2023 フェブラリーS予想

フェブラリーSの特徴

図表はウマニティ様、JRA様の図表をお借りしています。

人気別成績

1番人気の成績がよく、基本的には1番人気を信頼した馬券構成がいいだろう。2桁人気は殆ど来ていないことから、来ても9番人気までで考えるべきか。

人気別成績

脚質

東京ダート1,600 は上級クラスだと差し有利な印象が強いが、フェブラリーSは時期的にも足抜きのいい馬場になることが多く、そのため前が止まらないことが多い。さすがに止まらないと行っても逃げ粘るのは厳しいので、先行勢が単複の回収率がよい。差しも届かないわけではないが、単勝の回収率を見る限り、人気をかぶった差し馬は2, 3着のゾーンで捉えたい。

脚質別成績

枠順

このコースの特徴として最初に芝を走り、外のほうがの距離が長いため、外枠の7, 8枠の勝利数、回収率が優れている。また、ついで2枠も勝率、連対率がよく、これは内枠の先行馬がロスなく立ち回れることからくるものと思われる。

枠順別成績

種牡馬

特徴としては、東京コースでありながら非サンデー系のStorm Cat 持ち(ヘニーヒューズ、ロードカナロア産駒)、ミスプロ系(キングカメハメハ)、デュピティミニスター持ち(クロフネ産駒)、Seatle Slew 持ち(パイロ産駒)と芝コースの主流血統からは少し外れた血統が走る。 

産駒別成績

前走成績

明らかに前走連対している馬の結果が良い。特に前走根岸Sの連対馬はかなり安定している。

前走着順別成績

前走上がり別成績

やはり東京コースで広い直線なのである程度の決め手が求められる。特に上がり1位の馬は入着する可能性が高いので、どの馬が一番の決め手を繰り出せるのか考えるのが重要である。

前走上がりタイム別成績

前走のレース

ステップレースであるのでやはり、根岸Sの結果とリンクすることが多い。
東海S、チャンピオンズCからの馬も好成績なので、特にここを凡走してくる馬には注意する必要がある。地方の重賞と間隔が離れすぎた武蔵野Sからの馬は軽視しても良さそう。

前走レース別成績

結論

・一番人気は疑うな(特に根岸S連対馬)
・先行馬を狙え
・2, 7, 8枠の馬を狙え(特に2枠の先行馬)
・デュピティミニスター、非サンデーのStorm Cat、キンカメあたりを狙え
・前走は成績がよく、根岸S、東海S、チャンピオンズC参戦、上がり3位以内のどれかに該当している馬を狙え

全頭診断

アドマイヤルプス

総合評価:D
血統:B
能力:D
展開:D
状態:B

最近は行きっぷりが悪くなり、根岸Sは後方からとなり伸びず大敗。今回はチークピーシーズからブリンカーに変えるということで先行、もしかしたら逃げる可能性がある。そういう意味だと前走より前進する可能性はあるが、そもそもこの馬は高速ダートだと凡走してしまう馬であり、なおかつ今の東京は結構時計が出る馬場になっているため適性が合わない。もしかしたら大逃げで波乱の立役者になるかもしれないが、自身が波乱の中心になることは難しいだろう。

オーヴェルニュ

総合評価:D
血統:C
能力:C
展開:C
状態:B


中京ダート1,800 はお手のもので特に湿ったダートは非常に得意。ただ、正直能力はピークアウトしており、前走も得意のコースで展開も悪くない中での凡走で正直重賞で勝利した時とは比べるまでもない。さらにマイルに距離短縮でとなると、プラス面が見込めない。不良馬場で前がそこそこのペースでなんとかぐらいの展開利が欲しい。

ケイアイターコイズ

総合評価:C
血統:B
能力:C
展開:C
状態:C


東京、中京1,400 では良績を残しており、湿った馬場で雪崩れ込む展開ならあなどれない。ただ、末脚はないので良馬場で35秒台の脚を求められるとかなり厳しい。テンもそこそこ流れて上がりがかかる展開が理想か。ただ、相手関係が強くなるのでかなり狙えるかというと微妙。レモンポップには大差で負けているし、ドライスタウトには2戦して2敗している。馬場がかなり湿ったときに3連系の紐に入れるくらいでいいだろう。

