富野由悠季監督信者の私が宮﨑駿監督最新作「君たちはどう生きるか」を見た話

今話題の宮﨑駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を16日のレイトショーで見てきました。

ネタバレしない範囲で語るので大体ふんわり雰囲気で話します。

ちなみに去年の今頃は富野由悠季監督の最新作「GのレコンギスタⅣ・Ⅴ」の限定上映が近かったのを思い出します。
宮﨑駿監督も富野由悠季監督もテレビアニメ黎明期から活動し80代になられても精力的に作品を作っていらっしゃるすごい方だと思います。
その両監督それぞれのの作品を短期間で見れるなんてすごく贅沢だと思ってます。
なお富野由悠季監督はもしかしたら次回作にヒミコヤマトがありますので、それを考えたらマジで頭おかしい(褒めている)状況になりますよ。

さて宮﨑駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」ですが、なんというか絵力作画力の濁流というか土石流というか大洪水でした。
宮﨑駿監督作品だから毎度のことなのかもしれませんが、スタジオジブリによる濃密な作画で宮﨑駿監督の世界観が描かれる。
現実世界も怪しげな雰囲気があったし、異世界もものすごく独特で宮﨑駿監督の夢の中の世界を見ているような感じ。
特に私が気になったのは液体の表現だったのですが、ポニョ・風立ちぬ・君たちはどう生きるかの宮﨑駿監督3作の水の表現って、どこかねっとりしていると言うか不気味な感じがしたんですよね。
水の表現含めて「君たちはどう生きるか」に存在する不気味さが出ていたということなのでしょうか。
そんなアニメーションから感じる不気味と、作品の空気感や現実世界での登場人物たちのどこか淡々としてよそよそしさを感じる喋り方も強く印象に残っています。

もし小学生時代の私にこの作品を見せたらトラウマになるかもしれない。
それくらい劇物の映画だと思う。
それを現時点での遺作として作っちゃう宮﨑駿監督がすごいと思うのえす。

先程「君たちはどう生きるか」を劇物と言いましたが、30半ばを過ぎた私にはすごく下手したら心地良いといってしまう雰囲気の作品なんですよね。


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