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ゴーストトリックから考える死の取り扱い方

はい。こんにちは。ちゃんこです。
ゲーム実況チャンネル、ゲーミングちゃんこにて実況しました「ゴーストトリック」というゲームに関しての感想をつらつらかいていきます。
まず、「ゴーストトリック」というゲームは

【About】
《死者のチカラ》を駆使して、自らの死の謎を追う。逆転裁判シリーズの生みの親“巧 舟”が手掛けたミステリーゲームの名作『ゴースト トリック』“死”から始まる、命と記憶をめぐる傑作
【Story】
《死》から始まる、一夜のミステリー今夜。街の片隅で、命と記憶を奪われた“私”は、タマシイとなって目覚めた。私は、なぜ殺されたのか? 私は、誰に殺されたのか?そして...私は、誰だったのか...?...タマシイは、明日の朝“消滅”する...一夜かぎりの“孤独な追跡劇”が、今。始まる!

ゴーストトリック公式HP( https://www.capcom-games.com/ghosttrick/ja-jp/ )より引用

私にとって何かの死は全ての終わりというイメージがありました。しかし、そのイメージを覆したのかこの作品でした。

まず、こちらの作品は登場人物が死ぬ事でゲームを進めることができる内容です。
つまり「誰かが死ななければ物語が進まない」という事です。
こんなにも人の死をユーモアに扱った作品は私にとって初めてでした。
これまで私が触れてきた作品は死に対してネガティブな印象だったり、どこかしっとりした印象があり、悲しいものだと思っていましたが、この作品での人の死は「これで真相が知れる!」「どんな風に死んだんだ!?」などワクワクしてしまう要素になっていました。
ゴーストトリックは死をネガティブではなくポジティブなものとして扱った作品で、私は最後まで楽しく明るく遊ぶ事が出来ました。
そういう点でこれまでプレイしてきた作品の中で一二を争うくらい印象的で大好きな世界観でした。

そして、死ぬ事で普通では意思疎通出来ないモノと会話が出来るという事ができる世界なのが死に対してポジティブにしてるな、と思います。
登場人物の中に「ミサイル」というポメラニアンが出てくるのですが、この子は本作品のシナリオライターのペット出そうです。
死ぬ事で死んだ動物や人間と話すことが出来る。
これは希死念慮とは違うのですが、そういう世界ってとても夢があるというか、人や ペットの死に直面した人にとってはやりたい事なのではないかと思います。
特に生前意思疎通出来なかったペットとのコミュニケーションはペットと共に過ごしたことある人にとっては取りたかったと思うものです。
勝手な推測ですが、このシナリオライターさんもミサイルと意思疎通がしたかったのかな、と思います。
そしてこのセリフを言って欲しかったのでしょうね。
「イヌに生まれて…シアワセでしたともッ!」
この終盤のミサイルのセリフは全飼い主が言われたいセリフだと思います。
私も今まで共にすごした犬や鳥にこういう事を言われたかったですし、今後共に過ごすことがあればそう思って貰えるように過ごせたら嬉しいです。
ゴーストトリックは死についての明るい可能性を考えさせてくれると私は思います。

最後に、この作品は「登場人物の死がなければ成り立たない」と思います。
最初に話したこととかなり被りますが、ストーリーもゲームシステムも「死んでいる」からこそ成り立つのもそうですが、ストーリーのきっかけにあったのがヨミエルの死、その婚約者の死、そしてシセルの死。
他にもミサイルやリンネが死ななかったら始まらなかった事ばかりです。
この物語は死から始まった運命が繋がりその全てに意味があることばかりでした。
アシタールの落下という事故死から生まれたヨミエルの悲劇は大きかったですが、だからこそヨミエルはシセルが出会い、シセルはリンネやミサイルと出会ったのだと思います。
この出会いは誰も覚えてないものになりましたがシセルとミサイルはきっと覚えてるのではないでしょうか。私はそう信じています。
1匹の忠誠心と1匹の探究心、それぞれが生んだ一夜限りの大冒険は我々プレイヤーにとって忘れられないものになりました。
改めて巧舟さんの素敵なシナリオと独特な言葉運びに惚れました。近いうち逆転裁判シリーズも遊ぶ予定なので楽しみでなりません。

ゴーストトリックという作品はゲームシステムもストーリーもまさに神ゲーと呼ばれるのにふさわしい作品で、こんなにも楽しめる作品があるのか、と感動しました。
最後まで読めない展開と飽きのこないゲーム性。全てが上手く噛み合い、プレイヤーに大きな印象を残した作品です。
こんな作品を私は実況やブログを通じてゲームができる環境にない人や、ゲームのファンに伝えていきたいなと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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是非遊びに来てください!

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