黄昏の闇の夢
昼の暑さが残る夕焼け
ビルの屋上に女性が独り
西の空を睨む
太陽を睨む
早く沈めと
彼女は闇に住まうモノ
陽が落ちた街は彼女の狩場
高まる狩の興奮に体を震わす
ビルの地平に消える太陽
昼の世界の獲物が待っている
眼下の都市を睨む
ネオンを睨む
早く寄こせと
彼女は闇に生きるモノ
ネオンが光る街は彼女の狩場
高まる宴の興奮に喉を鳴らす
今日の獲物はフルーツパフェ
街で流行りのオシャレなお店
闇が陽の光ともにあるこの一時
本性が目覚め切らないこの一時
人の波に飲まれ流され
世の理に逆らい歩く
願いを心に刻む
己の血に刻む
まだ飲まれるなと
彼女は闇に縛られたモノ
希望に溢れた街は彼女の狩場
高まる夢のひと時に胸を躍らす
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