宝塚記念最終評価

上半期の集大成、宝塚記念がやってきました。今回も全頭診断をやろうかなと思ったのですが、見てみると例年とは異なり紐荒れもしない上位決着になりそうなのと仕事が忙しいので最終評価と買い目だけ筆におこすことにします。

コース形態

阪神 芝2,200 m 

例年とは異なり、阪神の2週目であり、馬場の痛みはそこまででもない。しかしながら、天気予報では土曜日から日曜日にかけて雨予報でどろんこになるほどではないが、重馬場くらいと想定される。コース自体は、直線が短い阪神の小回りなので、持続力の脚が使える馬と前目につけることができる馬が有利となる。

ここからは、馬の評価に移りたいですが、時間もないので短評で評価したいと思います。

クロノジェネシス 評価:A

実績的にもコース適性も申し分ない馬。ケチをつけるとすれば、宝塚記念で勝ちきれていないルメールJへの乗り替わりぐらいか。しかしながらそれも正直マイナス要素とは言えず、雨が全くふらずにスローペースで前残りになって後ろからの競馬でとどかないくらいまで考慮して初めて馬券外に飛ぶレベルと考えられる。

レイパパレ 評価:A

やはり6戦前勝はフロック視はできない。重馬場想定だとここでも激走してくれることは間違いない。また、追いきりでも自己ベストを出すなど状態も良いが、逆に馬の走る気が強く後述する展開からかかってしまう可能性が高い。逃げてそのまま激走してかつことも十分考えられるが、頭固定は怖い。

カレンブーケドール 評価:A

G1では一回も勝っていないが、掲示場外にとぶこともない安定した成績を取る馬。宝塚記念ではそうした馬が好走するケースが多く期待も持てる。重馬場も問題なく走るので、レース展開的には先行してうまく抜け出せれば勝ち負けができると考えられる。

アリストテレス 評価:B

気性に難があり、天皇賞春では大敗すると思われたが、カレンに迫っての4着と惜しい走りを見せた。この距離はこの馬に最も適している距離であるため、勝ち負けは問題なくできそう。ただ、不良馬場のAJCCで勝っているとはいえ、そこまでパワーのかかる馬場が得意とは言えないため、馬場に足元をすくわれる可能性も否定はできない。

キセキ 評価:C

過去の宝塚記念で好走しているが、さすがに高齢で近走はいまいち走れていない。福永Jへの乗り替わりで、福永Jは初めて後方からの競馬をこの馬に教えたジョッキーで、今回もかなり後ろからの競馬をするのではないかと考えると少し厳しい。前が馬場で止まってしまえばチャンスがあるが、上位の馬が馬場を気にしないので展開も向かず。

モズベッロ 評価:C

大阪杯は好走しているが、基本的に重馬場でパフォーマンスが上がるというわけではなく、重馬場でも良馬場同様走れるというだけであり、展開が向けば勝ち負けもできるが、この馬が仕掛けるということはできないため、運だよりの面が強い。買っても紐まで。

ユニコーンライオン 評価:C

近走馬具を変えたためかかなりの好走を見せており、血統的にも重馬場は問題なさそう。ただ、スローペースを単逃げで勝ってきたので、レイパパレに確実に突っつかれるまたはハナをきられる展開になる今回では勝ち負けはできないと思われる。

ミスマンマミーア 評価:D

末脚はかなり評価でき、重賞でも入着するなど一発は期待される。しかしながら休み明けのほうがパフォーマンスが高くなる馬であり、岩田Jへの乗り替わりもあることからここではさすがにあっても掲示板か。また、斤量が上がるのもマイナスポイント。

カデナ 評価:C

G1クラスでも一定の走りはできており、前走の安田記念でも0.5 差なら何ら問題ないし、大阪杯も、6着で上位がコントレイル、グランアレグリアというG1馬であることを考えても、一発は期待できる。

メロディーレーン 評価:E

3勝クラスですら凡走してしまっている馬がさすがにG1で入着するのは考えにくい。

ワイプティアーズ 評価:E

この馬もリステッドで凡走とこのレベルではさすがに厳しい。

シロニイ 評価:D

スタミナとパワーがあるので、重馬場でも走れるが、いかんせん高齢でスピードが足りず、展開むく今回でもちょっととどかないか。

アドマイヤアルバ 評価:E

前走3着だが、鳴尾記念はちょっとレース展開もレースレベルも正直ひくすぎたので評価はできない。ここではあのような入着はできないので、掲示板ですら考えにくい。

レース展開

ユニコーンライオンがハナを切り、レイパパレがついていく形。それをマークするのが、カレン、アリストテレス、少し後ろでクロノ、それを見る形でモズベッロ、キセキあたりの集団が展開される。前半はそこまで集団は伸びず、向こう正面あたりですでにレイパパレが戦闘を切り、すこしユニコーンライオンはポジションを下げて単逃げのような形になりそう。3コーナーあたりで、カレン、アリストテレスが後方に付き、ここらへんでクロノが進出してくる。4コーナー回るくらいではカレンが仕掛け、レイパパレに並ぶ形になるか。そこをクロノがうまく差し切る形になると思われる。

最終評価(重馬場)

◎クロノジェネシス
○レイパパレ
▲カレンブーケドール
△アリストテレス、モズベッロ、カデナ

最終評価(良・稍重馬場)

◎レイパパレ
○クロノジェネシス
▲アリストテレス
△カレンブーケドール、ユニコーンライオン

すみません、全くおもしろくない結果になりました。レイパパレは1F 延長でもさすがに前走を見てしまうとフロック視はできないです。良馬場は展開的に、レイパパレが早めに逃げ切る想定です。

買い目

馬連系:BOX買い        ◎○▲
三連系:一頭軸フォーメーション ◎-○▲△-○▲△
    二頭軸フォーメーション ◎○-◎○▲-(◎)○▲△

正直買い方もクソもないですが、△に一頭だけオッズ妙味的に美味しい馬を入れているので、この馬で引っかかることを狙いつつ、基本は上位決着路線でそこそこ絞って買うのが良さそうに見えます。


2021/06/27 追記

天気も持ちそうで、どうやら渋っても稍重くらいの馬場になりそうです。展開的には、レイパパレはユニコーンライオンを先に行かせる形になるかと思います。大阪杯勝ったとはいえ最後の1ハロン13秒台と明らかに伸びておらず、距離延長の今回では、クロノに確実に捕まってしまうからです。となるとユニコーンライオンが前半は主導権を握れる展開となり、そこそこのペースで進むのではないでしょうか。となると厳しいのが、追い込みの馬たちで良馬場想定の買い目では、これらの馬(ミスマンマミーヤ、カデナ、モズベッロ)は紐からも外しております。今回私が予想外すとするなら、レイパパレが大逃げをかまして前がバテバテになることですが、ギャンブル覚悟の策は川田Jはしてこないと信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?