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[CBUNI]マイナーなジアスキャラの個人的評価と解説⑤「リル・フェンシー」【CosmicBreakUNIVERSAL】

 こんにちは。gandamgxです。
 このnoteってマイナージアスの解説というよりはもうなんかマイナー格陸ジアスの記事になってる気がするんですけど、まあ射撃機っていうだけでも一定ラインの強さはあるからね、仕方ないね・・・(あとヤバいことでお馴染みのエレオノールが未所持)

 今回は以前から欲しかったリル・フェンシーを入手できたので使ってみました。
 一見格陸ジアスとしては優れた武器ステータスとは裏腹に、普通にかわいそうなキャラでした・・・
 それでもって弱格闘キャラの割と本質的な話をします。

リル・フェンシー

狼少女といっしょ

マイナーキャラ内での強さ ★★★★★
扱いやすさ ★★★★★
隙間産業度 ★☆☆☆☆

[特徴]

内蔵武器など

・リルHD

 敵をひるませる遠隔攻撃を行った後、接近するサブ。発動時に若干後ろに下がってから接近するという挙動を取るが、同系統の攻撃をするジョストガンダーHDにも同様なタイムラグがあるので、これに関しては致し方ないか。
 発動時に「がおーっ!」もしくは「わん!」というボイスが出る。かわいいね。

・リルAM

 かの「ラフィール」と同様な「威力 低・射程速度 高」のステータス配分をしている格闘。速度に関してはラフィールより10%ほど高い。
 もうこの時点で結構強そう。
 
ただし、踏み込み距離がWLKに依存するため、最大性能を発揮するにはWLK39が必要となる(下画像参照)。とはいえ、36と39だと誤差レベルの違いなので、スロット数やアサルトステップの閾値も加味すると36で良いと思う。
 通常時のコンボ数は最大3回、ヒット数は最大4。格闘を初段から最後まで連続して命中させた場合は最終段が1ヒット追加され、HP70回復、グラディエーターとソードアタック(格闘威力+15%)を自己付与できる。自己バフの効果時間は7秒(ちょっと短くない?)。なお、複数の敵を巻き込んでパワーアップを発動させると、巻き込んだ敵の数だけ回復効果発動してそうなエフェクトは出るが回復量は70一定。

 なんか自己回復と自己バフってこれ強そうじゃね?!?!?!

WLKごとのサブの踏み込み距離の測定結果


 参考までに、アサルトステップの前進距離の閾値についても記載しておく。

数値はWLK/FLYとして表記。FLYを1にする場合、前アサステの最長距離はおそらくWLK35時。


・フレイムカートリッジ

 射撃盾。エフェクトがフレオーネのそれと似ているが、同じなのは外輪部分だけ。敵に擦りつけると確定で3秒間バーニングにさせられるが・・・だからどうしたと言わざるを得ないオマケのオマケ。パリィよこせや。おい。
 目玉ギミックではないにせよ、どうせなら弾数100にするとかそのあたりの配慮はあってもよかったんじゃなかろうか・・・。

・スパイスカートリッジ

 三連射できる足止め射撃。同類の中でも取り回しは良い方。ただし迎撃とかであんまり雑に使っていると割とすぐに弾がなくなるので、使いどころはちゃんとしたほうがいい。
 ちなみにエフェクトをよく見ると分かるが、コショウの容器ごとぶん投げている。

その他

・なぜかカートリッジにアンチバーニングがある。いつ使うんだこれ。いやまあ多分フレーバーとして採用されたんだと思うけど・・・
・サブの並び順の都合なのか、ジェットアクセルBSからAMにコンボを繋げることができない。
・待機中は常に耳がぴこぴこ動く。かわいいね。
・地味にCBにはリルの他にガチの獣人キャラがいない。一見獣人に見える月守キョウカ(CBUNI未実装)も、猫耳は髪によるものだし、しっぽは紐だったりと、獣モチーフキャラは多けれどガチ獣人はリルのみである。
・ガジェットが比較的シンプルな造形なので、CBキャラの中ではコスプレイヤーにやさしい方だと思う。
・冷静に考えてみれば敵を調理して食べてHP回復ってどういうことなのか訳が分からない。人間に置き換えてみればガチサイコである。

[解説]

 毎年10月になるとハロウィンガラポンとして復刻されるキャラの一部。旧CBだどんなのだったかよく知らない。
 実装されてから2年後の2023/10/18に上方修正された。実装初期から使われてなかった上に季節の特別枠ガラポンとして復刻機会があったのに上方されるまで結構長かったね。

