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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 感想あれこれ①

ガンダムSEEDが放送されていたのは20年前
私が子供の頃だった。
初めて見たガンダムがSEEDだったこともあってとにかく夢中になった。
当時はまだ理解できないことがけっこうあったけどそれでも楽しかった。

そんなガンダムSEEDの映画が何と2024年、令和に何故か突然復活した
もう完全に企画は潰れたのだと思っていたのでかなり驚き、嬉しかった。
先日、仕事の帰りに見に行ってきたのでつらつらと感想を書きなぐります。
あまりネタバレはしたくはないのですが感想という性質上ある程度はストーリーや演出にも触れますのでご注意ください。


⑴キラ・ヤマト



いやもう正直准将とか出世しまくりだろこの人w
アムロ・レイなんか大尉なのに。
士官教育を受けないと一定以上上にはいけないんじゃないのか?
「君たちが弱いから」とかサイが聞いたら泣いちゃうどころじゃない暴言も飛び出したりと何か映画ではかなり迷ったり、悩んだりしてましたね。
後、クルーゼには人の夢、スーパーコーディネーターとか言われてたキラが映画では「出来損ない」とか「失敗作」とか酷い言葉を連呼されます。
ナチュラルに上から目線というか出来る奴目線になってしまいがちなキラがこういう言葉を投げかけられるというのがけっこう考えさせられます。

そして何より映画では超濃厚なキララクが描かれます。
令和になって公式からここまでの燃料が投下されるとは思わなかったw
界隈がやたらとカップリングネタで盛り上がっておりとても懐かしい。
キラもラクスもデスティニーでは何か達観しちゃって本当に付き合ってんのか?と感じることもあったのですが今回はやたら強烈なラブ展開が。
とにかく今回は人間味が感じられてとても良かったです。


⑵アスラン・ザラ


どうしてこうなった。
これが正直な感想です。
期待は裏切らずに予想は裏切りましたね。
ネオ・ザフトの総帥になるとかネタにされていたけどそっち方面にはいかなかったですね。
どうせ迷いまくって周りに迷惑かけるんだろうと思いきや完全に強い芯が出来た漢になっていました。
ただどうして「ズゴック」に乗っていたのかw
マジで笑いました。
メッチャ不機嫌そうな顔でいきなりシャア専用ズゴックに乗って水中から現れるというギャグ。
そこはジャスティスじゃないのかよって、皆思いますよね。
「アスラン・ザラ、ズゴック、出る」って台詞の出撃シーンもあり、本当に笑わせに来てるなと思います。

そして各所でネタにされまくっているカガリのエロ妄想シーン。
ラスボスとのMS戦闘中に思いっきりカガリのエロ妄想をするというシーンが描かれるのだから本当に何やってるのコイツって感じが凄いですw
カガリとの関係はデスティニーで終わったのかと思いきや、ちゃんと続いていてあろうことか戦闘中にカガリのエロ妄想をするまでになっていました。
もうネタの宝庫ですね。

⑶シン・アスカ


いい意味でガキっぽくなった感じがしました。
デスティニー本編では始終不機嫌な顔して誰かに嚙みついてるイメージがあったのですが今回は妙に笑顔が多くガキっぽくなってます。
ルナマリアとの関係もただの傷の舐めあいかと思いきや、ちゃんと付き合っているのが意外です。
それどころかどうやらルナマリアと最後の一線を超えようとして上手くいかず、黄昏れているシーンとか本当に思春期の少年かよって思います(実際、思春期の少年です)。
ちょっと前まで殺そうとしていたのに何故かキラに異常に懐いているのも笑えます。

何というかデスティニーの時と違って思春期の少年感があって非常に好感のもてるガキンチョになりました。
ただ、個人的に自分の家族を直接的に殺したかもしれない人間にここまで懐くのは違和感があるなとも思いますがまあこれ以上ドロドロさせたくなかったのかもしれませんね。

⑷ラクス・クライン


今回かなりキャラの掘り下げがあり、色々と今後が気になるキャラです。
「必要だから(キラを)愛するのではありません、愛しているから(キラが)必要なのです」は作中屈指の名台詞だと思います。
そんな彼女ですがコーディネーターの中でも「アコード」と呼ばれる特殊な才能を持つ存在であったことが描かれます。
どの程度のレベルまでかは分かりませんが人の心を読んだり、人の心を操ったりするということが出来る特殊な種族「アコード」が今作の敵キャラたちなのでラクスも「アコード」だと分かったのはかなりヤバい気がします。
他者を洗脳できる人間がこれまでプラントの要職についていたり、政治判断に大きな影響を与えていたとか普通に考えてラクスの戦後はよくて公職追放、悪ければ処刑(暗殺)になりかねない気もします。

ただ、難しいことを無視すればかなり濃厚なキララクが描かれていて個人的には大満足です。


⑸カガリ・ユラ・アスハ


あまり出番がなかったのですが為政者としての成長が見られます。
(アスランの妄想の中ですが)エッチいシーンもあったりとアスランに巻き込まれてお笑いキャラにされていたりもしますね。
作中一人だけオーブに残り続けていたので蚊帳の外になってしまっている感じがしましたが、4人の中では一番成長した感じがします。
ただ、アスカガ要素はアスランのスケベ妄想くらいでキララクに比べると控えめな感じでした。

⑹ストーリー


正直に言えばストーリーはデスティニーの続き、というか劣化コピー感がありました。
20年の時の流れのせいで自分も大人になってしまったのか、全体的にツッコミどころが多いし、SEEDの世界が抱える問題は結局何も解決しないままエンディングを迎えました。
敵キャラとして出てきたアウラやオルフェといった新キャラ達は軒並み小者感があって微妙。
ただ、20年たった令和にSEEDを見ることが出来た、公式から各種燃料が投下されて盛り上がったので個人的には大満足です。


⑺作画


とにかく作画が良かったです。
SEEDは放送当時、作画崩壊みたいな部分もあったり、作画はそれほどだった気もしましたがとにかく今回の映画はとにかく戦闘シーンが凄いです。
あと、戦闘に民間人が巻き込まれて死んでいくシーンが相変わらず多い。
マジであんなに見せなくていいのにって思うくらい出てきます。



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