ケンシンコウ

総合評価:C
血統:B
能力:B
展開:C
状態:D

こと東京マイルなら確かな末脚があるのであなどれないが、正直展開待ちといったところがある。根岸Sが6着なのである程度穴人気はしそうだが、このメンバーでも入着できるかというと掲示板確保くらいが妥当か。前が早くなってくれればワンチャンスあるが、乗り替わりという点でもマイナスだし、過度な期待はしない方が良さそう。今のある程度スピードが出る東京ダートは合わなそう。

シャールズスパイト

総合評価:B
血統:B
能力:B
展開:C
状態:評価不能

昨年ソダシがこのレースで入着できたように東京マイルは芝が最初にあるので、ダートも走れる血統の芝馬は来てもおかしくはない。実績的にもBCマイル2着で芝はかなり走れるので展開次第では怖い一頭。ただ、穴人気しているなら積極的には狙いたくない。鞍上も今の実績だとどこまでか。

ショウナンナデシコ

総合評価:C
血統:D
能力:B
展開:C
状態:B

最近は使い詰めや展開不利(前走はリンゾウチャネルがまくってきて、被されたくないサンライズホープが早めに上がってきてしまったため厳しい競馬となった)で着順を落としているが、実績としてはこの中でも上位。ただ、使われ方を見るにもう少し上がりのかかるレースが良くて、今の時計が出る東京コースに対応できるかは未知数。ただ、かしわ記念がハイペースながら逃げ切れていることを考えるとこのメンバーなら入着してもおかしくはない。現在の人気なら妙味アリで状態次第では大きく狙ってみても。

ジャスパープリンス

総合評価:D
血統:B
能力:D
展開:D
状態:D

BCダートから調子が戻らず、最近は控える競馬を覚えさせているがそれもそこまで結果が出ていない。先行してもだめ、控えても重賞レベルでは通用しないと考えるとどのような展開を想定しても浮上する未来が想像できない。

スピーディキック

総合評価:C
血統:C
能力:C
展開:C
状態:評価不能

地方競馬からの参戦、チーム益田というストーリーからしか穴人気はすると思っていたが、正直人気がかなり先行している形。地方牝馬でマイルなら現役最強なのは間違い無いが、ことこの東京ダートにおいてどこまでのパフォーマンスを発揮できるか。テンもかなり早い馬とは言えないので、後方待機からどこまで脚を伸ばせるか。現状の人気(5人気)ならこの馬を応援したいという気持ち以外でこの馬を買うことは難しい。母父のフェブラリーS2着を信じるなら手を出しても。

セキフウ

総合評価:C
血統:A
能力:B
展開:C
状態:D

気分屋で気持ちよく走れれば末脚が伸びてくるが、そうでなければ凡走してしまう馬。それなのに、内枠ばかり引くせいで展開によって走れるかが決まり、馬柱がかなり気分屋なことになっている。そこそこ外枠で被されない展開なら東京マイルは得意なコースだと思うので一発は十分期待できる。今の人気なら妙味しかないので抑えておいて損はない。

ソリストサンダー

総合評価:B
血統:C
能力:B
展開:C
状態:B

8歳の高齢馬だが、前年もかしわ記念で2着と大幅な衰えは見せていない。根岸Sを使わなかったのは不思議だが、長期休み明けで不安視される状態面は追い切りを見る限り問題なく、むしろ前走よりもパフォーマンスを発揮できる状態にあるといってもいい。このコースも問題ないし、過去のフェブラリー2戦ともそこまで大敗はしていないので、メンバー関係がだいぶ楽になる今回ならやれてもおかしくない。

