新潟記念予想
先週のキーンランドCはレイハリア以外は外してしまいました。本命指名のメイケイエールは全く折り合いがついていなかったですね。先頭に出るとレースをやめてしまう癖が直っていませんでした。スプリンターズSも出走するそうですが、さすがに厳しいと思われます。能力だけはあるので、うまく成長してくれればいいのですが、古馬になって同様のレース振りだと勝ててG3の馬になってしまいそうで、調教を頑張って欲しいです。+20 の体重も甚だ疑問でした。反省という名の愚痴を書いてしまうと長くなりそうなので早速新潟記念の予想に入りたいと思います。
コース概要
新潟 芝2,000m
1ターンの2,000 なのでどちらかというとマイルの直線距離が伸びたような形になる。3角で上り坂があり、直線は660mと平坦な最長の直線で上がり勝負になる。そのため、差し、追い込みも届きやすく、逆に逃げは特に厳しい勝負を強いられる。
血統的には、ディープやルーラーシップがそこそこ勝っているが、そこまで単複回収率がいいわけではないので、特に推奨される血統はない。騎手は戸崎騎手、デムーロ騎手、福永騎手の勝率が高い。出走数は少ないが、横山兄弟の勝率もよく、特に兄の和生騎手については3戦全勝となっている。
レース概要
コース概要にもある通り、1400m あたりから最終直線で消耗戦となっている。ラップ的には、Mペースのそこそこのあがり勝負となっており、平均ラップとRPCIの95%信頼区間は四角で囲われた範囲でかなり狭い範囲となっている。そのため、この範囲で好走できるかどうかがかなり重要なファクターであると考えられる。
全頭短評
アドマイヤポラリス 評価:C(能力:C、状態:C、展開:B)
前走の大敗は軽視するとしてもさすがに中団から負けすぎ。2,000 以上を使ってきているので、ラップも平均タイムが新潟記念の想定ラップゾーンから大きく外れている。さすがに格上挑戦で経験したことのないラップを踏むのは厳しい。また、三浦騎手のテン乗りもマイナスポイント。ただ、枠は中団につけられるようなそこそこいいポジションを引いたので、ここでも好走できれば。休み明けでも走るタイプなのでそこは問題なし。
エフェクトオン 評価:D(能力:C、状態:C、展開:D)
アドマイヤポラリスと同じく距離短縮して経験したことのないラップタイムをどう走破するのかが問題。斤量は魅力的ではあるが、乗り替わりということもあり、陣営の本気度は見られない。状態はまずまず。
ギベオン 評価:C(能力:C、状態:B、展開:C)
金鯱賞では重馬場を逃げ切ったが、それ以外だと最近は最高でも入着程度に甘んじている。マイルだと終いの脚が足りなく、中距離だとポジション後ろからでさせずと中途半端。また、出もそこまで良くないので、出遅れることもままある。最近主戦だった西村騎手から岩田騎手への乗り替わりもマイナスポイント。状態だけはよいので、紐はあるかもしれないが、頭までは金鯱賞のような極端な展開にならないと無理だろう。
クラヴェル 評価:A(能力:B、状態:A、展開:A)
3勝クラスでは掲示板に甘んじていたが、重賞では2連続入着と安定した戦績を誇っている。3勝クラスでの敗因は明らかにスローからの前残りが続いていたため度外視できる。3勝クラスでの停滞の通り、この馬は自分で動ける馬ではないので、展開が向くかどうかが重要。今回のレースで言えばMペースで直線上がり勝負になることが濃厚なため、この馬にとっては展開が向く可能性がかなり高い。また、横山騎手もこの新潟2,000では好成績を出しているので、鞍上への信頼感も高い。追いきりでも状態は前走同様でもあったので、勝ち負けはできると思われる。
サトノアーサー 評価:D(能力:C、状態:C、展開:D)
近走は安定した末脚は繰り出せてはいるが、ポジションが悪すぎて届いていないことが続いている。今回も枠が最内ということでこの馬にとってはかなり都合が悪い。戸崎騎手から石川騎手への乗り替わりもマイナスポイント。前走、前前走以上に展開向かない中で上積みもまったくないので、掲示板ですら厳しいと思われる。
ザダル 評価:B(能力:B、状態:A、展開:B)
エプソムカップでは、早めのラップを刻んで前が潰れたのもあるが、きちんと折り合いをつけて末脚勝負で勝ちきることができた。状態もよく追い切りでもよく動いている。石橋騎手の継続騎乗もよいが、不安点をあげるとすると距離延長と内枠であるということである。追い切りでも動いていたように前進気勢が強く、新潟2,000 だと最終直線の消耗戦で最後まで踏ん張り続けられるかというと一抹の不安を感じる。また内枠もこの馬にとっては中団差しだとポジションが取りづらくなる可能性が高い。
