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農作業記#33 「荒代」

ついにこの時がやってきた。

荒代=アラジロの始まりである。

今までは育苗ハウスの管理と、田んぼでの作業の2本立てだった。

これが、荒代が始まると、水の管理、育苗ハウスの管理、そして田んぼでの作業の3本立てとなる。

あ、そうそう、荒代とは1回目の代かきのこと。
田んぼに水を入れて、土と水をかき混ぜてとろとろにして、田んぼを均平にする作業。これをしないと、田植えにならないのである。

代かきは全部で2回やっていて、荒代→本代(ほんじろ)となる。
僕は荒代の時に時間をかけて、もう手直しする必要のない状態にしておいて、いざ田植え前の本代のときはササッとやるみたいなイメージ。

荒代は水が入ったところからどんどんやるのだけど、本代は田植えのだいたい3-4日前にやっている。

1日に田植えができる面積も時間的に限られているので、自ずと田植えの日程が決まり、それに従って本代の日程も決まる。

ところが、荒代はいつやってもいいので、準備できたところからどんどん進めていく。したがって、時間の許す限り荒代は進められるということで、自ずと仕事の時間がエンドレスということになる。

GW前くらいからボチボチと田んぼに水を入れ始めた。
今年は例年より少しだけGW遊んでしまったので、1日遅れで代かきをスタートした。GWの最終日5/6から代かきはスタート。

5/7になってやっちゃんが学校に行くようになってから本気モードに。
睡眠時間を極端に削ることはしないけども、逆にいうと睡眠以外はなるべく代かき作業に徹する。

もちろん家族にバックアップもしてもらって、今まで従事していた朝ご飯の準備とかお風呂掃除などもこのときばかりは多めにみてもらい、ひたすら代かきを進めている。

説明しそびれたけども、代かきは水加減がものすごく大事である。
なので、水加減がちょうどいい状態の田んぼがあれば、なるべくその時に代かきを済ませてしまいたい。

翌日になれば水は減り、改めてまた水を入れなくてはいけないかもしれない。雨が降って、今度は水が多過ぎて、水を落とさなくてはならないかもしれない。

水は自然のものなので、コントロールしきれない部分がある。
欲しい時に入れられなかったり、必要のないのに入ってしまったり。

こういった諸々の事情で、今我が家は忙しさのピークを迎えている。
荒代さえ終われば、あとは少しペースを落とせるのだけども、
荒代も半分は終わって折り返し。あと少しである。

がん!がん!がん!

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