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農作業記 #12「苗間ハウス その3」

さてさて、苗間のハウスを建てる作業も3日目となる。
今日は一日作業ができるので一気に進むなー!と朝起きたら、
なんとなく雨のような、雨音が屋根を叩く音がするようなしないような。
カーテンを開けて確信した。これは降ってる、、、

「うわー!まじかー!作業できんか、これ」

春の作業は天気に大きく左右される。
湿気った状態で田んぼに入ろうものなら、せっかく平らに仕上げた田んぼがでこぼこになってしまうのだ。下手すると機械がハマってしまって、落とし穴のように田んぼがエグれてしまうことになる。

最初、農業を始めた頃は、決まった予定が遅れるのが嫌で、なるべく作業を進めるためにある程度雨で濡れていてもやってしまっていたことがあった。
ところが、運よく作業できた時はいいが、時おり判断を誤って、機械が田んぼから抜け出せなくなってしまったこともあった。そうなると、作業が遅れるどころではない。機械を田んぼから出すことから始まり、それがいつになるのか、見当もつかない。段取りが全て狂ってしまう。

というわけで、田んぼのコンディションについては作業ができるかどうかを、かなり慎重に判断をするようになった。もちろん田んぼの作業ができなかったとしても、個人事業主の宿命か、それなりに事務仕事とか、考えるべきこととか、山のように積み重なっているので暇を持て余すことはない。(暇ではないが、集中が続かない時は映画にフラッと行くことも)

今日は絶対にNGである。

午前中は諦めて、さっさと別の仕事をすることに頭をシフトした。
でも、午後はできるかもしれない。何しろここ数日は連日最高気温20度付近まで上がっている。ちょっとした雨くらいなら、あっという間に乾いてしまう。

午前中は銀行の用事とか、急遽注文のあった方の米ぬかを取りに行ったり、急遽壊れかけている洗濯機を買いに行ったりと、雑務をこなす。
改めて田んぼを確認したら、OK!しっかり乾いてる。

さきちゃんと出動して、午後は苗間の仕事ができた。
5棟ともハウスの骨組みを組み立てるところまでは完了。

この時期、家事担当のさきちゃんは先に帰って、残り1hほどはソロ活動。ハウス内の藁を集める作業に取り掛かった。1人だと進まないなーなんて思いながら熊手を動かすこと数十分。17時のチャイムが鳴って、今日の仕事はフィニッシュとなった。

さてさて、今夜は全国民が注目のWBC。
無事勝利できますように。村上様打てますように。

がん!がん!がん!

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