ターコイズS全頭短評

全頭短評

アクアミラビリス 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

前走は明らかにどん詰まりで前にも横にも出せず、前の馬が垂れてきてかわして進み始めてゴールだったので度外視できる。今回は明らかに鞍上強化で前進。とはいえ、出たなりで集団につけてそれなりの脚を使えるタイプなので枠に左右される。極端な外枠は嫌いたい。馬群は割って入れるタイプなので、2, 3枠あたりの内枠がベストか。輸送でパフォーマンスを落とすタイプでもないので、馬体重の極端な変化と追いきりでのパフォーマンスに注意してみたい。ここでもやれそうな馬ではある。

アンドラステ 評価:B(能力:B、血統:B、騎手:B)

前走鞍上の初の重賞勝利かと思われたが、シャドウディーヴァの追い込みでまさかの2着。それでも直線抜け出して強い競馬だった。今回も同様の競馬ができれば、勝ち負けはできると思うが、不安要素は56.5という斤量である。重賞で55以上背負って勝ったことがないので、この未知の斤量はかなりの不安要素。また、切れる脚がないので、出が悪く中段より後ろからの競馬では確実に勝てない。以上の、不安要素から軸にはしづらいが展開が噛み合えば間違いなく勝ち負けはできる馬であるから紐にはいれておきたい。

イベリス 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

京都牝馬Sを勝利しているが、古馬になってからは1,400以外は勝ち負けできておらず、VMと信越Lは大敗とまるでいいところがない。今の実力だと1,400逃げてなんとか勝負できるかどうか。間違いなく距離延長はマイナスだし、初の斤量もマイナス。好走できる要素といえば、前有利の馬場とレースか。とはいえ、単騎逃げできてやっとでスマイルカナという馬もいる以上、楽逃げできないと思われるので軽視したい。

ギルデッドミラー 評価:C(能力:D、血統:B、騎手:C)

近走は出遅れて勝負ができていない。決め手の脚がある馬でないからある程度のポジションからでないと勝負できない。とはいえ、このラップには適正があり、持続力のある脚は使えるので、戸崎騎手がいいポジションにおさめてくれればなんとか。そこそこ先行してくる馬もいるので、あまり期待はできないか。

クリノプレミアム 評価:C(能力:C、血統:B、騎手:C)

前走は東京コースで差しも決まる比較的ハイペースで流れてさらにスライリーに半馬身外に並ばれて、外に出すことができずに荒れた内を通らなければならなく、それにしては0.9差という着差よりはかなり健闘していた内容だった。長岡Sの内容もよく、ペース的にもこのペースで走れれば、中山1,600も問題なく走れるので勝負はできそう。控えても勝負できるので、前走のように外に出せなくなるよりは、外から逃げ馬につけて競馬してもいい。そのため、極端な内枠よりは少し外枠のほうが競馬しやすそう。今の所全く人気していないのでかなり配当的にも期待がもてる一頭。

サンクテュエール 評価:D(能力:D、血統:B、騎手:B)

前走は大敗はしていないが、追走に苦労するタイプでポジションずるずると下げてしまうことがざら。それであっても決め手の脚があるタイプではないので、福島牝馬Sを除き、いいところがまったくない。横山武騎手ということである程度人気するとは思うが、さすがに能力が足りないのではないか。さらに斤量も増えるということで信頼がおけない。

ジュランビル 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

ここまでの臨戦過程でここに仕上げてきたという感じがしない。少なくともまだ迷走しているようにみえる。距離延長で輸送ありということで全く勝負気配が感じられない。騎手も菊沢騎手を配してきたということで、こちらについても陣営の本気度がみえない。さすがに切りで。

スマートリアン 評価:B(能力:B、血統:C、騎手:C)

前走、前前走ともに惜しい競馬で、前走は粘り込むならもう少し前目で勝負することができればアンドラステのように残れた可能性はある。また、京成杯はマイスタイルが思ったよりポジションを上げなかったので大外を回されて早めムチ入れてしまったので終いがゆるくなってしまった。どちらも展開に泣いた内容で悪くなかったので、ここでも斤量据え置きで牝馬限定戦なら間違いなく勝ち負けできるだろう。期待の一頭。

