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「お別れの歌」

https://www.youtube.com/watch?v=ZFI-Hqeu_Ag

never young beach‐「お別れの歌」という曲のMVを知っているだろうか?

このMVの魅力は「想像を掻き立てる」ところである。主演は日本を代表する女優、小松菜奈だ。小松菜奈が彼女役で、このMVの世界観を最大限に引き出している。

テーマは、何よりも大切だった彼女と別れるまでの日常である。映像はすべてスマートフォンで撮影しているので、映像サイズは小さく、画質が良いとは言えない。だがしかし、その演出方法が1番のポイントである。彼氏目線で撮影し続けているこの映像は、まるで小松菜奈が本当の彼女の様に見えてくるのだ。スマートフォンでの撮影が、観ている人に身近に感じさせ、感情移入させているのだと思う。

そして、このMVは全体で7分30秒あるのだが、冒頭の3分40秒まで一切曲は流れない。それまでジェンガをしたり、水族館に行っている小松菜奈の映像だけが流れる。ここで観ている人は心をグッとつかまれる。これにより、曲が始まる時にはすでに、彼氏の気持ちになっているからだ。

それから、彼女と楽しく過ごす、ありふれた日常が終始流れるのだが、そんな映像と裏腹に歌詞はとても切ない。曲名の通り、この歌は彼女と別れる曲である。歌詞には「お別れのときだよ」、「愛していたよ」などの言葉が入り、大好きなのに別れてしまうことが分かる。なぜ別れなければいけないのか、それに関しての真相は一切描かれていない。このMVは最後まで、彼女と幸せに過ごしている映像が流れているからだ。なので、別れた真相は観た人の想像にゆだねている。それがまた、このMVの魅力だ。

様々なMVを観てきたが、こんなにも人の心に残るMVはないと思う。小松菜奈という偉大な女優と、映像の新しい演出方法、切ない曲の歌詞が合わさったこのMVを是非見てほしい。








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