ショウナンバルディ 評価:C(能力:B、状態:B、展開:C)
前走は、途中から11前半のラップを刻んでしまい、道中息を入れることができず、苦しい展開となったが、先行勢の中では一番粘ることができた。好走できるのが、ラップ分析をみても分かる通り、時計がかかる展開であることから馬場が少し渋ったほうがいい。逆に良で高速馬場なら好走は難しいと思われる。ただ、ここでの戸崎騎手への乗り替わりはかなりの好材料で、サマー2000シリーズを獲ろうという陣営の本気度が感じられる。状態は前走同様程度なので、馬場と展開が向けば。
トーセンスーリヤ 評価:C(能力:B、状態:A、展開:D)
前走はレッドジェニアルが暴走して、実質マイネルファンロンが逃げる形になり、その後を追走するというかなりこれ以上ない展開に恵まれての早め抜け出しで快勝という形であった。この馬の好走レースはやはり、上がり勝負ではなく、そこそこラップを刻んだ上での消耗戦であり、今回でいうとそれよりはラップを刻まず、上がり勝負が求められることから、この馬にとっては厳しいレースを強いられることにはなる。ただ、状態がよく、このコース自体横山騎手が得意としていることから得意な展開になれば一発はある。また、重馬場が得意なタイプではないので、極端に渋った場合は軽視したほうがよい。
パルティアーモ 評価:C(能力:C、状態:B、展開:C)
前走は差されてはしまったが、前目から末脚をきちんと繰り出して入着できていたので、悪い内容ではない。ポジションも中団からの差しや好位からの抜け出しどちらも選択でき、さらにはどのポジションでもそこそこの末脚はもっているので、展開に大きく左右される馬ではない。ただ、出遅れ癖はあるので、そこがどこまで影響するか。新潟は走り慣れている上に悪くない成績なので、大きく崩れる可能性は低い。格上挑戦でどこまでパフォーマンスを出せるか。横山騎手が騎乗することと斤量が少ないところは魅力的。一発は期待できる。
プレシャスブルー 評価:C(能力:C、状態:C、展開:B)
前走はペースが流れたので、後ろからだと厳しいのは仕方ないが、前前走は展開向いたにも関わらず負けすぎ。末脚はそこそこあるが、信頼感はない。じっくり脚をためないとだめなタイプで、ためても不発する可能性があり、展開を作れるタイプではない。今回は外枠なので、この馬にとってはプラスだが、そこそこメンバーが揃った今回は厳しい戦いを強いられると思われる。馬場がそこそこ渋れば。
マイネルサーパス 評価:D(能力:D、状態:C、展開:C)
近走は直線で走るのをやめてしまっており、正直勝つことは難しいと思われる。状態はまずまずだが、好走できる要素が見つからない。
マイネルファンロン 評価:C(能力:C、状態:B、展開:C)
前走の大敗は、番手だったがほぼ逃げのような状態でトーセンにマークされていてかかってしまったのが大きな原因。あれだとさすがに勝つことは難しい。とはいえ、時計がかかるほうが良くてさらに中団からの差しを選択するには末脚が心もとないことからうまく番手につけて折り合えば。デムーロ騎手が騎乗しているので、陣営としても期待はあるとは思うが、明確な逃げ馬がいないこのレースで番手で折り合えない可能性も考えると、紐までか。
ヤシャマル 評価:B(能力:C、状態:B、展開:B)
前走は格上挑戦で能力が足りなかったというよりは、ハイペースで前崩れの展開になったので仕方がない。好位からいい脚を出せるので、ペースがおそらく流れると考えると、好走してくれる可能性はかなり高い。状態も上向きで問題はない。
ラインベック 評価:C(能力:C、状態:A、展開:C)
今回のレースで一番評価が難しい馬。前走はドスローからの上がり勝負で展開自体はかなり向いた形。とはいえ、休み明け、太め+22kg 増量であったことを考えると成長は感じられる。兄弟に新潟記念2着のジナンボーがいることから血統的にも好走する可能性は高い。とはいえ、格上挑戦かつテン乗りということを考えると過度に期待するのは危険。紐には入れておきたい一頭。
ラーゴム 評価:C(能力:C、状態:C、展開:C)
クラシック路線ではなかなか気性面を改善できず、結果は全く出せていない。追いきりでも単走で気性面の改善は判断できなかったので、今回も期待することは難しい。また、ラップ的に見ても2歳時の上がりタイムがいまいち物足りない。馬場が渋っても動かなそうなので、積極的には買えない馬。