テイエムサウスダン

総合評価:D
血統:B
能力:C
展開:D
状態:D


この馬に関して言うと、転厩と乗り替わりですべて狂ってしまったとしか言いようがない。明らかに今年の成績を見るとピークアウトしているし、転厩のため能力維持も難しくなっている。そして極めつけに乗り替わりでこれらに拍車をかけた。当然相手関係的には今年もやれていいように見えるが、これらの要素を加味すると、いくら名手ルメール騎手でも難しいのではないか。そこまで切れる脚を持つわけではない当馬にとって先行馬が多数いるのも向かない。ここは軽視したい。

ドライスタウト

総合評価:B
血統:A
能力:A
展開:D
状態:A


前走のすばるSに関しては、勝ち馬のバトルクライにマークされて追い出しがかなり遅れてしまったことによる敗戦で最後直線半ばからの伸びは随一だった。そのバトルクライをものさしにすると、レモンポップとも十分戦える能力はもっている。ただ、これまでの経験が1,400であることと芝スタートということでテンが早くないこの馬にとって先行馬が多いこともあって序盤おいていかれすぎると、直線だけで巻き返すのが難しくなってしまう。そういった点を考慮すると評価を下げざるを得ない。枠の並びも非常に重要になると考えられる。このレースはこの馬とレモンポップが能力をきちんと発揮できる展開になるかどうかで決まるレースだろう。

ヘリオス

総合評価:B
血統:C
能力:C
展開:B
状態:A


前走は状態が悪いにしても案外な負け方だった。そうなると距離延長、G1となると厳しい評価にはなってしまうが、前走とは異なり単走で逃げられるところがかなりの好材料となる。この馬は逃げるとしぶとい馬で東京1,400 でも逃げねばるレースは何度かある。鞍上も逃げを示唆しており、さらに無理に逃げたい馬もいないのでこの馬が単走で逃げるだろう。あまりにも時計が出る馬場でなければこの馬が逃げ粘ってしまう可能性も否定はできない。状態も前走からは上積みが大きく、この相手関係、展開ならやれても。逃げて強い鞍上なのも心強い。

メイショウハリオ

総合評価:C
血統:B
能力:C
展開:D
状態:B


実績だけみるならここでは最上位だが、左回りと距離短縮が気になる。特にマイルは下級戦以来でその頃はポジション取れなく後ろからとなっていたので、そうなると決め手が少々心もとないか。そうなるならそう考えると差し馬ならセキフウ、ソリストサンダーの方を強く取りたい。枠順の並びは非常に重要となる。極端な枠なら嫌ってみてもよいと思う。

レッドルゼル

総合評価:B
血統:A
能力:A
展開:C
状態:B


前走は最後方からで前が止まらない馬場となってしまったことで届かずの4着だが、上がりタイムは破格の時計だった。これをみるに能力はまだ衰えていないと思われる。ただ、ここは休み明けもあっておそらくメイチではない。あくまでも次のドバイが本命だろう。その中でどこまでやれるか。追い切りを見る限りこの状態なら十分勝負はできる。まあ過去2戦を見る限り明らかに1,600は長いので、能力と相手関係でどれだけやれるか。ダートに強く、今年の複勝率70%超えという化け物じみた記録の川田騎手ならもってきてもおかしくはない。総合的に考えると展開も含めてそこまで悪くない競馬ができるのではと考え、それなりの評価はしておきたい。

レモンポップ

総合評価:A
血統:A
能力:A
展開:B
状態:C


こと東京1,400は無類の強さをもっており、延長して臨んだ武蔵野Sもギルデッドミラーには負けたが、連対とこのメンバー相手ならベストな距離ではないが、十分勝負ができるだろう。ただ、根岸S後は出走を迷ったくらいの状態であったためそこは留意してパドックなどで状態をチェックしたい。乗り替わりと状態以外は特にマイナスな点が見当たらず、根岸Sと同じ5番手くらいで競馬できれば勝ちまでいかなくても入着はできるだろう。3連系なら軸候補の一頭。