 とりあえずいつもの感じでチューンしてみたら、TGHは低いけどHPが比較的多めになった。まあ初期のTGHが8だしな・・・

CBUNIで最もサマーノボリフラッグBSJαが似合う女。

 良いところと言えばやっぱり武器の初期ステータスと踏み込みが優秀なので、かなり扱いやすいこと。威力 低・射程速度 高はやはり正義。
 メインギミック等の難点を除けば格闘キャラの中ではかなり扱いやすい方だと思うので、不遇マイナージアスの入門キャラ(?)としてはかなりうってつけな感じがしている。

 コショウも大分当てやすいし、HPに余裕もあるし、HDのサブはロックオン不要なので素早く追撃を入れられるなど、マイナージアスとしてはその扱いやすさに困惑するレベル

 逆に何がダメなんだこの娘は・・・

[難点]

①メインギミックの起動しづらさ

 「格闘を初段から最後まで当てれば自己強化と回復」・・・
今まで見てきたマイナージアスと比べると随分単純かつ強力な効果に思えるが、この言葉の裏にはいくつかの実用上の問題点が隠されている。

 まず「初段が当たるかどうか」。初段が当たらなければ後のコンボがフルヒットしてもギミックが起動しないので、この制約は地味に重い。
 幸い、初期から速度と射程は長い上に当てやすい足止め射撃もあるので、シルビア、セイクリッドシルビアあたりなんかと比べるとかなり命中させやすくはあるのだが・・・本番はここからである。

 次に「初段が当たった後、残りの格闘が全て当たるかどうか」。いや、至極当然のことを言っているだけだが、これのウェイトが実はかなり重い。

 というか致命的な問題なのだが・・・格闘判定の発生に隙があるので、格闘に割り込まれてコンボを中断させられたり、WB回避で逃げられたり、といったことが頻発するのである。
 
特にWB回避されるのは致命的で、固定WBのキャラもしくはWB回避のことを知らない相手でない限り、ほぼ避けられると言っていい。

 さらに、これに追い打ちをかけるように相手が通常スタンによってコンボ中に吹っ飛んでいかないことを祈る必要がある。
 これは格闘コンボ中に通常スタンを引き起こした場合、敵が吹っ飛んでいくためである。

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 「通常スタンって何?」「じゃあ格闘当てると敵がスタンするのはなんなの?」という読者のため(この記事を読む人の中にそんな初心者はいるのか?)に補足しておくと、格闘中に行動不能になるのは「格闘スタン」という分類のスタンであり、通常スタンとは異なる。

 格闘スタンは、格闘攻撃が命中するとスーパーアーマーやクリムゾンベール、または無敵状態でない限り必ず発生するスタンであり、このスタンではカートリッジの「スタンリゲイン」は発動しない。
 通常スタンは、隠しパラメータのスタン値が一定値に達すると生じるスタンであり、その程度によって小スタン・中スタン・大スタン(回転スタン)等と分類される(らしい)。このスタンでは「スタンリゲイン」が発動する。
 スタンの程度の分類に関しては詳しくは知らないので他の人に聞いてくださ~い。
補足以上。
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 敵が吹っ飛ぶと、その先が壁でもない限り格闘が届かなくなるので、一段当たらないだけでもギミックが機能しないリルからすれば超致命傷である。
 一応、他の味方が敵を攻撃していなければ起こる確率は低いが、それでも直前に攻撃を受けていた相手であれば十分に起こりうる。30部屋だとそこそこ起きた。

 じゃあ単騎のやつを狙えばいいって?それについては後述を・・・

 一旦ここまでのギミックのことをまとめると、
「しっかり敵と距離を詰めて初段を当てた上で」
「相手に格闘を割り込まれず」
「WB回避されたりもせず」
「相手が途中でスタンして吹っ飛ばず」
「最後まで格闘攻撃を当てられればギミック発動、無事パワーアップ!」
ということだが・・・


 カイジの「沼」か??????

あの悪魔っ‥‥‥‥!三段クルーン‥‥‥‥‥!


 余談だが、2023/10/18に同時に上方修正されたネムリムは
「強力な妨害効果を発動しながらもそこまで重くない条件で効果を発動できて」、
「HPを50 or 100回復」、
「空戦射撃機だから被弾率も比較的低く」、
「なおかつ射撃武器自体もフラウ・アドネ同様の初期誘導角を持つタイプに上方されたので普通に良い武器もらえてる」
とかいう暴挙だったので、リルが不憫でならない。

②じゃあ単騎を狙えば回復効果で有利に戦えるのでは?

