中日新聞杯全頭短評

アイスバブル 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

前走は後ろからで見せ場なし。東京のよーいどんは厳しい。今年の好走を見る限り、洋芝のようなパワーのいる馬場をそこそここなせるので、札幌や函館がよさそう。今なら阪神のほうが健闘できそう。もちろん2週目の坂がある中京はあまりあわないようにみえる。最近はポジションも後ろからで見せ場をつくることができるかどうか。

アドマイヤビルゴ 評価:B(能力:B、血統:C、騎手:C)

ここ2走は前で前がきつい展開となりながら粘り込んでの入着と能力の高さを見せている。キレがある馬ではないので、とりこぼすこともままあるが、前に行って持続力の脚で粘ることができればここでも勝ち負けはできそう。枠と展開が重要か。

アフリカンゴールド 評価:D(能力:D、血統:D、騎手:D)

今年の成績は良くても掲示板確保、コーナリングが少しヘタで向こう正面で追走に苦労してポジションを悪くして、そこからそこそこの脚をつかって見せ場なしが続いている。ここでもよほどの展開利が無い限り、難しいだろう。

キングオブコージ 評価:B(能力:A、血統:C、騎手:C)

前走は長期休養明けかつ、大外回される展開かつ、グローリーウェイズが上がっていくのに対して少し反応してかかってしまっていた上に前に馬を置けないという最悪の展開から粘って9着ならそこまで悲観することはない。今回は叩き2走目ということで期待がもてる。鞍上が鞍上だけにポツンしてしまうと厳しい展開になるが、中京2,000でそこそこ差しも届くので中団から競馬できればこの馬の末脚なら問題なく勝負できる。状態と展開を見てどの印を打つかきめたい一頭。

シゲルピンクダイヤ 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

今年は善戦だけで重賞で一回掲示板にのるだけと寂しい結果となっている。先行してそこから脚をそこそこつかえるが、相手なりに走れるだけで決め手にかける。リピーターも多く、リピーターが結果を出せるこのレースでもそこそこ期待はできるが、過度に信頼はしづらい。とはいえ、どこかで穴をあける可能性は秘めていると思うので、できれば紐には入れておきたい。

シフルマン 評価:D(能力:D、血統:D、騎手:D)

前前走は逃げ馬と前でペースをコントロールして粘り込むことができた。今回も前に行く馬が少ないので、あれができればワンチャンスだが、さすがに前前走よりはるかにメンバーレベルが高い今回だと厳しいか。過度な期待はできないが、展開次第では面白い一頭。

ショウナンバルディ 評価:B(能力:B、血統:C、騎手:C)

前走は重馬場で出たなりで進めたらアドマイヤビルゴに番手に入られ、そして重馬場の最内を走り、最後の直線は直線半ばに出そうとしたらマリアエレーナにカットされて、走る気をなくしてしまったので敗北はしょうがない。割と展開がむいていなかった割にはそこまで負けていなかったので、得意の中京で、逃げ馬不在の今回なら逃げてペースをコントロールできるので、展開次第で面白い一頭。

ディアマンミノル 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:D)

末脚は問題ないが、いかんせん物理的に後ろすぎて勝負になっていない。勝ち負けするには中団から競馬したいがそうなると決め手の脚がでるかどうかわからないし、そもそもスタートが下手。今回のメンバだとペースが流れるようにはみえず、この馬の好走パターンからは離れてしまう。いけても掲示板までか。

トラストケンシン 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

この馬も後方一気の馬で末脚はたしかなものがあるが、最後方からなので、届くかどうかが問題。スロー目の今回だと狙うのは厳しいが、鞍上が強化されているので、いいポジションをとれれば堅実な脚をつかってなんとか。

バイオスパーク 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

前走は中団後方で最内に入ってしまったのが運のつきで終いも全く伸びず凡走。展開的に厳しかったのは確かだが、馬群を捌けず、末脚の伸びも悪かった。決め手の脚もないし、さらに初中京ということで好走する要素が今の所見当たらない。厳しいレースとなるだろう。

