『パンツァードラグーン』リメイク版の感想。このクオリティで2度目(ツヴァイ)は許さぬ。
『パンツァードラグーン リメイク』について、感想などを書いておく。「有料で見えねぇ」という方のために、無駄足踏ませないために内容をざっくりだけでもまとめておくと……。
良いところ
・サターン版よりフレームレートが高い、遠景が描画されるなどグラフィックアップデート
・PCや近代ゲーム機でも遊べる
・敵配置やシステムなどは原作に忠実な構成なのでファンなら遊んで昔を懐かしむこともできる。
・簡易でも撮影モードの追加は嬉しい
悪いところ
・ディティールを強化するためにパンツァードラグーンの世界観にないものが追加され、原作の世界というより「僕の考えたパンツァードラグーン世界」になっている。
・映像を強化したときに失われるゲームの面白みを補っていない
・STG部分が原作より少しプレイしづらくなっている
その他
・『パンツァードラグーン』世界観に沿った映像面の変更も、人によっては「解釈違い」と思えるだろう。
『パンツァードラグーン リメイク』はファンが「懐かしいなぁ」と言いながら楽しむ役には立つし、定価2,500円なりのリメイクという納得の仕方もできる。
言わゆる「Simple 2,500シリーズだからまあ遊べればOK」程度の内容。『パンツァードラグーン』がSimpleシリーズ扱いになる時代がくるなんてね!
ただ、価格分はOKと言っても世界観を重視する『パンツァードラグーン』ファンには厳しいつくりになっている。世界観まで安っぽくなっていたり、ラスボスの名前が「プロトタイプドラゴン」から「スーパードラゴン」に変わっているレベルでめちゃくちゃ。
セガが外部にIPを任せて開発するのは新しい取り組みなので、今回はセガにまともに監修する体制が整っていなかったのではないか、としか思えない。
幸いなことに、世界観を除けば原作に忠実に作る気合は見られていて、Forever Entertainment側のやる気がないようには見えなかった。
価格の範囲で一定の仕事はしていると思うので、今後予定の『パンツァードラグーン ツヴァイ』ではセガ側でちゃんと監修の仕組みを整えて『パンツァードラグーン』の良さを引き出して欲しい。
頼んだぞ、セガ!
(今回はセガがちゃんと監修していないと思っている)
パンツァードラグーンとは
ここから先は
¥ 500
げーむきゃすと は あなた を みて、「さいごまで よんでくれて うれしい」と かたった。