売上と面白さとオンラインゲーム

今日、「面白さと売上はイコールではない」という内容のツイートをした。
これは私が所属しているゲーム系のLINEグループ内で『リボルバーズエイト』がマイネットに移管する発表が出たことを受け、
「売れていないということは面白くないからで、俺はすぐやめたし、こうなることは見えていた」
という発言が出て会話が紛糾し、ある若者が「任天堂だって××社以下」というように発言し、その会話のついでにツイートしたものになる。

(会話の元になったデータが2014年のものだった今の状況ではない)

なぜ、面白さ=売上ではないかというと、宣伝費や課金の設計、プラットフォームの普及度合いなどさまざまな要素が絡まって売り上げが出るためで、極端に言えば「バーチャルボーイ末期に、CMもなく面白いゼルダ新作が出たとしても、たいして売れなかっただろうが、それはつまらなかったからなのか」という話になる。

こういった話は定期的に出るし、自分はドリームキャストのゲームが面白いと思っているのに、売れてないことを煽られた過去を思い出すこともあり、敏感に反応して毎回同じことを語ってしまう。

継続的に一定以上の面白いゲームを出すことによってブランドができて、安心感によって売れるとか、長期的な視点からの「プレイヤー満足度がもたらす売上げ」は馬鹿にできないとは思うが、単品のゲームをさして「面白くないから売れない」はないと思う。

プレイヤーは売上を気にしないのか

しかし、「売り上げが低いから面白くない」は事実と思わないが、「売り上げが低いから手を出さない」はソシャゲ……というか、オンラインゲームにおいて要素として存在する。
少なくとも、「ランキングが低いから遊ばない」という発言は何回か聞いたことがある。

ランキング上位にいないアプリは売り上げがなくサービスが終了しやすいかもしれないし、人気がないということは面白くないのかもしれない。そういったロジックは成り立つ。実際、Twitterなどで何度かそういった発言を見たし、若い人(といってもLINEグループ成立から時間がたちすぎて、たいていは20台になってしまった)はそういったものを意識しているのではないか。

そう思ってLINEグループ内で聞いたところ、20人中1人(つまり、最初に発言して波紋を呼んだ人物)しか、ゲームを開始する際にランキングを気にしていなかった。
結局、「面白いそうだからやる」ということが一番重要なのだろう。

ブランドは重要

それからさらに3時間たって、LINEグループの話題は移り変わった。
「売り上げは気にしないけど、会社は気にしてますよ」
「俺も、■▲のゲームはやらないことにしている」

そして、面白いことにメーカーを気にしている人間は多くいることが分かったのだ。
(※このグループはパズドラ・モンスト・白猫などをきっかけに5年以上ゲームを続けているヘビーゲーマー集団であることを考慮してみて欲しい。できたときは学生ばかりだったのに、今では20歳以上がメインになってしまった)

改めてアンケートを取ったところ、19人中(アンケートが別個なので人数は変動した)10人はメーカーを意識してゲームを選んでいるという。
・S社のゲームはサービス終了が早いことが多いからやめたい
・C社のゲームは常に面白いからやる
など、過去に遊んだゲームをどこが販売していて、全体的にどうだったかというブランドイメージが蓄積してきているようだ。

なお、このグループで過去に聞いたときは「ガンホー以外知らない」とか、「まったく意識していない」みたいな話だったので5年間で大きく変わったものだ。

げーむきゃすと は あなた を みて、「さいごまで よんでくれて うれしい」と かたった。