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【読むだけでポーカーが上手になる!シリーズ基礎編⑧】 スチールでチップの山を築く方法

こんちには、ひっきーです。今回のテーマはスチールです。スチールとは「盗む」という意味であり、プリフロップでレイズしブラインドの二人を降ろすことでチップを稼ぐ行為のことを言います。次の例を見てみましょう。

自分はBTNのポジションでポーカーにおける最弱ハンド72oを持っておりレイズを選択しました。結果的にSBとBBが降り、わずかではありますが最弱のハンドで利益を得ることができました。

一見すると不可解なプレイでなんでそんなハンドでレイズするのかと思われるかもしれませんが、これがスチールの本質になります。実はBTNのプレイヤーはそれまでのプレイからSBとBBが極端に固いことを知っており、この状況ではどんなハンドでもレイズをすることによって利益になると考えてのプレイだったのです。

このように状況を巧みに把握しブラインドを稼いでいくプレイは利益こそ少ないですが、積み重なるとばかにならないほどの差を生み出すので非常に重要です。特にトーナメントではブラインドが徐々に上がっていき、さらにアンティが存在するのでスチールの重要性はより一層上がります。

では、スチールの成功率を上げるためにはどのようなことを意識すればいいのでしょうか?

  • スチールをする時に考えるべきこと

スチールでは状況を正確に読む力が必要になります。考えるべき要素として以下のようなものがあります。

①自分のポジション

まずはじめに重要となるのはポジションです。先ほどの例はBTNからのスチールでしたがCOからのスチール、場合によってはその一個前のHJからのスチールも存在します。ポジションがBTNに近ければ近いほどスチールの成功率は上がるので積極的にトライしていきましょう。

②後ろのプレイヤーはタイトか

これが最も重要なポイントです。自分の後ろにルースなプレイヤーが控えているときはスチールをしない方が無難と言えます。普段参加しないような中途半端なハンドでポストフロップは戦うのはとても難しく大きな損失になりかねません。

特にBBがどのようなプレイヤーかが重要になります。BBは他のプレイヤーよりもコールするのに必要な額が少なく、さらにコールした後レイズされる心配もほぼないので、最も高確率でポットに参加してきます。BBがルースな時に無謀なハンドでスチールしにいくことはまずありません。傾向をよく観察しておきましょう。

③リンプしているプレイヤーはいないか

自分の前にリンプ(プリフロップでBBにコールして参加すること)が入っている時も同様に控えた方がいいです。リンプをしているプレイヤーが高確率でついてきます。基本的にリンプは良くないプレイとされ、リンプをするプレイヤーはあまり上手くありません。このようなプレイヤーがリンプするときはレイズされてもコールしてフロップを見たい、ポットに参加しますという意思の表明でもあるのです。大きくレイズすれば振りほどけるという保証もありません。無理にスチールを試みるのではなく、純粋に強い手の時に大きくレイズしてコールしてもらった方が圧倒的に利益の出る相手です。

④自分のテーブルイメージ

自分のテーブルイメージには常に注意を払いましょう。あまりにスチールを繰り返していると、ブラインドのプレイヤーもいずれそれに気づきコールまたはレイズで抵抗してくるようになるでしょう。スチールを繰り返していなくても、それまでにたまたまいいハンドがたくさん入っていれば、周りにルースと思われることになります。ブラフをショーしている場合も同様にイメージは悪くなっており、あまりスチールに向いている状況とは言えないでしょう。

また、自分がルースだと思われている状況ではブラインド以外のプレイヤーが攻撃を仕掛けてくることもあります。自分がCOからスチールをしにいったらBTNがリレイズしてくるような場合がそれにあたります。この場合、BTNはCOが高頻度でスチールをしていることに気付いており、リレイズをすれば降ろせるだろうという目算で高範囲のハンドで攻撃を仕掛けてきている可能性が高いです。このようなプレイをリスチールといいスチールが横行している時にかなり有効となるプレイです。リスチールはブラインドからもよく行われます。自分がブラインドの時に高頻度でスチールされているなと感じたらリスチールしていくことを検討しましょう。

⑤スタックサイズ(チップの量)

スタックサイズがスチールの成功率に関わるのは意外かもしれません。一般にスタックサイズが多いプレイヤーはチップに余裕があるために弱いハンドでもコールしてくることが多く、スタックサイズが少ないプレイヤーは強いハンドを待っている余裕がないのでオールインしてくるという傾向あります。一番スチールに向いているのはスタックサイズが中くらいのときです。だいたい30-40BBくらいのイメージです。

この時、相手は余裕があるわけでもなくチップを無駄にしないよう慎重にプレイしようという気持ちが働くのでスチールの成功率が上がります。トーナメント中盤はこのくらいのスタックサイズでさらにインマネも見えているのでよりスチールの成功率は上がるでしょう。ここでどれだけスチールを成功させられるかがトーナメントの結果を左右すると言っても過言ではありません。

以上がスチールをするときに考えるべき要素となります。スチール、リスチールどちらも状況を読む力が重要です。テーブル上では相手を観察することを怠らず、また自分のイメージにも気を配りスチールでチップの山を築いていきましょう!



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筆者について

大学時代に友人の勧めでポーカーに出会い、プロポーカープレイヤーの道へ進む。海外キャッシュゲームの最高月利は400万。


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