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宮城県の休業要請解除とともに考えるべきこと

こんにちは、株式会社フォーバル東北支店の高橋了です。
東北地域の中小零細企業にとってなくてはならない存在になることを目標に経営コンサルタントとして活動をしています。

宮城県は5月5日、宮城県内の休業要請について、7日以降は継続しないと発表されました。理由は「経済が疲弊している」というところにあるようです。また、県内の新型コロナウイルスの感染者も8割退院しており、新たな発生も他県に比べ多くないことが今回の休業要請の解除に踏み切ったところでしょう。

宮城県の休業要請対象施設

以下は宮城県の公式情報です。休業要請時の対象施設の一覧になります。

仙台市内大型ショッピングモール5月6日時点休業情報

※5月6日時点のちゃうちゃう調べ
※ほとんどの店舗が5月6日までの休業予定を出していた
【JR仙台駅前エリア】
・パルコ全館休業→当面の間休業
・パルコ2全館休業→当面の間休業
・仙台ロフト全館休業→当面の間休業
・エスパル仙台→当面の間休業
・イービーンズ全館休業→当面の間休業
・藤崎本館→当面の間休業
・仙台フォーラス→当面の間休業
・三越→当面の間休業
詳細は各店舗のホームページをご確認ください。
※5月8日時点でエスパルは11日、パルコは14日など、続々と再開の情報が出ております。改めて詳細は各店のホームページをご確認ください。

おやおや?仙台駅前のショッピングモールはほぼすべて「当面の間」の表記に更新されています。セルバなど泉エリアや名取のイオンなども同様の対応のようです。「5月6日まで」の表記が「当面の間」に変わっているということは、様子を見ている状態といったところでしょうか。

仙台市の公式情報を確認しましょう

要点をまとめると。

◆施設やその管理者へ
区域:宮城県全域
期間:令和2年5月7日から5月31日まで
・入場制限や誘導を行うこと
・手洗いの徹底や消毒設備の設置すること
・利用者のマスク着用うぃお願いすること
・三密を避けること
◆外出自粛要請
県民に対し、不要不急の帰省や旅行など、県境をまたいでの移動自粛を要請します。また、繁華街の接待を伴う飲食店等への外出について、年齢等を問わず、自粛するよう要請。
区域:宮城県全域
期間:令和2年5月7日から5月31日まで
・県民に対して「新しい生活様式」の徹底を要請
◆職場における取組の要請
区域:宮城県全域
期間:令和2年5月7日から5月31日まで
・引き続きテレワーク等の推進すること
・時差出勤や自転車通勤の推進すること
◆イベント・パーティ等、催物開催自粛の要請
・クラスターが発生するおそれのある催物の自粛
・特に全国的かつ大規模な催物はリスク管理が困難であり慎重な対応を
・比較的少人数(50人以下)かつ条件が満たされたイベント(歌唱を伴わない演奏会、茶会、室内イベント、近距離での会話が伴わないもの)は主催者に対して適切に対応するよう要請

休業要請対象施設への自粛要請は解除するものの、県民に対する行動は今まで通り自粛をしてください、ということです。
飲食店やカラオケ店、スポーツジムなど、再開される事業者の皆様は営業方法を熟考されてください。大型ショッピングモールが休業しており、出歩く人が少ない中、さらに宮城県としては県民に自粛の要請を継続して訴えています。すぐに利用者が回復するとは限りません。利用者が回復しない中の営業再開は経営をさらに逼迫してしまう可能性があります。もちろん再開しないことには収入も無いため、固定費を垂れ流すことになりかねません。
日商レベルでの損益分岐点売上高を見定め、さらに密を防ぐ営業が求められます。

事業者におけるポイントは「新しい生活様式」への対応

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10個中5個はオンラインです。とくに6番の遠隔診療は国のSociety5.0にも記載されている内容であり、オンラインで複数人の同時接続は5Gの普及でよりタイムラグの少ない通信が可能になります。今後国が進むべきロードマップに準じていることが分かります。
アフターコロナで今まで通りの世の中に戻るのか、今までと違う世の中に変化するのか、いずれにしてもSociety5.0に向けた国の取り組み自体に変更はないでしょう。
休業要請の解除と同時に今まで通りの業態で再開するのか、新しい生活様式や少し先の未来を見据えた再開をするのか、5年後10年後にその差は大きくなるでしょう。
今の存続が苦しい中ではあります。
経済対策はこれからも出されるようであり、雇用調整助成金も制度がさらに拡張されています。持続化給付金も申請が開始しました。国の支援制度を活用し、経営者の皆様は未来対応を考えた事業再開への思考の転換をされることをおすすめいたします。

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