雇用を守るために。

こんにちは、株式会社フォーバル東北支店の高橋了です。
東北地域の中小零細企業にとってなくてはならない存在になることを目標に経営コンサルタントとして活動をしています。

緊急事態宣言とはいえ、いまひとつピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の新型コロナウィルスの影響はジワジワと進行しております。そして、経済活動においてはご周知の通り、大きな影響が出ております。

仙台市内での休業状況

緊急事態宣言を受け仙台市内及びその近郊で、大型ショッピングモールや百貨店の休業が始まっています。ちゃうちゃう調べを記載します。

【JR仙台駅前エリア】
・パルコ全館休業
・パルコ2全館休業
・仙台ロフト全館休業
・エスパル仙台
　本館B1Fエキチカキッチン、東館２F青の葉デイリーマーケットは短縮営業
　東館医療機関は通常営業
　上記を除き休業
・イービーンズ全館休業
・藤崎本館
　5月6日まで休館し、平日のみ地下の食品販売のみ営業
・仙台フォーラス
　美容室以外休業
・三越
　18日以降方針発表
【泉区エリア】
・セルバ
　食品フロアやドラッグストアを除き休業
・仙台泉アウトレット全館休業
【宮城野区エリア】
・三井アウトレットパーク仙台港全館休業
【太白区エリア】
・ララガーデン
　医療機関を除き休業
【名取エリア】
・イオンモール名取エアリ
　食品売り場を除き休業
4月18日現在のちゃうちゃう調べです。
詳しくは事業者のホームページ等をご確認ください。

事業者における影響

休業を余儀なくされる事業者の皆様は直接大きな影響が出てしまうことはご想像の通りです。しかし、このような事態は間接的な影響が出ていることを忘れてはなりません。
・モノの流れ
「消費者←小売り業←卸売業←製造業や農業、水産業、各段階の物流を担う業者」
一番左側が停滞すると、右側にどんどん影響が出ていくわけです。
・飲食店が休業すると
料理の材料や半製品を提供している、飲食店からすると仕入先にあたる業者の皆様に影響が出ます。当然、お店がお休みなるということは、仕入れがなくなるということになるため、その分の売上がなくなります。
・小売店が休業すると
小売業全般では、包装資材など必ず使用する資材関係。そして広告宣伝用のポスター等の掲示物を製作している広告会社さん。アパレルなら卸問屋さんやその先の縫製工場などが挙げられます。

企業の目的

これは各企業において、さまざまであり、経営理念として掲げられているのではないでしょうか。ちゃうちゃう的には、利益を出し、雇用を守ることが重要であると考えています。
休業が長引くほど、各フェーズにおける企業の体力が落ちていき、雇用を守ることが困難になる可能性があります。
国からも経済政策が多数出てきています。制度を理解して活用していきましょう。

雇用調整助成金

詳しくは厚生労働省のページをご参照ください。

【抑えておきたいポイント】
１．生産指標要件の緩和
　　売上や生産量が1か月で5%以上低下していること
　　10%から5%に緩和され、期間も3か月から1か月に短縮されています。
２．助成率
　　解雇を伴わない場合、中小では9/10で90%の助成率と非常に高くなっています。
３．雇用保険被保険者以外の労働者も対象に含まれる
４．計画の事後提出を認める
　　6月30日までのに労働局もしくはハローワークへの提出になります。

これからの対応

「緊急事態宣言で大変だ！」「休業だから解雇する！」「うちは休業対象じゃないのに売上が下がって困る！」などなど、ご意見はさまざまあるかと思います。雇用を守るため、会社を存続させるために、取れる対応は取りましょう。
雇用調整助成金については、まずは顧問契約をされている社会保険労務士の方がいらっしゃればご相談されることをおすすめいたします。