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サッカーのピリオダイゼーション~Football Periodization~
ピリオダイゼーションとはスポーツ医学に基づいて時宜(じぎ)に応じたトレーニング計画を立てる手法です。
フットボールピリオダイゼーションとはサッカーというスポーツに特化したトレーニング計画を時宜に応じて立てるもので近年注目されている考え方です。
トレーニング計画今までのサッカーのトレーニングでは戦略的、技術的なことはサッカーの中でトレーニングし、フィットネスはサッカーとは切り離してトレーニングす
PTがリハ特化デイサービスの施設長になって良かったこと、大変だったこと
私は現在、スポーツトレーナーとして働いていますが、前職はデイサービスの施設長をしていました。整形外科クリニックからリハビリテーション特化型デイサービスに転職し、施設長を勤めた私の経験から、理学療法士がデイサービスの施設長になって感じることや仕事内容、メリットやデメリットについてご紹介します。デイサービスの規模にもよりますが、私は小規模デイサービスで理学療法士として個別機能訓練をおこないながら、施設
もっとみる全国大会でのコンディショニング
コロナ過の現在ですが、2020年12月23日から高校バスケットボールの全国大会である、ウィンターカップが、12月31日からは高校サッカー選手権大会が開催される予定です。
全国大会は勝ち進むと1週間から10日前後宿泊施設に滞在することになり、高校生にとっては普段と違う環境のため、コンディションを崩してしまうことも少なくありません。
特に高校性はプロ選手と違って遠征先で長期間過ごす経験も少ないため
腰椎分離症とバイオメカニクス
はじめに腰椎分離症は日本人の5.9%の頻度で発生すると報告されています。スポーツ選手ではもっと多く、スポーツ選手の10%~30%で発生しているといわれています。スポーツ活動では特に腰椎に負荷がかかることが多く、同じ動きを反復することで分離症が生じます。
特に疲労骨折である腰椎分離症は腰椎の運動負荷が大きく関与しており、腰椎のバイオメカニクスから病態を考えることが重要となります。
腰椎分離症の発
鼠径部痛症候群とインサイドキック
高橋らの研究によると、「鼠径部痛既往歴群のインサイドキック側の股関節外転角度、膝関節伸展角度はコントロール群と比較して小さく、股関節内転角度、膝関節屈曲角度は大きい」といっており、鼠径部痛既往歴がある人はインサイドキック時に股関節や膝関節を大きく動かせず、股関節内転動作を早めてボールインパクトする特徴が認められます。これらの動作が鼠径周辺部への力学的ストレスを高めている可能性があります。
鼠経周
サッカーキックにみられるムチ動作のダイナミクス
サッカーにみられる最も典型的なムチ動作はキック動作時の下肢にみられます。何種類かあるキックの中でもインステップキックは、ヒトの最も基本的な動作である歩行・走行中の下肢の動きに近く、無理なく足部を前方へ加速させることができるため、最も早い足部速度(ボール速度)を生み出します。
インステップキックの下肢ムチ動作に関する研究では、特徴的なムチ動作として「大腿部角速度の増加に連続して起こる下腿部角速度の
サッカーチームにおける疲労回復
はじめに現在ヴィッセル神戸のフィジカルコーチをしているカルロス・アルベルト・ピメンテウのインタビュー記事からフィジカルコーチの仕事として関わる、疲労回復における大切な9つの要素を解説します。
Jリーグは通常土曜日に試合があり、週に1日の試合の場合、試合前日の練習は試合で90分以上戦えるようにエネルギーを蓄えるべく、負荷を軽くします。
試合の翌日をリカバリーに充て、軽い有酸素運動や筋トレではコア