スマイルカナ 評価:D(能力:D、血統:B、騎手:D)

クラシック期は前目で粘れる競馬で、去年のこのレースでも結果を残しているが、今年は直線でやめてしまっていて勝負になっていない。いくら前有利なコースでも直線でこの上がり時計だと厳しい。さらに実績から斤量も56とこの馬にとってハードな斤量になっていることからここで好走するのは厳しいのではないか。現状4人気なら嫌ってみたい。

ドナアトラエンテ 評価:B(能力:B、血統:B、騎手:A)

前走はそこそこ流れて突っ込んできたはいいが、足りず4着とそこまで悪くない内容。前前走は直線までは問題なく来ていたので馬場の影響か。明らかに力のいる馬場は得意ではない。東京コースの景観が多いようにやはり典型的なディープ産駒にみえる。その点中山もそこそこやれるコースではあろう。ためることもできるし、先行して持続的に脚をつかうことも可能なので、初めての距離短縮でもそこまで悪い結果にならないだろう。ルメール騎手騎乗ということでやはり人気はしてしまうが、そこそこやれる馬ではあるようにみえる。斤量もこの馬の能力に比べたらこの中だと控えめなので勝ち負けには加われると思われる。

ドナウデルタ 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:C)

前走はトラックバイアスでうまく乗ってくることができた。ラップ的にもこの馬の好走範囲ではあるとは思うが、いかんせん斤量、輸送、出遅れ気味なところを考えると厳しいのではないか。今年、去年に比べて順位を上げる要素が見られない。

フェアリーポルカ 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:C)

さすがに加齢か相手なりには走れるが、勝ち負けはできなくなっている。とはいえ、牝馬限定戦ならそこそこの結果は今年も残せてはいるが、明らかに去年よりもメンバーが揃った今回は厳しいか。状態の上積みがあれば紐に入れるか検討するが今のところは切りで考える。

マルターズディオサ 評価:C(能力:C、血統:C、騎手:C)

前走は展開が功を奏し、後ろから突っ込んでこれた。今回はレース質的に最近の競馬ぶりでは届かない。キレがあるタイプでもないので、ポジションが最重要。先行するタイプはそこそこいるので厳しいか。斤量も56背負うので、パフォーマンスが向上するとは思えない。人気が先行しており軽視したいところ。

ミスニューヨーク 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

そこそこの脚は持っているが決め手には足りないので、ポジションがとれないと凡走してしまう。どちらかと言えば、時計がかかるレースがよい。とはいえ、パワーがあるようにはみえない。スピードの絶対値もマイルで足りるとは思えないので、距離短縮は歓迎できない。ここでの好走はさすがに厳しいか。

ムーンチャイム 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

さすがに3勝クラスで勝ったばかりの馬がここで好走するようにはみえない。さらに後方待機の馬で乗り替わりで初騎乗と展開も向かなそう。あまり期待はできない。

レッドフラヴィア 評価:D(能力:D、血統:C、騎手:D)

前走勝ちはしたが、相手がそこまで強くなかったのと展開が向いたとのことでそこまで評価はできない。展開に恵まれてワンチャンスあるタイプで内をロスなく立ち回ってなんとか格好がつくか。外なら買う必要はないだろう。

評価一覧

評価A:なし
評価B:アンドラステ、スマートリアン、ドナアトラエンテ
評価C:アクアミラビリス、ギルデッドミラー、クリノプレミアム、マルターズディオサ

現時点での印

◎スマートリアン
○ドナアトラエンテ
▲アンドラステ
☆クリノプレミアム
△アクアミラビリス、ギルデッドミラー、サンクテュエール

イメージとしてはここ数年どおり、紐で一頭人気薄が突っ込んでくるような形に見えます。現状は特に極端な展開にならなければ、先行して結果を出している馬ばかりなので、印のままでいきたいと思います。






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