見出し画像

農作業記 #18「種まきの準備 その2(種籾の浸漬 1回目)」

田んぼの準備は進めつつも、並行して進めなくてはいけないのが、苗作りの準備。既に3/17に苗を育てるためのハウスの準備はほぼ完了している。

これからやるのは、その苗作りの前段階=種まきの準備である。
がんも農場の1回目の種まきの予定は4/8。
その日程に向けて始めるのが、”種籾の浸漬”である。

種籾は稲刈り後に乾燥した籾そのもの。
これがお米の種になるわけだけども、そのまま種まきができるわけではない。

まずは消毒。種籾には空気中にある雑菌がたくさんついていて、発芽したばかりの芽に取りついて悪さをしてしまう。発芽の段階でダメージを受けてしまうと、その後の生育に大きな影響を与えてしまうので、回避しなくてはいけない。安定的に栽培をするには消毒である。

ただ、がんも農場ではなるべく化学合成した農薬を使用しないようにしている。ではどうやって消毒しているのか。

エコホープという微生物資材を利用して、消毒をしている。
害のない微生物を種籾に纏わせることによって雑菌から種籾を守るということである。農協でエコホープによる消毒まではしてもらって、消毒済みの種籾を受け取ってくる。

今日受け取ってきたのは52kgのコシヒカリの種籾。
4kgずつ網の袋に入っている種籾が13袋。
引き取ってきた種籾の袋を縛り直して、水槽に沈める。

水槽には水中ポンプを設置して、常に酸素が供給されるように。
また、水中ポンプを回すことで水温が上がるのだけど、10℃-13℃くらいの温度で推移するようにサーモスタットで調整している。

これで10日前後の間、水に浸けておくと種籾から種籾から芽が出てくる。
種籾の浸漬は、目安として積算温度が100℃となっている。
10℃の水温で10日である。その後、少し加温して芽を出すのが”催芽”。
この状態で種まきの準備完了。

今日水槽の温度を確認したら13℃。
例年より少し気温が高いので水温も高め。
この調子なら10日もかからずに芽が出るかも。

予定では全部で3回の種まきの予定。
種まきの準備もまだまだこれから。

それでも、種籾の浸漬が始まると、もう種まきまでのカウントダウンが始まったわけで、田植えまでも刻一刻と近づいているわけで。

ちなみに種まき4/8→伏せ込み4/11→田植え5/11の予定。

田んぼの方はまだぐちゃぐちゃ。
今日はお米の部会でやっている田んぼに、土壌改良剤を散布。
ミストを背負って240kgまいてきたけど、久しぶりに重いもの背負ったのできつかった。。。

がん!がん!がん!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?