 確かに、回復効果自体は結構強いし、単騎の敵なら途中で吹っ飛ばれることもないから比較的安定してギミックを活かせるね(なおWB回避)。

 だが甘い。

 マイナージアスがマイナージアスたる所以にして最大の難点を忘れてはいけない。

 そもそも、その立ち回りの上で上位互換が存在するということを。

 禁呪「ソレ〇〇デヨクネ?」である。

 リルは確かに個性的なギミックと扱いやすい性能を携えているが、そもそも論として「単騎狙えば強い」という評価は「敵陣に突っ込むこともできるコンボ格闘」の下位互換でしかない。

 上位互換枠の例としてラフィールを挙げてみる。(他にも色々いるけど)

 ラフィールは扱いやすい武器ステータスを持つのはもちろんのこと、
・連続判定による確実な相手の捕縛
・なおかつ減衰を加味しても十分な火力
・パリィチャージによる距離詰めや格闘機の振り切り、コンボによる大ダメージ
・上記が専用WBによって強化される上に、発動時に範囲攻撃と妨害効果
・ジャンケンステッキを持たせることで格闘最終段命中時の確定スタン+スタン耐性の付与を消すことができる
 といった強みを兼ね備えており、短時間の凸で十分な火力を叩き込めるために(比較的)強いキャラでいられるのだ。

 加えて、比較枠を単騎狩りだけに絞るとしても空格で良いという現実もあり、「単騎狩りするなら使えるから!」という言葉はほとんど評価としてアテにならないのである。


③決め手に欠ける

 「『単騎狩りなら』論」をしたところで、では敵陣に攻め込めない・攻め込んでもリターンが少ないのは何故かといえば、「単体へ向ける火力としては足りていない上、範囲攻撃手段も持っていない」という決め手の無さにある。

 ②に加えて③もまた多くのマイナー格陸に共通して言える難点だが、やはりこの「いかにして火力を出すか」という点は重要であり、「たとえ扱いづらさがあっても火力が出るならその方がいい」のはどうあがいても変えられない真理である。セルピリスなんかはその最もたる例だろう。


 ここで、多くの格闘機において言える構図を描くと、こんな感じである。(※個人の意見かつ例外あり )

ラフィールはだいたい「範囲攻撃がある」と「タイマンできる」の間くらいにいる。
ロボを含め一番下の枠にいるキャラの数が一番多い。運営さん助けてあげてください。

 そう、リル(もとい弱い格闘ジアス)にははっきりと言える強みがないのが問題の本質である。

 たしかに自己回復・バフはリルの強みかもしれないが、それはキャラの中での強みであって環境の中での強みには触れることができていない。

 もっと簡単に言うと、「自己回復したところで元から大した火力がないから死ぬまでの引き延ばしでしかない」ということ。

 現実は非情である。


[総評]

 リル・フェンシーはデザインやギミックの破綻というよりも、武器それぞれはしっかりしているために、弱キャラのかなり本質的な弱さが顕在しているキャラであった。
 扱いやすさはピカイチなので、倉庫の中で眠っている狼娘がいたらぜひ一度触れてみてほしい。弱キャラとはなんなのか。一体何がダメなのか。
 リル・フェンシーは弱キャラに対する理解を深めてくれる良いキャラである。

おすすめ度 ★★★★★ (かわいいから。)



 え?上方修正するならって?
 う~~~~~~~~~ん雑にギミックのリターンを強化して回復量とかバフの効果量増やすのも悪くはなさそうだけど難しそうだよね。
 とりあえず専用WBか何かでそこそこ広めな範囲攻撃できるようにしたらマシになるんじゃね?知らんけど。

 真面目に考えるならパワーアップ効果にサブを振る間隔を縮める効果(ラフィールのWBの効果みたいなやつ)を追加して、一度ギミックを起動すれば連鎖して起動できるようにする・・・とかかなあ・・・


見てるかサイバーステップ度 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
なんとかして弱キャラを救ってください井上P様~度 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
自己陶酔記事自覚度 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
それはさておきリルのギミックが面白いかというと
★★★☆☆
かといってあんまり複雑だと余計しょうもないことになりそうなのでギミックの構造はこのままでもいい度 ★★★★★★



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