内省する。振り返り、考え、新しく行動する。

反省と内省とは違うようだ。
あいまいに使っていたが、反省は自分の行為を評価し、悪かった点を改めるというニュアンスが強い。
内省は、自分の行為およびその裏側にある背景を考え理解する、というニュアンスだ。
反省は追及されるというイメージが強いが、内省には静かに振り返り理解する、という感じでしょうか?

では、内省することによって何を得ようとするのか。それは、自分の思考回路や価値観、そして行為の選択基準、選択肢のバリエーションまでを理解することだと思います。
キャリア相談で、不運が続いている、失敗を繰り返している人の話を聞いていると、共通点に気が付きます。それは問題に直面した時に、同じような基準で対応の方向と方法を決めてしまう、ということ。冷静に受け止め、いままでの経験を踏まえ、今回はどうすべきかを考えない。結果的に同じ思考回路に乗せてしまうので、同じ行動をとってしまう。
そこに経験の知恵や行動の工夫、あるいは次の手が加わらない。考え方と行動の選択肢が増えていないというとわかりやすいでしょうか?

人の成長は、自分の経験を参考にしながら新しいやり方にチャレンジしていくことで実現されてきたと考えると、対応に移す前に、それまでの経験を並べて検証することが有効なはずです。
さらに、成長につれ関係する人の数は増えていきます。関係も遊びだけでなく、学び、仕事、活動といった分野でさらに多岐にわたって広がっていくはずです。そうして関係を持った人に、聞く、質問する、相談することによって、疑似経験を増やし、それも検討していくといった手法が増えていきます。さらに言えば書物からの情報、知恵なども、経験に含まれるといっていいでしょう。

これらを整理しながら考える。
内省とはそんなことだと思います。

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