リアアメリア 評価:C(能力:C、状態:A、展開:B)
近走は大敗続きで、なかなか結果を残せなくなっている。末脚自体はそこまで悪いわけではないが、あまりに後ろ過ぎて届かないという形になっている。全盛期のときの騎手である川田騎手に戻って一変を期待したい。状態はかなり上向きなので、中団からうまく末脚を使えれば。どこかでの一発はあるという怖さはあるが、ここで発揮できるかというと微妙。
レッドサイオン 評価:D(能力:D、状態:C、展開:C)
前走叩きとはいえ後方からならもう少し末脚をみせてほしかった。障害で結果を出せず戻ってきたという消極的な理由の上、追いきりでも特筆するべき上積みもなく、前走の大敗を見ると、買える要素はないに等しい。
評価一覧
評価A:
評価B:クラヴェル、ザダル、ヤシャマル
評価C:アドマイヤポラリス、ギベオン、サトノアーサー、ショウナンバルディ、トーセンスーリヤ、パルティアーモ、プレシャスブルー、マイネルファンロン、ラインベック、ラーゴム、リアアメリア
やはりハンデ戦ということで評価Cが多く集まってしまいました。紐荒れも期待しつつ基本馬連で、高配当を狙いたいときは本命一本に絞って3連複フォーメーションで組むのがいいかと思われます。
展開予想
まずは、前走逃げて勝った11 ラインベックがハナを進むか。正直テンは早くないのと外枠のため、3 ショウナンバルディが前に出る可能性もある。それについていく形で16 マイネルファンロン、その後に17 トーセンスーリヤ。先行勢はここまでで形成されるようにみえる。その後には、12 ヤシャマル、8 ギベオン、内で2 ザダル。それにつく形で、外から9 アドマイヤポラリス、6 パルティアーモ、1 サトノアーサー。(6と8、12と9はポジションが逆になるかも)そしてその後に外から10 ラーゴム、5 リアアメリア。後方には、13 クラヴェル、7 マイネルサーパス、14 エフェクトオン。最後方は、15 プレシャスブルー、4 レッドサイオン。1,000 m 通過はおそらく、50秒後半の例年よりは遅めのラップを刻む形になる。
4角抜けるともうその時点で、17 トーセンスーリヤあたりが抜け出している。それを見る形で12 ヤシャマル、後ろには2 ザダル、6 パルティアーモ。外には、9 アドマイヤポラリス、さらに、外差しの形で、13 クラヴェル、その後ろに14 エフェクトオン。ウイニングポジションは12 ヤシャマルの17 トーセンスーリヤをみつつ競馬できるところか。勝負は、12 ヤシャマル、2 ザダル、6 パルティアーモの内からの直線勝負と外の9 アドマイヤポラリス、13 クラヴェルあたりの外差しが届くか。明日は晴れの天候で、少し重めの良馬場と想定されるので、うちでも問題なく末脚を伸ばせる想定から、内の中団差し勢を手厚くみておきたい。
展開からみる最終印
◎12 ヤシャマル
○2 ザダル
▲6パルティアーモ
☆13 クラヴェル
△9 アドマイヤポラリス、17 トーセンスーリヤ、3 ショウナンバルディ、11 ラインベック
買い目
馬連(馬単) フォーメーション:2, 12-2, 6, 13, 12, 17(9点)
やはり、2 ザダルと12 ヤシャマルの中団からの抜け出しをメインに据えて、13 クラヴェルの外からの差しと17 トーセンスーリヤの先行での粘り、また2 ザダル、12 ヤシャマルをみつつ競馬できる6 パルティアーモを相手に選択。11 ラインベックはやはり格上挑戦で逃げる可能性があるのが新潟2,000では勝ち切るのは難しいのと、3 ショウナンバルディはやはり少し直線での末脚が物足りないのと、9 アドマイヤポラリスはポジションはそこそこだが上位と比べると状態、能力が劣るので外しました。
サマー2000シリーズを決める最後の戦いにふさわしく好メンバーが揃った新潟記念。巷ではHOT HOLIDAY! ONLINEコンテンツの「推し馬チャレンジ」で高橋さんが8回連続複勝で勝ち続けているとのことでラインベックには期待がかかりますがどうなるのでしょうか。(こんなことを書いている私は馬連の書い目には入れていませんが笑)そういったことも踏まえつつ、秋のクラシックでの前哨戦も控えていることからここで一発当てて流れに乗りたいところです。
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