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ポモドーロ・テクニック

今年になってから、ポモドーロ・テクニックという新しい技を覚えました。読書、執筆の際には、大いに役立っています。と言っても、いたって簡単な方法です。タイマーをセットし、作業を25分間続けたら休憩をするだけ。私の場合には、5分から10分ぐらいのインターバルを挟んで25分間作業をします。これを何セットか繰り返すだけです。

もともとは、イタリア人のフランチェスコ・シリロが考案したテクニックです。ポモドーロとはイタリア語でトマトの意味であり、シリロがトマト型のキッチンタイマーを使っていたのでポモドーロ・テクニックとなりました。以下のサイトに詳しく解説されています。

このテクニックを始めてから、大きな変化がありました。集中力がアップしたこともあるかも知れませんが、それ以上に変化したことがあります。それは、スマホを見ることを我慢できるようになったことです。

これまでは、必要以上にメール、SNS、ニュースなどを確認していて、そのたびに作業を中断していました。私たちの脳内では、SNSなどで新たな情報が入ってくるたびにドーパミンが放出されるらしいのです。それをついつい求めてしまうので、作業をしていてもスマホが気になって仕方がなくなるのかも知れません。

私のおすすめは、『Forest』というiOSのアプリです。設定した時間をクリアすると、木を植えることができ、やがては林や森を作ることができます。BGMで森の音や波の音などを選べます。

ユニークなのは、iPhoneの画面に「スマホをいじるのはやめましょう」「ジロジロ見ないでください」「集中!集中!」「今すぐスマホをほっておいて」「仕事に戻りましょう」などのメッセージが表示されることです。

もちろん、作業中には着信の有無に関わらずメールやSNSのことが気になるですが、アプリからのメッセージを見ては作業に戻ることを繰り返しています。

実は、同じことを坐禅でも経験しています。私の場合には、坐禅中に心や思考を無にすることなどとてもできません。頭の中には、過去や未来のことが浮かんできますが、そのことにこだわりを持たないようにする習慣がついているみたいです。

方丈記』に出てくる「淀みに浮かぶうたかた」を一つ一つ数えるのではなく、そのままにしておくような感覚です。

ポモドーロ・テクニックはゾーンやフローへの入り口とも言われますが、私の場合にはそのような高尚のものではありません。しかし、目の前のことに目を向けるために、それ以外のことから逃れる一つの方策ではあると思います。

みなさんもぜひ、ご自分なりのポモドーロ・テクニックを試してみてはいかがでしょうか。きっと、スマホに触れる回数がいかに多いか、そしてそのために非効率的な作業をどれだけしていたかがおわかりいただけると思います。

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