモンブランが追走。その後に、15 スライリーあたりがつけられると予想。13 ハギノピリナ、14 ホウオウイクセルあたりはポジションが厳しそう。

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最終直線にはいるときには、先頭組が失速しており、2,000 でも戦える8 メイサウザンアワー、10 エイシンチラー、15 スライリーあたりが前に出て勝負を仕掛ける。それをみつつ、4 エクランドールがどこまで末脚を伸ばせるか。外から、16 クリーンスイープ、13 ハギノピリナあたりがうまく伸びてきて直線勝負にかけるか。

有利ポジション:2, 10, 15
不利ポジション:1, 3, 7

展開からみる最終印

◎8 メイサウザンアワー
○10 エイシンチラー
▲15 スライリー
☆4 エクランドール
△13 ハギノピリナ、17 ホウオウラスカーズ、16 クリーンスイープ、9 アイリッシュムーン、6 シャーレイポピー

買い目

馬連 BOX:4, 8, 10, 15(6点)
3連複:8-4, 10, 15-3, 4, 6, 7, 9, 10, 11, 13, 15, 16, 17(27点)

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