評価一覧

A(勝ち負け確実):レモンポップ
B(馬券内の可能性高い):シャールズスパイト、ソリストサンダー、ドライスタウト、ヘリオス、レッドルゼル
C(紐にはいれておきたい):ケイアイターコイズ、ショウナンナデシコ、スピーディキック、セキフウ、メイショウハリオ

馬券妙味からすると、ソリストサンダー、セキフウあたりは狙っていきたい

枠順について

1 ジャスパープリンス ↓↓ この枠に入ったらある程度主張しないと勝負にならないだろう とはいえ今週は晴れで先週よりも乾いた馬場になることを考えると厳しい競馬になるだろう 
2 シャールズスパイト ↓ 芝馬で芝を長く使えないのは厳しい 束から被せられることを考えると内で身動き取れない可能性が高い
3 ケンシンコウ → 正直この馬にとって枠はほぼ関係ない 最後方から届くかどうか 馬場は味方しそうだが、さすがにこの馬が入着は高望みか
4 ドライスタウト ↓ 差し馬なのでそこまでだけど、ここまでの内枠だと前走の不利が頭にちらつく とくに今回先行馬が多い中で外に出せないと垂れてくる先行馬が邪魔で取りこぼす可能性も十分ある
5 オーヴェルニュ → 
6 メイショウハリオ ↓ 久しぶりのマイルでこの枠だと窮屈になる可能性がある もう少し外が欲しかった
7 レモンポップ ↑ 先行馬が割りと外になったのでそれを見つつポジション取れるのはプラスポイント テンが早い馬ではないので、極端な内にはいらなかったのも好材料 枠の並びでみると力を発揮できないことはなさそう
8 アドマイヤルプス ↑ もう少し内が良かったが、外にヘリオス、ショウナンナデシコいるのは良さそう、初ブリンカーもありこの枠関係ならハナをとっても
9 ショウナンナデシコ → 逃げないなら被せられる内を嫌いたかったのでそこまで悪くはない。ただ、ケイアイターコイズが外にいるのがネック。コーナリングで加速するタイプではないので、外に一頭いるとおいていかれる可能性も。
10 テイエムサウスダン ↓ ベストは1,400 のこの馬がこの枠だとポジション取れずに外回してしまうこの枠はかなり厳しい。前年度の再現は厳しいか。
11 ソリストサンダー ↑↑ 外のヘリオス、ケイアイターコイズは先行意識が非常に高いので、すぐに前に行ってくれることを考えると非常にいい枠にハマったといえる。
12 セキフウ ↑↑ 待望の外目の枠 テンはそこまで悪くないので中団から競馬できそう。外に被される可能性もほぼないので力は出せそう。
13 スピーディキック ↑ 初の芝スタートで内枠すぎるのは嫌いたかったので悪くない。あとはどこまでついていけるか。
14 ヘリオス ↓↓ 逃げも視野に入れているこの馬にとっていくら芝スタートだからといって7枠は厳しいか。
15 レッドルゼル ↑ 前走の出遅れをみるにスタート出て勝負にならない可能性は切れたのであとは展開と外差しがきけば。
16 ケイアイターコイズ ↓↓ 番手につけたいこの馬でこの枠だとさすがに厳しい。

逃げ番手の馬が外におさまったこともあり、前半少し流れて縦長の隊列になりそう。土曜日馬場を見てみないとわからないが、乾いた馬場なら差し優勢と見て間違いない。

隊列予想


隊列予想(向正面)

ヘリオスかアドマイヤルプスがハナを取る。外から前にいくので、前半3ハロン33秒台後半~34秒台前半あたりの少し早めのペースで進む。先週は前がそこまでとまらない馬場ではあったが、今週は気温も上がってさらにしまったペースになると差し有利の展開になりそう。

予想印

◎7 レモンポップ
○13 レッドルゼル
▲4 ドライスタウト
☆11 ソリストサンダー
△6 メイショウハリオ、9 ショウナンナデシコ、12 セキフウ


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