ヒンドゥタイムズ 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

前走は前残りの展開だったので、後方だったこの馬が負けるのは仕方がないが、正直もう少し格好をつけてもいいのではと思えるくらいの大敗だった。今年はまだ2戦と状態に疑問が残るので、状態次第だが、鞍上がデムーロJということで前走のように出遅れてしまうと追走に脚を使ってしまうと中京でもつかどうかはかなり微妙。今のところは好走をかなり疑問視している。

プレシャスブルー 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

この馬も後方からの末脚をウリとする馬で前前走も展開向かない中豪脚で大逃げした馬以外差し切る強い競馬だった。中二週と使い詰めではあるが、この馬自身そこまで使い詰めでパフォーマンスが落ちることがなく、吉田騎手を今回配してきたということは陣営の勝負気配を感じる。脚質が脚質だけに軸にはしづらいが、妙味のある一頭。

ボッケリーニ 評価:A(能力:A、血統:C、騎手:C)

今年の重賞で連対できなかったものには理由がつけられる。(中京記念は逃げ馬が外によれて外にいた馬がかなり後方からなってしまっていた、新潟大賞典は、他馬と接触してしまい、最後は前をカットされてしまった)末脚は確かなものがあるし、馬群も割れるのでここでも勝負になる。ただ、ずぶいところがあるので、確実に勝ちきれるとまでは言えないか。能力的には最上位にみえる。

マイネルファンロン 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:C)

末脚に決めてはなく、新潟記念は外差し馬場ということと外枠でうまく後方待機策がはまっただけでためていいタイプにはみえない。ココ最近は出遅れることもあり、後ろからの一発だと他にも数頭堅実に脚をつかえる馬がいる以上、それを差し置いてこの馬を高評価することはできない。デムーロ騎手がこの馬ではなく、ヒンドゥタイムズに乗っていることからもあまり期待はできないか。

ヤシャマル 評価:C(能力:C、血統:B、騎手:C)

前走は出遅れたのがすべてで、東京2,000は決め手の脚があるこの馬にとってはベストな舞台。今回は、中京2,000ということで少し坂があるところが不安だが、2,000はこの馬にとってはあっているだろう。テン乗りの丹内騎手がうまくのってくれれば勝ち負けまである。

ラーゴム 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C

前走は外から一気に差してきて勝利。ここでも出てくる相手に勝利したので、力関係的にはここでもやれるだけの力はある。しかしながらまだ気性難なところが見え隠れするのと出遅れがちなところ、前走より斤量が2kg 増えることを考えると前走以上のパフォーマンスを今の時点で発揮するのは難しいのでは。

ラストドラフト 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:D)

相手がG1級ばかりで1秒以上の大敗を喫するのは仕方がないが、決め手の脚が足りない。中京とは言え、もう少し距離があったほうが良いか。来る可能性も十分考えられるが、鞍上を考えると調教での状態を考慮して選択したい。

レイエンダ 評価:D(能力:E、血統:C、騎手:A)

いくらルメール騎手でもマイルを主戦場としていた馬を長期休養明けかつ中京2,000ではさすがにレース質が違いすぎて勝負にならないだろう。今の所よほど今回買えるくらい調教で動いているなどの要素がない限り、馬券にいれることはない。

評価一覧

評価A:ボッケリーニ
評価B:アドマイヤビルゴ、キングオブコージ、ショウナンバルディ
評価C:シゲルピンクダイヤ、ディアマンミノル、トラストケンシン、ヒンドゥタイムズ、プレシャスブルー、ヤシャマル、ラーゴム、ラストドラフト

評価Cが多くここから勝ち馬を排出してもおかしくない。基本的にはスロペースからのよーいどんなので、例年より前目に勝負できる馬が強いと思うので、評価Bからは一頭は少なからず突っ込んでくるだろう。


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