僕とouterwildsと皆さんと③〜クリアからその後〜

くそぅ、好きな映画ランキングに、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」が殴り込みをかけてきやがった・・・。ジャッキーが俺の中で強すぎる。
ちょっとマイナーな作品かもしれないが、未見の人は是非見て欲しい。
衰えていくなかで、それでもまだまだ動けているジャッキーが見れる貴重な作品だ。
ちなみに、ジャッキーが衰えた今、次なる香港アクション俳優はドニーイエン(代表作「イップマン」など)だよねーと思ったけど、今Wikiったら、ドニーももう58歳だった・・・。
次世代アクションスター求む。

ということで、前回、中盤までのジレンマについて書かせていただいたが、
今回はいよいよ、本編終盤を思い出してみることにする。

終盤・・のまえに

皆さん、全く異論は無いと思うが、このゲームの魅力の一つに音楽があると思う。
OuterWildsVenturesの面々が奏でる楽器ももちろんだが、オープニングや、日常的に流れる穏やかなBGM、要所要所で胸を貫くような、所謂「胸熱」なサウンドは、どれも非常に印象的だった。

少し前のゲームにはなるが、同様な感覚を覚えたゲームに「ori」がある。
あちらも、オープニングからゲームプレイ中、至る所で心地よい、時には恐怖を増長するような音楽が奏でられていた。

一方で、最近プレイしていた某ゲームは、時折「どこぞのフリー素材」みたいなBGMが流れていて、それはそれでチープ感があって味にはなっているのだが、その差をまざまざと見せつけられると、ゲームにおいて音楽がいかに重要かを考えずにはいられない。

余談だが、「タケ」さんが「ようちゃん」さんと「サンコ」さんとでプレイしていたOW、最後の最後、例の全員集まるシーンで、楽器について深くこだわりを持って考察していたことが非常に印象的だった。

僕も少々ライブハウスでライブする程度には楽器をかじっていたが、「タケラム」周辺の方々はかなりバンド活動を真摯に行っていたようだ。
(個人的にはとても興味深い)(タケさんの文化祭の話は笑った)

そんなバックグラウンドがあるなかで、ようちゃんが「楽器の構成などが気になってしまう」あまり、「とてもエモい」と一般的に評されているOW最終シーンで、気持ちが入りきれず一人、冷静になっていたようだった。
(ご本人は、それよりも、ここまで積み上げてきたものをおとぎ話風に終わらせることに納得いっていなかったのかもしれないが、それは私の理解の及ばないところだ)
いずれにせよ、このゲームにおいての音楽、楽器が一定水準以上のクオリティで実装されていたからこそ、このモヤモヤが産まれたのではないか。
もっと適当な架空の音鳴らしておけば、そこまで引っかかることはなかっただろう。
音楽というある意味彼の専門分野に入ったときに、当該シーンがよくできているからこそ、細かい部分での違いが気になってしまったのだと思う。ある意味プロフェッショナルすぎたのだ。
僕は幸いにして、全くその辺り気にならない程度のへっぽこバンドマンだったので、むしろこれに関しては得をしたのかもしれない。
(ようちゃんさん、もしこれを見ることがあって、的外れだったらごめんなさい。)

終盤

さて、リアタイでプレイしているわけでもないので、
さっさと本編終盤に思いを馳せよう。

終盤になると、残念なことに自分の脳でクリアできる範囲を超えていたように思う。
きっと、腰を据えてどっしり構えて、何度も何時間もウロウロしつつ、少し時間を空けてからの閃きも多用しながらゴールに向かうプレイスタイルを、制作側は意図していたのだろう。

しかしながら、堪え症のないむさし屋は、サクサクとある方法(前話参照)を用いてクリアしていった。

それでも、単純に物語として秀逸であるため、各地で起きていたことを収集、分析しながら、自分の中で噛み砕いていったと記憶している。

太陽ステーション関連の、
結局失敗したんかーい
という展開は、想像の斜め上を気持ちよく通り過ぎていったし、
闇のイバラの中で死んでいった脱出ポッドnomaiたちを見たときは、酷く落ち込んだ。

単純なパズルゲームのネタバレと異なり、あくまで攻略する過程での手段を手に入れただけで、その先にある物語は自分で理解していくスタイルだから、ネタバレ攻略が単なる作業に落とし込まれなかったのは救いだった。

配信系のプレイヤーの凄いところ・・・というか羨ましいところは、配信というある意味「背水の陣」に自らを課すことによって、安易な逃げに走ることなく、自力で解いていくことを是としているところだと思う。

かつ、個人的には2名以上でワイワイやりながらプレイしているスタイルを見るのが楽しいし、自分がそうであったら良かったな、と感じるので、記憶を失ってもう一度OWに出会うことがあるとすれば、是非誰かと一緒にプレイしたいものだ。それならば、きっとある程度は自力で解くであろう。

そんなこんなで、記憶の中の僕は、
順調に最後に向かって進んでいく。

量子の月でソラナムを見つけた時は心底おろどいた。
そして、多くのプレイヤーと同じく、ソラナムは可愛いヒロインと化した。
あんなエゲツない宇宙服着てるのにな。中身ケモノなのにな。
人間、割となんでもいいんだな。あ、ハーシアンか。

灰の双子星プロジェクトの中に突入した時は、
正直その時点でもイマイチそれが何か理解していなかったので
理解不能な景色に驚愕した。

そして、最後の場所へ。

雑に進めてきた僕は
ここにきても未だ、、、全てを正しく理解できていなかったと思う。
しかし、それでも。
最後に展開された一連のシークエンスは、このゲームを自分の中で歴代TOP3に押し上げるだけの力があった。

ミニマムな宇宙のためか、登場人物は最低限だったこともあり、最後に集まった連中は、それぞれ少しの縁しかないものの、昔からの仲間のように見えた。
それぞれが噛み締めるように呟く言葉、それを読むたびに一歩一歩、終わりに近づくようで寂しい気持ちになった。

一人一人、楽器を奏で、やっと全てが重なったと思ったら、それを永く聴かせることはしない制作側がちょっと憎らしかった。



そして、爆発。


全てを見届けたあと、しばしの放心。
よくわからないなりに、凄い作品だったというありきたりの感情が残った。


でもやっぱりよくわかってないわけよ


はい、ここまでが僕の本編プレイでした。
で、よくわかってないんです、この時点で。
今思えば、僕の中でのOWはここまでが序章でした。

この時点で、僕の中でのOW評価は、最高ランク。
でもまだ、TOP3の3位くらい、という感じ。
(1位はBotW、2位はFallOutかな)

それでもやっぱり人生3本の指に入ってるわけで、かつ謎もまだ咀嚼できていない。
ですから、当然だけど、色々と情報を漁るわけです。

先日Twitterでは書きましたが、
すなぎさんのレビュー、てっけんさんのレビュー、カラヤゲさんの書物庫、たくさん拝見させていただきました。
これに、すなぎさん→タケラムさんの配信と繋がり、
僕の中でのOuterWilds神5が出来上がります。
改めまして、皆さんには大変お世話になりました。お世話になっております。

今では、皆様、会話の大小はあるものの、Twitterを通じて繋がらせていただいておりまして、大変恐縮でございます。一介のゾンビ(まだ本編終了時点ではゾンビでもない)に、取り合っていただいて感謝しかございません。リアル世界でいう芸能人とつながってる感でございます。恐縮。

また、ここではその5名に言及させていただきましたが、その他、OWを通じて、多くの方とお友達にならせていただいております。皆さん今後ともよろしくね!

はい、で、諸々の情報を収集していく中で、
ほぉー、そういう意味だったか!とか、俺そもそもそこ理解してなかった(誤解してた)べや!とか、色々出てくるわけですよ。
そういった正しい解釈について、咀嚼して言語化している連中はどうかしてる(絶賛)とも思いました。OWをしゃぶり尽くしてるんだもん、ゾンビどもは。

で、OWは、「この題材だから」=「過去にあったことだから」、全ての情報が我々の手元にないのもいいですよね。
だからこそ、皆が想像を膨らませる余地がある。
いってしまえば、まだこの先数年は、このネタで食っていけるわけですよ。ゾンビ的には。個人的にはnomaiのベッドの形だけで誰かと1日語り合えるんじゃないか(嘘)と思うくらい。
それくらいに、描かれているものも深く、描かれていないものも絶妙なんじゃないかなと思います。この辺りは、カラヤゲさん辺りが細かく気にされてましたよね。

余談ですが、ディズニー(特にシー)が、同じようなことをやってます。
パーク内を歩いていると、何も説明もないオブジェやポスターが設置されていて。でも、それってよくよく見ると何らかの意味がある(っぽい)んですよね。
有料のパーク案内サービスとか使うと、細かく説明してもらえるのかもしれませんが、そうじゃなくても、風景散策するだけでも、色々と発見があって面白いものだったりします。
機会があれば、大海の嵐的な大物だけじゃなく、nomaiベッド的なオブジェにも、目を向けてみてください。


そして!

ある程度情報を収集してから、
いよいよ「タケラム配信」の視聴に着手するわけです・・・。

次回、「ゾンビ化(腐敗度弱)」
ご期待ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?